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Twitterでは書けないような暗い文書を書いてます

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    お題をもとになんか書くマガジン 毎月第2、4週目の木曜日と金曜日の境目に更新。 参加者募集中。お気軽にご参加を♪

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穏やかであること

310の生誕と弔い 310が産まれた時は虚構100%だった。 初めは、このTwitterアカウントは「メンヘラ」という言葉を知るために「メンヘラ」の人格を形成させていこうとして産まれた共同アカウントだった。今ではファッション化された「地雷系」のアイコンに、ピンクやリボンが散りばめられたヘッダー。「いかにも」を目指してつくられた。このTwitterアカウントは1人にみせかけた人格を形成するために1人以上の者が携わっていた。 そうやって産まれた人格は、一度停滞し更新をすること

    • 2023/08/04

      心身健康になってきて、仲の良い人が言っていた「誰と話ししても瞬間的な『楽しい』は生じるけど、その『楽しい』を継続(執着)してまで欲しいと思うのは限られたものだよ」が少しずつわかってきた気がする。 心理学の本を読んでおもしろかったのは依存症は「否認の病」であるという点。報酬系への欲望過多というより欠乏過多なのだとイメージが一転し、欲しいと願う気持ちより足りないと認めたくない気持ちなのだと。瞬間的な楽しいを誤魔化すよう依存へ変える自罰的な目眩し。強欲であることはカッコいいが、自

      • 恋に臆病な猫

        7年ほど悩み、パートナーを持つことになりました。 その人は、私が好きだと思えそうな人とお出かけした時その人から向けられる「恋」という感情が余りにも不快で気分不良を起こし吐いたことを知っていて 大好きだと思える友人が恋心を持ってしまったことから、友人を思って関係を遠くへ持っていかないとと、とても大切な友人を無くしてしまう恋というあって当然の感情を憎むことになったことを知っている。 恋に悩まされるというより、恋があることで失ってしまう苦悩が多かった。 それは今でもあって、

        • 「乗馬は読書に似ている。」

          サモトラケのニケにしか発情しない人がいるように、蟷螂に興奮する人はいないだろうか。メカの部品と部品の境目の興奮する人はいないだろうか。 最近読んだ漫画『SHAMAN KING』の1話で主人公が橋の上で3時間ボーッとして「自然と一体になるって気持ちいーな」と言っており、その場面に妙に共感してしまった。 そういえば馬がやけに好きな人がいるなと、人生を過ごしていれば出会す一つのオタクスポットがある。この興奮は一つ目に語ったサモトラケのニケのようなものなのだろうか、それともシャー

        穏やかであること

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        記事

          22’10新しさのない毎日、愛される学習、エンドロールのクレジット

          アイスコーヒー、卵、スープ、ブリオッシュ サラダもあれば かわいい形のパンケーキがつくれる機械で量産された小麦粉の塊たちを緑の葉っぱと合わせて それらしい 他にも、サンドメーカーがあると薄めの食パンにいくつかの具材を挟んで、悩めばチーズとハムを入れておけばよくて メーカーで入れたエスプレッソにお湯を足してアメリカーノにして 簡単にそれらしい なんだかそれはそれでいいんじゃないかってものができる お湯なんてケトルのスイッチでポンだ なんて虚しいほど簡単なんだ スマホに触れ

          22’10新しさのない毎日、愛される学習、エンドロールのクレジット

          22’07-09ひとりごとは、一方通行の冗談めいたポイエティーク。誰かに食べてほしくて差し出す、

          7月 「あなたのことが好きです」と目を見て対面で真っ向に伝えたい。そのように伝えられる機会があることはたとえ玉砕であれ幸せなことなんではないだろうか。言える前に玉砕することも少なからずあるからだ。例えば好きですと伝えるためだけのファンレターは送る人の気持ちを満たすことが多い。ただ好きであることを伝えるだけなのに、そうやって伝えられることに幸福を感じるわけである。”伝わった"と思えることはとても重要なのだろう。 伝わらなかった、と感じてしまうことが増え、社会に一度出てしまう

          22’07-09ひとりごとは、一方通行の冗談めいたポイエティーク。誰かに食べてほしくて差し出す、

          22’06connecting dots

          剥がれかけの瘡蓋を剥がす瞬間が何よりも亢進することがある。 出来立てホヤホヤの皮膚と無理やりひっぺはがすことで隠されて守られていた赤みがかった皮膚が痛みを顕にしているようで。そんな新生と痛みの共存にどことなく興奮を覚える。 やわやわな皮膚、再生されていく様はぶつ切りでしか見守れないが体の何かの成分が頑張って再生しようと治癒を促してくれる。 ぶつ切りで「私」を見つめたならば、そこには治癒の何かが出現していたりするのやもしれない。 「幸福である」と言い切ることは常に揺蕩う。 断

          22’06connecting dots

          22’06Connection addicted

          毎月何かしら心の整理に書いていた文章を書いていた人間だった。しかしながら心が躍らない。 書きたいこともさして見当たらない。 自分のことを書こうと思いつつも、「まぁいいや」で終えてしまう。自分のために書いているはずなのに、それすらも「なんだか気乗りしない」と気づいたら数十日放置されてしまうことが増えた。日々の無気力に圧迫され、寝て寝て寝て脳を休めたくて、そんな風に自分を甘やかしていた。 現に今も気乗りしない。 倒れたことでインターネットの人と深く話すようになり、実体を持って会

