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The Greatest Footballman

The Greatest Footballman

生きよう 輝こう 君の炎を明るく燃やそう

5年も前の映画を、いまさらせっせと映画館で鑑賞し始めた。毎週火曜日の19時からTOHOシネマズ日比谷で放映している『グレイテスト・ショーマン』。年明けに初めて映画館で鑑賞してから、同じ演目ばかり10回以上。流石にやりすぎだ。
なんといっても音楽がいい。世はサブスク大航海時代だが、例えば「The other side」で小物や革靴が立てる音など、映画館ので

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100の0に寄せて

100の0に寄せて

「いい感じのカーブ投げるピッチャー紹介してよ。推すから。長身だとなおいい。左右は問わない」
MLBファンの友人に聞いてみたら、自らが推すチームのエースを紹介された。マックス・フリード。その選手が昨日、ワールドチャンピオンを決めた試合の勝利投手になった。
まず顔と声がいい。いいとこのお坊ちゃんのような可愛らしいタレ目をしている。ミーハーなんて言うけどね、見てくれはとっかかりとして結構大事だ。そして軸

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出戻りCB奮闘記

出戻りCB奮闘記

アトランタ・ブレーブス、22年振りワールドシリーズ進出!!!
アトランタファンの友人が歓喜していた。歓喜と言ってもヒャッハーしていたわけではなく、「よくぞここまで」と感慨に浸っていたから、彼のアトランタ愛は結構重い。チームの顔、アクーニャJr.が前十字断裂で今季絶望、主砲オスーナもDVで逮捕。前年度に不安視されていた先発投手陣をオフに補強していただけに、今度は外野か!とファンは頭を抱えたのではない

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ノーモア スペランカー

ノーモア スペランカー

初めて知ったネットスラングは『スペる』だった。引用元はなんじぇいスタジアムである。

当時の推し野球選手がやらたと『スペ体質』と言われていたせいだ。ここぞという時に最高の仕事をする代走の切り札だった。出てくるだけで試合の流れを変える規格外な選手であったが、現役ラストプレーは牽制死、コーチ就任後も日本シリーズ直前に文春砲を喰らって電撃退任という晩節を汚しまくった選手でもある。この一件を経て、推し選

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A列車で行こう

A列車で行こう

「A列車で行こう」というタイトルを聞くと、何の脈絡もないのに奥田民生の『風は西から』が脳内に流れて止まらなくなる今日この頃ですみなさんこんにちは。

ついさっき調べた付け焼き刃の知識だが、ジャズの名曲、「A列車で行こう」のA列車は、ニューヨークのマンハッタン、ハーレム125番地にあるアポロ・シアター付近を走る地下鉄を指してるらしい。
案内系統はA。A列車に乗って、黒人ミュージシャンの聖地ともなって

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宮本恒靖という生き方

宮本恒靖という生き方

無茶苦茶だよ……。
7勤1休6勤1休5勤。次の試合までに一本noteを上げるという努力目標は、見事に努力目標に終わった。特に誰も期待してないnoteとはいえ、更新パツンと途絶えてごめんなさい。
起きたらもう仕事に行かないといけない時間で、帰宅したらもう寝ないと明日に響く時間である。それでもワーカホリックな影法師はせっせとDAZNで試合を眺めていた。ときに自室で寝落ちしながら、ときに通勤電車に揺られ

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またこの日常が

またこの日常が

観客側でクラスターは発生してないのに、選手側はあちこちのクラブや球団で陽性者が観測されている世知辛い世の中だ。
名古屋戦行っちゃおうかな、終電間に合わないから流石に無理だなと思っていた3月3日、ガンバ大阪でクラスターが発生した。一度は活動再開したものの陽性者が増えたことで二週間のチーム活動休止。代表ウィークも重なり、気が付けば3月は羊のように過ぎ去っていた。ブランク1ヶ月、今季消化済みのリーグ戦は

