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20240513-0519



五月十三日(月)
 雨、労働、疲労。帰る頃には晴れ。たまごやきを焼き、絹さやを茹でる。油あげと絹さやとたまごの味噌汁をつくる。

五月十四日(火)
 快晴、労働、買いもの、歯医者。歯医者のテレビで宇野選手の引退会見を見る。くちびるが綺麗だなと思う。いつも通るマンションの、駐車場側には濃いピンクのバラが、入り口側にはクリーム色のバラが咲いている。
 右足の小指にささくれができ、ひっかかると痛い。うまく切ることができないので仕方なく絆創膏を貼る。絆創膏のことをなんと呼ぶか、というのは時折話題になるけれど、私は「カットバン」だ。
 トマトを切りきゅうりを切り新玉ねぎを切る。玉ねぎは豚肉とあま辛く炒める。

五月十五日(水)
 三時半頃目が覚める。きこきこきこきこ不思議な音がする、と思っていたら、かえるの鳴き声だと気づく。
 綺麗なものをストックしなければ、と思う。頭の中や胸の底やまぶたの裏側などに。器やカトラリー、布、色、言葉、単体、組み合わせ。
 掃除をし、人参を煮て小松菜を茹でたまごやきを焼く。晩は鶏肉と、少し残しておいた小松菜を塩で蒸し焼きにする。

五月十六日(木)
 めずらしく朝から風が強い。新しいアイシャドウをまぶたに塗る。OSAJIの寄り道。Rさんのお祝いに寄り道のネイルを買ったら大変かわいかったので、ネイルを塗らない私はアイシャドウの方を買った。
 パンをこねる。全粒粉の賞味期限が今日までだった。最近はずっと、二分割にして大きく焼いていたけれど、今日は十分割のちいさなパンにする。自分でパンを焼くようになって、五年くらいだろうか。綺麗にできるようになったな、と思う。形も焼き色も、はじめの頃と比べると随分違う。
 発酵の合間に絹さやを茹でたまごやきを焼く。残っていたひじきをご飯に混ぜおにぎりにする。
 心臓を潰されるような気持ちになる。いつも。静かにしてほしいと思う。

五月十七日(金)
 労働、買いもの。小粒のいちご、そろそろ終わりだろうか。
 疲れて、お米を炊くことしかできず。

五月十八日(土)
 フランスのアンティークのお皿を使い、朝食。木曜日に焼いたパン、苦みのある八朔とレモンとカルダモンのジャム、小粒のいちごとヨーグルト、はちみつ、絹さやとトマト、ウインナー。うつくしい朝食。
 掃除、スーパー。コロッケを買い、昼はコロッケパンをこしらえる。おやつは滋賀の&Anneのクッキー。トマトを切り、人参とピーマンを切って炒めかつお節をまぶし、レタスを洗いちんげん菜を洗う。晩は親子丼。
 図書館で西村玲子さんの本を借りた。小学生か中学生の頃、西村さんの本をたくさん読んでいた。その年頃の子が好んで読むような本ではない気がするけれど、私はその頃から洋服や生活に興味があったのか、と不思議に思う。肩幅のしっかりした女の人の絵を久しぶりにながめる。私は私を喜ばせてあげられないからこんなに毎日がしんどいのだろうけれど、そもそも喜びなんて放棄してしまっているし、途方に暮れる。窓を開け、風が吹くとベランダのラベンダーの香りがかすかにする。フランネルフラワーの白い花が揺れる。着たい服を着ることもやりたいことをやることもやめて、それでも理想や憧れがあって、どういうことなんだい?

五月十九日(日)
 理想や憧れ、というのは、結局のところ妬みなんだろうな、と思う。
 無印良品、カルディで買いもの。本屋も見たけれど何も買わず。無印では主に台所の消耗品を、カルディではレーズンとシナモンとカルダモンを買った。
 私のマリア様について考える。





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