          22’06Connection addicted

          22’0321 寂しさに飢えている君の声は喉元を通った

          一体いつまで私はこの元気のなさを更新しつづけるのだろう 夜になっても朝になっても心の傷みはつづき続け、不安が募るシーソーゲームに打ち砕かれそうな毎日が常時目の前にあった とんでもないコマ数のすごろくシートを勝手に広げられてはスタート地点に立たされ、そこから前を見れども数えきれないコマ数に途方に暮れるような日々 腐食したリンゴを眺め、歯形のついた赤に反する黒く傷んでいる部分が在り続ける。最近、心を見ようとすると、そんな傷んだリンゴを見ているように眺めてしまう 一時的な痛みで

          22’0321 寂しさに飢えている君の声は喉元を通った

          Learning to love you more-虐待少女は文学少女となる。

           白いシーツに染み渡った血が白靄の混じった光に照らされることなく布団の影の下で私に見つかった。そんなアメーバのように広がった水溶性の下水の泥と変わらぬ赤い沈殿物を隠すかのようだった。これは、見つかってはいけない。誰にも見つからないように廊下を歩き、ひっそりとお風呂場で血の海を流す。何事もなかったように隠し通すために。  私が初めてうそをついたのはそれと変わらぬ時だった。  真っ白なシーツは起きたら寝具たちが打ち合わせをしたかのように端にひかれ偶然にもしわ寄せができている。私の

          Learning to love you more-虐待少女は文学少女となる。

          M-1オズワルド、笑いと語用論

          漫才とは漫才とコント コントconte は、仏語語源の「短い物語の寸劇」といった意味があり、一般的には舞台装置や衣装、照明、音楽などの演出効果を巧く使用したものが見られる。 漫才は、基本マイク一本と身一つで行うものとなる。コントを取り入れた漫才であっても、コントは登場時からキャラクターを演じているのに対し、漫才は登場時はコンビ本人たちの人格で始まる。 漫才とコントの違いはこの 1)別人格で始まるかどうか 2)演出効果の有無 で判断されると考えられる。 また、ここにおいて上

          M-1オズワルド、笑いと語用論

          哲学(カテゴリー)引用数ランキング

          Google scholar、the Stanford encyclopedia、Philpapers内のソート順トップ10を比較。 参照サイトはタイトルリンク Google Scholar 1. ハイデガー 390791 独 『存在と時間』 Being and time(1927)PDF 40115 2. ジャック・デリダ 364740 仏 『グラマトロジーについて』 Of grammatology(1967) 27915 “Writing and Difference

          哲学(カテゴリー)引用数ランキング

          過ぎる

          誰にも言えず溜まっているお話のうち一つを初めて人に話した。 自分だけで留めておくと果たして自分の感覚がまともなのかどうかがわからない。 人に話して初めて「間違ってなかったんだ」と心綻ぶ音が鳴る。 言ってしまった後悔と間違ってなかったんだという安堵が交差する想い、 幾多の感情が絡み合った糸が弛緩して心のエネルギーが給油される。 一つはその人に委ねた。 「聞きたいというならいう、そうじゃないなら言えない」 まるで共犯者に引き摺り込むよう。 どちらを選ぶかと思ったら

          過ぎる

          顔のあざと共に過ごすこと

          少し前、書店に行った時こんな本を見つけた。 『ふたり、この夜と息をして』 よくある少年少女のジュブナイル、高校生の青春恋愛物語のようなお話だ。学生特有の気恥ずかしさや傷心の成長ものはもうあまり読まなくなったのでそういったコーナーを見ることもなくなっていたのだが。 その時はいろいろな感情がごった煮に混在していて、その時ちょうど手元にあった自分の小説を近くにいた小説をいろいろ物色する男子高校生に渡しそうになるのを「誰か止めてくれ……!」と思いながらもその少年に渡そう渡そうとし

          顔のあざと共に過ごすこと

          #11 さ:殺人犯 「エデンの蛇」

          「これは毒味です。」ある人がそう言った。 あっちゃんがそんなことするわけないじゃん。 あっちゃんはいつも天使みたいに笑ってるよ。 このりんごだってすごく美味しそう。 でも時折あっちゃんは私といる時より楽しそうにしている時がある。 いつものように「さおりー!」ってかけよってくれるけど、いつもよりそれは軽快なステップを踏んでるの。 あっちゃんはいつも憧れだよ。 背が高くて、スラッとしてて、黒髪に真っ赤なリップがよく似合ってる。 あっちゃんはいつもみんなの虜なんだ。 ほら、な

          #11 さ:殺人犯 「エデンの蛇」

          #10 こ:固形燃料

          「おれ、今から原始人になるわ。」 そう言って友だちは消えていった。 果たして彼はなぜこんなことを言い残していったのか僕には分からない。 彼とはもう数十年にわたる仲である。彼はなぜそんなことを言い残していったのか、僕には本当にわからない。本当に、わからない。 くそっ……なんでだ!何で数十年も一緒にいるのにわからないことが出てくるんだよ。ありえねぇだろ。……悔しい。僕にわからないことがあるだと……⁈ 許せん、許せん、許せん……!僕はその友だちが何を考えているのかわかるために、

          #10 こ:固形燃料