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早春賦

早春賦

COVID-19で10か月近く遅れた公開を、心から愉しみにしている。

『太陽は動かない』(原作:吉田修一/幻冬舎)。完結編まで読んだときに、この人こんな小説も書けるんやと感動した記憶がある。

彼の作品は、いかにも文学的に人の心の動きを書ききった『怒り』(中央公論新社)や『パーク・ライフ』(文藝春秋)を読んでいたから、新境地にだいぶわくわくしてしまった。アクションパートと、よくリサーチしたであろ

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進化の真価

進化の真価

日常にサッカーが戻ってきた。
リーグ戦の開幕にはちと早いが、我々にはゼロックスがあるじゃないか!
負けたけど!
後半アディショナルタイムの劇的ゴールで負けたけど!!!
ただし、この結果にそれほど悲観していないのも事実だ。1-0、5-0、1-0で完封続きだった川崎フロンターレに、一時は同点に追いつく意地を見せたからか?
答えはYESでありNOだ。
それももちろんあるんだろうけど、緊急事態宣言下のこの

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チームを照らす石灰灯

チームを照らす石灰灯

人間は、自分の生まれ年よりも昔につくられた映画は受け付けにくいらしい。確かにそうかもしれないな、と少し思う。
実際、いくら名作と言われていたって、『カサブランカ』も『風と共に去りぬ』も見る意欲すら湧かないし。映画好きには怒られるかもしれないが、このnote、映画のことを書きたいわけじゃない。
でもチャップリンは好きだった。コミカルな歩き方とか、社会を風刺した構成とか。『モダンタイムス』なんかは序盤

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悪役はつらいよ

まるで平成の滝沢馬琴である。
世間は池井戸潤を欲している。下町の工場がロケットを飛ばしたかと思えばタイヤが空を飛び、ノーサイドゲームに倍返し。ドラマに映画に引っ張りだこの作家は、新作が出れば飛ぶように売れる。
作風は至ってシンプルだ。色恋や伏線は削りに削って、清々しいまでの勧善懲悪。池井戸作品の魅力は、『びっくりするほど憎々しい悪役』にあると思う。嫌味な同僚、パワハラ上司。そんな身近な悪役に思いを

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【リアルな方】よく燃える推しを思う

【リアルな方】よく燃える推しを思う

「それは中傷だ」と言えば「正当な批判だ」と言う。
「がんばれ」と言えば「信者だ」と言う。
「中傷はやめようよ」と言えば「批判がクラブを強くする」と言う。
こだまでしょうか。いや、どこがやねん。なんも合ってないやんけ。

毎年、オフシーズンは肩身が狭い。ま、2020年はシーズン中も狭かったんですけどね。笑えねぇわ。
いつもいつも、どこもかしこも「藤春不要論」が唱えられている。スタジアムで石を投げれば

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20番へ

20番へ

初めて知ったのは、贔屓のクラブに移籍してきたときだ。半年前まで熱心に追いかけていた選手が背負っていた番号が埋まると聞いて、一生懸命ググッたのを覚えている。
彼はどんな選手なのか。どんなプレースタイルで、どういうキャリアを辿ってきたのか。全部調べて天を仰いだ。次はこの人を追っかけるんやろな。直感的に理解した。

わたしの推しは、いつも不思議と悲壮感がある。20番を背負った長沢駿もまた、非常に幸の薄い

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終わらぬ神話

終わらぬ神話

まだ中学生の頃の話だ。
友達づくりと部活選びに大失敗して、筆箱には砂、給食のカレーにはクエン酸が入れられる立ち位置になった。
これはいじめ? いや、いじってるだけっしょ。
やる側と傍観者たちがギリギリ共有できるラインで笑いものになる最悪なミドルウィーク。当然やられてるこっちは何も面白くない。
その頃からテレビをほとんど見なくなった。話し相手がいないのだから、話を合わせる必要もない。それに、「あいつ

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