フランスのパン事情

前回、フランスに滞在する機会があったら、バゲットを食べ比べてみて…と書いたので、そのパン屋についてです。

フランスの都市に行くと、パン屋が沢山ありますが、冷凍をその場で焼いてる店、工場で一括生地を準備した物を成形して焼くだけの店等も沢山あります。

じゃあ、職人がその場で生地から作って焼いてるパン屋は?というと、boulangerie (パン屋)と店舗の正面に表示されてあるのが、ソレです。

これ、法律で決まっていて、それ以外の店は、boulangerie と表示してはならないとあります。

後、バゲット以外に沢山のパンスペシオ(食事用のパン)も、とても魅力的ですが、多くの店は、ミックス粉を使用しています。
イースト、水、塩を入れるだけの粉です。
ライ麦パン、そば粉のパン、カンパーニュや昔風のパン(数種の粉を混ぜてる)なども、かなりバラエティ豊かなミックス粉が存在します。
しかも、今の人達の好みを反映してか、皮が厚くなくて、柔らかな食感で、かなり美味しいです。

最近、フランスの製粉会社のHPで製品を見てみたのですが、すごい数のミックス粉が出てます。
昔風のパンをまともに作ろうと思ったら、えらい時間がかかって仕方ないので、多くの店がそうなってしまうのでしょう。

なので、現在のパン屋の腕が問われるのは、バゲットくらいで、後のパンスペシオは、やっぱりバゲットコンクールと同じく、製粉会社の製品(レシピもちゃんとある)によりけりのようです。

逆に、今は、オリジナルな商品を置いてる店を探すのが大変だと思います。

5月にフランスに行った際、デパートのパンスペシオを幾つも買い込みましたが、ほぼミックス粉のパンでした。ついでに行った、デンマークのパン屋も店と工場の感じから、同じくそのようでした。

イメージだけで、保守的だと勝手に思い込んでいたヨーロッパのパンでしたが、ガッツリ効率化されているようです。



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