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本の背表紙のある世界

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読書のこと。書棚のこと、書斎のこと。書店のこと、図書館のこと。皆の心の中の、広大な世界のこと。
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#短歌

読むべき本は、読むべき時にやってくる~『あきない世傳 金と銀』~

読むべき本は、読むべき時にやってくる~『あきない世傳 金と銀』~

11年前、書店に並んだ、高田郁氏の『みをつくし料理帖』。
お江戸神田の小料理屋が舞台のこの小説を、私は夢中になって読んだ。
以来、ミステリ一辺倒だった私が、料理が主題の小説を選んで読むようになった。今まで以上に時代小説に手を伸ばすようになった。
そして、女性が仕事に打ち込む話が好きなのだと、はっきりと自覚した。

今年3月、氏の別シリーズ『あきない世傳 金と銀』を、やっと手に取った。
なぜ今まで手

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【秋の歌】ただ傍にいたい 愛ではないけれど 逢いたい 胸の石榴が熟れる

【秋の歌】ただ傍にいたい 愛ではないけれど 逢いたい 胸の石榴が熟れる

ただ傍にいたい 愛ではないけれど 逢いたい胸の石榴が熟れる           〈未芙美〉

慌ただしく過ごしていたら、立秋の句を作ることもなく、いつのまにか、暦が秋に。
なのに暑さは増すばかりですね…(二重の意味で汗;)。

さて。
凪良ゆう氏の本を初めて読みました。『流浪の月』。
ネタバレなしで感想を書きたい、と思ったら、こんな風になりました。

本屋大賞受賞のニュースを耳にするようになってか

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久々に仙人先生の顎関節症診療を受診。
帰途、営業再開した書店へ。立ち読み規制はあるけど、開いてくれるだけでもありがたい。「ちはやふる」最新刊を入手、クイーン戦の始まった前巻から読み返す。
夜は相方と「ノーサイド・ゲーム」の録画を。何度観ても心震える。どんだけスポ根志向なんだ、私。

【立夏の歌】夏来る 心の船に帆を上げていざ漕ぎ出さむ 夢の海原

【立夏の歌】夏来る 心の船に帆を上げていざ漕ぎ出さむ 夢の海原

夏来る
心の船に帆を上げていざ漕ぎ出さむ
夢の海原            〈未芙美〉

立夏の句でも…と思っていたのですが、こんな歌になりました。
イメージは、私の読書人生を開いた物語、S.C.ルイスの『ナルニア国物語』シリーズに登場する、もの言うネズミ・リーピチープです。

『ナルニア国物語』については、いつかどこかでゆっくりとお話したいと思います。。。

子供の日の今日。立夏の今日。
幼い頃か

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【冬の歌】踊り場にたたずむごとき日もありて
駆け上がる日もありてまたよし

【冬の歌】踊り場にたたずむごとき日もありて 駆け上がる日もありてまたよし

踊り場にたたずむごとき日もありて
駆け上がる日もありてまたよし 〈未芙美〉

初出= 『みふみのトーキョー 彩・時・記』@『ココログ』(2010/2/20)

森永ハイソフトキャラメルの、おまけのミニカードが好きでした。
俵万智さん×浅井慎平さんのフォト短歌集『とれたての短歌です』(角川文庫)を持ち歩いていた時期もありました(おすすめの1冊です…)。

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