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昔絵本作家になりたかった話(春コミ日記)
将来の夢が、絵本作家だった時期がある。
小さな女の子が花屋やケーキ屋に夢見るのと同じように、当時わたしの身近にあった「素敵なもの」の最たるひとつが絵本だったからだ。
あの頃のわたしにとって、お菓子よりも花屋よりも、絵本こそが「作ってみたい憧れのもの」の頂点だったのだと思う。
絵を描くのが好きだったこともあるし、空想も好きだったのもある。芸術的センスがまったくといっていいほど皆無だった我が両親
1年間生き延びた話(春コミ感想)
※読む人によってはご不快な思いをさせてしまうかもしれません。予めご了承ください。
先週末、1年ぶりに春コミに行ってきた。
1年ぶりにというか、まあ春コミは年に1回なのでどうあっても1年ぶりになのですが、とにかくおよそ1年ぶりの春コミが無事開催されたのだ。よく晴れて、気温も暖かく、梅は盛りを迎え、2月とは思えない小春日和の1日だった。
ちなみに去年の今頃も、わたしはサークル側として春コミに参加し
羅小黑戦記に転げ落ちた話
羅小黒戦記という映画を見た。
上映時間1時間41分の中華アニメーション作品だ。
結論を先に言うと、
もうめちゃめちゃ面白かった。
全人類願わくは見て欲しい。
この映画が日本ではじめて上映されたのは2019年の9月だが、わたしが見たのはその半年後の冬だった。
初見で気が狂い(なぜ気が狂ったかは後述する)そこから数ヶ月、ひたすら劇場に足を運んだ。数えてないが、二桁は確実に超えていた。
時期的に劇場
自カプの本が欲しすぎて即売会開いた話
こんにちは。
かれこれ5年くらいBLを嗜み創作活動するオタクです。
突然だけど、わたしは現在ある作品のふたりにハマっている。
彼らを仮にABとするが、どのくらい狂っているかといえばもうあまりにもABが好きすぎて 寝ても冷めても彼らのことを考え、少しでも醸したいと二人にまつわるあらゆる派生情報を集め、勢いで日本の果てにある聖地に飛び、〇〇跡地と書かれた棒が1本建ってるだけの場所にも行って拝んで手を
読書についてのよしなしごと
前置きの長い読書感想文。
わたしは本が好きだが、読書はどちらかというと苦手である。本を読むということは楽しいと思うし、決して嫌いじゃないが、間違いなく苦手である。
本が好きなのに読書は苦手って意味がわからないと思われそうなのだけど、本はもう本という概念だけで良いのだ。活字が整然と印刷され、美しく装丁された表紙と一体化したあの完璧なフォルムそのものが愛おしいのであって、それは必ずしも活字を追うの
榎本武揚のシベリア日記について
こないだ別ジャンルのお友達と飲みにいったら、話の中で「シベリア日記って面白いの?」って興味を持ってくれたので独断と偏見で紹介しようと思います。
シベリア日記とは榎本武揚がロシア公使辞任の帰途、1.3万㎞に渡ってシベリアを陸路横断した際に綴った2ヶ月間の旅行記です。彼の死後発見され、ありがたいことに書籍化されてる。
タイトル通りジャンルは日記とされてますが内容のレベルがもはや日記じゃない。え、これ