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保育室運営の現場保育士。32歳で、全てリセットする為、6ヶ月滞在予定でフランスに逃亡。…

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保育室運営の現場保育士。32歳で、全てリセットする為、6ヶ月滞在予定でフランスに逃亡。そのまま5年間滞在。地方の職業見習学校で、授業1週間と店2週間を繰り返しながら、ブーランジェーとパティシエの3つ資格を取る。現在週末にハード系パン教室開催。

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なぜ女子が動けるのか、について

8月19日、友人から声を掛けてもらい、1日だけの食のイベントに参加させて頂きました。本来私なんぞが参加するわけのない、若いシェフの方々が羨ましがるようなイベントです。 これ以降、イベントの詳細の記事などではありません。ご興味のない方、ここでスルーして下さい。思い切り場違いな職種で参加した私の視点の人間観察という記事になっています。 私は、午前、午後のコースに添えるパンの一つを担当させて頂きました。 パンは、作って持っていくわけで、当日は切り分けるのみ。個人的には忙しくも

    • 年末正月が憂鬱だと思う事について

      昔からですが、この時期楽しい思い出はあまりありません。まあ近くに両親いますが、1日帰るだけで自分の家に戻ります。 記事に書いた事がありますが、実家は夫婦喧嘩が日常茶飯事の崩壊家庭でした。 似たような環境の方は、よくお分かりでしょうが、長く休みが続く時期あるあるの喧嘩勃発で針のむしろな時期でもあるんですね。 だからこの時期の家族で過ごしたとかいう話も、ネットの記事も、まあわざわざ好き好んで見たり聞いたりしません。 とはいえ、家庭で過ごした私でもそうなので、そうでなかった方

      • フランスでパン職人だった時の事。

        フランスでは、語学学校から職業学校に行きました。 その間、ほぼ一人のフランス人女性宅でお世話になりました。 10年以上経った今でもそのお母さんのような彼女と交流できています。 当初は、話しかけられる全てがほぼ理解できず、自分だけ時間が止まったような感覚だったのを覚えています。 そして、当然ですが、物珍しい楽しさは、緊張感とフランス語が分からないストレスに変わり、段々苦痛というか、鬱っぽい感覚になった時期がありました。 いつだったか、雨が続いた日の午後、その日も授業はほ

        • フランスでパン屋にいた時の事

          2009年、フランスから帰ってきて、諦めきれなくて3年経って2012年またフランスに行って。 翌年訳あって帰国。 それからは、日本で雇われるの無理だ、と自分でどうにかやってきて、(保育室運営だと国に雇われてるのと同じですが)丁度10年過ぎました。 占いによるとこれまでの10年が終わりなんだと。 いわゆる“見える”という人からは、 「これまで1人でいろいろやってきたでしょー⁉︎  あなた、今からよ」とも。 中年真っ只中、友達なんていないも同然ですが、まあまあ充実してます

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        記事

          また好きな人がいなくなる

          午前中、バゲットのレッスンをして、午後からお花のレッスンに行きました。 お花の先生、同い年で転勤族の方で数カ所で生活してきたとの事。 あちこちで生活してきた人なので、良い意味で執着がないです。他人は自分と違うという事が前提というのが、話をしていてよく分かるんですね。 当たり前じゃん、と思われるかもしれませんが、特に田舎から出た事がない人の多くが自分と他人が同じと思ってます。 “普通は” という言葉が常用語で、他人が意に反することを言うと怒り出すという人、多いんです。残

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          ど田舎でお一人 本業+パン教室+趣味幾つか

          記事を編集したと思ったら、数日前の記事を消してしまいました。日付はそのまま変えられないんですね。 ほぼ1年ぶり以上の更新です。 あまりにも久々なので、コレまでの記事を読み返した次第です。 ブログではないので、パンのレッスンやテクニックの事なんかではない事を書いていこうと思っています。 他人と合わせるのが苦手だったのが、フランスに行ってからはさらに拍車がかかり…という事で、人に雇われて組織に入るには、完全なるダメ人間です。 現在、ど田舎熊本で独りで、保育室運営しています

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          パン、続けてますが

          保育室を運営しながら(年末に希望通りの物件に移転)パン焼いたり、去年からフランスのオーガニックの シリアルバーをネットで輸入販売したりしています。 これは、自分が体に良い甘味を 食べたいからと言う理由で。 独り者なので、ど田舎熊本にいる私としては 保育室運営だけで、贅沢しなけりゃ 充分生きていけます。 ただ、収入を増やすというだけではないものを やっぱり求めてしまいます。 昔から。 他人からの評価とか 喜んでもらいたいという願望とか。 これらはやっぱり最終的に

          パン、続けてますが

          マルシェデビュー

          その名の通り、マルシェにパンを出してみました。 1ヶ月ほど前、友人から声をかけてもらい、 職場で行われる小さなマルシェに参加させて もらえると。 ミキサーもオーブンも小さい為、出す量も種類も 限られてきます。 よって、バゲットトラディション生地のパンとカンパーニュのレーズン入りを2種、出すことにしました。 ただ、カンパーニュは、生地の目詰まり感が納得できず、何度も試作をしました。 ※食品は、包装して売る必要があるので、この後袋に入れて販売しています。 早朝の低い気温で

          マルシェデビュー

          連続パン試作

          バゲット(トラディション)を試作。 買ったオーブン(ミックベーカー)、何度も違う種類の パンを試作するも、蒸気のイマイチさ感が否めない。 デッキオーブン(ハード系パン向き)だからと 期待していたが、どうやら蒸気は怪しい。 フランスで使っていたソレとは、明らかに違う。 ハード系のパンは、蒸気を注入して焼きます。 でも、その出具合がイマイチだと、 出来上がりに思い切り差が出ます。 これでは、予定してたハード系パンの教室なんか 出来やしません。 試行錯誤が続きます。 ちなみに

          連続パン試作

          パンを試作中

          パンこうばができた後、 週末は、もっぱらパンの試作。 しかしながら、ミキサーも粉も水もオーブンも違うとなると同じレシピか!と疑うほどのヤツばかりが 出来ています。 パンスペシオ(バゲット以外の食事パン)代表の カンパーニュをとりあえず試作しまくりです。 全然ダメですが、恥さらし覚悟で。 蒸気不足に(ハード系のパンは、焼成中に蒸気を 注入します)。そして、焼く前に生地が乾燥して、 切り口がよってます。 とりあえず2種の粉が混じってるので、味は悪くないのですが。 白米

          パンを試作中

          フランスでパン職人③

          フランスでパン職人②で書いたように、 ルーアン(パリより北の地方都市)のCFA(職業見習い養成学校)入学後、見習い受け入れ先を学校の担当女性がいくつかピックアップしてくれます。 その担当者と一緒に顔見せに行った後、一人で行き、見習いを始める日や時間等の詳細を告げられます。 見習い先になった3軒の店のうち、2軒はルーアンの個人店。1軒は、パリでチェーン展開していた店。いずれもパンと菓子を置いている店です。 私個人の意見ですが、個人店で、パンと菓子を置いてる店だと、旨いバゲ

          フランスでパン職人③

          フランスのパン事情

          前回、フランスに滞在する機会があったら、バゲットを食べ比べてみて…と書いたので、そのパン屋についてです。 フランスの都市に行くと、パン屋が沢山ありますが、冷凍をその場で焼いてる店、工場で一括生地を準備した物を成形して焼くだけの店等も沢山あります。 じゃあ、職人がその場で生地から作って焼いてるパン屋は?というと、boulangerie (パン屋)と店舗の正面に表示されてあるのが、ソレです。 これ、法律で決まっていて、それ以外の店は、boulangerie と表示してはなら

          フランスのパン事情

          フランスのバゲットの話

          住んでいる場所が田舎だけに、ハード系のパン(基本、これも日本語)を作るという話になると、やっぱり“フランスパンとか?”と返されます。 バゲットですね。 基本的に、バゲットは2種類あります。 1つは、“バゲットオーディネール” “バゲットノーマル”とか呼ばれる、いわゆる普通のバゲットの事。パン生地は、目が詰まってふんわりしています。 パン屋によっては、皮が硬く焼けないよう、プラック(アルミ製の波型板)に乗せて焼くものもあります。これ、朝食用やサンドイッチに好まれます。 2

          フランスのバゲットの話

          フランスのパンの話

          パンのこうばが出来たんで、ハード系(と言えば日本人には通じる)の試作品を持ってくるという話をした。 「楽しみ!」と言ってくれるものの、「フランスパンの他、知らない」との事。 せっかくパン好きと称する(女性率多し)人は多いにも関わらず、よく知らないという方も多いので、少しパンの話をします。 まず、長い棒状のパンは、バゲット(フランス語で棒とか箸)と呼びます。フランスパンは、日本語で、実際そんな名前は存在しません。 で、フランスでは、パンというと、バゲット、パンスペシオ、ビ

          フランスのパンの話

          パンの工場(こうば)、保健所の許可申請をする

          保育室のスタッフに無理言って来たもらい、私は、保健所からのパンこうばのチェックに立ち会いました。 申請前に必要な設置基準の相談(無料)に行き、指示された通りの物だけを準備しました。本やネットでも情報は手に入るのですが、前もって一度行かれる事をお勧めします。 すでに、電話や相談で情報は伝わっていて、なんとなく顔見知り感も手伝って、検査も10分弱程で終了。あっさりと許可をもらえました。(許可通知が数日後に郵送されます。) こうばの許可も貰い、後は始めるばかりで、パンを焼く

          パンの工場(こうば)、保健所の許可申請をする

          フランスでパン職人②

          フランスのブーランジェーとパティシエの資格(職業適性資格)を持っているわけですが、あくまでも”その職業に就く事が出来る”というだけのものです 学校では、1週間の授業、2週間店で仕事を繰り返しながら、次の年の国家試験を合格した後、その資格を得て職人として仕事を始められます。その1番底辺の資格レベルがCAPと呼ばれ、(私は、CAP boulanger )その上、また上、そして最上級がMOF(meilleurs ouvriers de France)です。 授業は、難しくはあり

          フランスでパン職人②