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Die Tänzerin Madoka Sugai

2012年ローザンヌ国際バレエコンクールで一位の快挙を成し遂げた菅井円加さん。マスコミは彼女をもてはやし彼女は一躍有名になった。
https://youtu.be/vb-rbWIs70c

ユニクロのCMにも出て美しいジャンプを披露している。
https://youtu.be/tEYoyvVbigo

ローザンヌ国際バレエコンクールではクラシックとコンテンポラリーで評価される。コンテンポラリーダンスでの彼女のエネルギッシュな踊りとサバサバした性格で私はファンになった。
https://youtu.be/C3Laph7l3ro

彼女はジョンノイマイアー率いるハンブルクバレエ団のブンデスユーゲントバレエに所属したのちハンブルクバレエ団に入団し今はソリストを務めている。

情熱大陸では足の怪我に悩みながら進路を模索する彼女を見たし、NHKでは二階堂ふみちゃんとも対談していた。
https://youtu.be/t9buZAlrqeQ
https://youtu.be/1BYxAmDIYfc

彼女のドイツでの活躍はハンブルクバレエ団の公式ホームページで知ることができる。ドンキホーテではキトリ役を踊ったり、シンデレラストーリーでは主役を演じる姿がいきいきと映っている。
https://youtu.be/3OfhPn7IPxU
https://www.facebook.com/79570493811/posts/10155862584493812/

私はドイツにいるなら彼女の公演が見てみたいと常々思っていた。

ドイツ語である程度ものが書けるようになったところでハンブルクバレエ団にメールしたところどこで予約できるか、オンライン予約HPのURL、公演予定などの返事が丁寧に返ってきた。

最近はバーンシュタインダンスという新作を公演していて彼女もソロとして踊っている。
https://youtu.be/ssjMi3LAv2E

行こうかどうしようか迷っていたところ昨年の新作「ショパンダンス」が公演されることを知りそれを見に行こうと決めた。決めてからハンブルクに到達するまでのすったもんだは前に書いたとおり。
https://youtu.be/3-jQVMIaDLg
https://www.facebook.com/79570493811/posts/10156321647808812/

ハンブルクはベルリンに次ぐドイツ第二の国際都市。港町で雰囲気は横浜、神戸、小樽といったところだろうか。ハンザ同盟の一都市だったため、裕福な土地柄。海から寄せる湿気の多い風はこの土地の天候を曇りがちでどんよりとしたものにしているが、田舎くさいベルリンと違い人々は洗練されたファッションに身を包んでいて街は古い建物とともに華やかな雰囲気だ。

ベルリンから格安バスで5.99€、3時間の旅。バスには携帯充電用のUSBコンセントと無料Wi-Fiがついており快適。行きのバスでチケットの予約と宿の予約を入れ後はうつらうつらしながらハンブルクにつくのを待つ。

街に着くとオクトーバーフェストと称して屋台が出ていた。ここで腹ごしらえ。

DJと思しきおっさんがひとりカラオケ。日本なら「なんなん、このオヤジ」と冷ややかな視線が集まりそうだが、ここはドイツ。場を盛り上げているこの謎のオヤジに従い皆踊ったりピーピー言いながら楽しんでいる。

オヤジを尻目に歩を進め、ハンブルクオーパーのチケットセンターで発券しいよいよ会場へ。ベルリンと同じノリでスニーカーにリュックのモッサイ格好でたどり着いたらみんなドレスでめかし込んでて焦った。

劇場は意外とこじんまり。下北や吉祥寺の小劇場を思わせる規模感。ただ椅子はボルドーのベロアの生地でゴージャス。

そして公演スタート。しっとりショパンのピアノ生演奏に合わせて次々とパパドゥが披露される。
ジョンノイマイアーの振り付けは「バレエをこんな風に踊ったらおもしろくない?」という感じでユーモアたっぷり。ダンサーも楽しんで踊っていた。なぜか曲の最後はリフトで男性が女性を担ぎ上げて走り去るという形式を取っていて観客はクスッと笑ってしまう。

そしていよいよ円加ちゃん登場。今までのしっとりした曲と違いテンポの速い曲。彼女は天真爛漫な性格にぴったりのオレンジパステルのかわいらしいワンピースで颯爽と登場。男性に負けず劣らずの高いジャンプの打点で時間が止まったかのような優雅な踊り。勢いがあるのにピタッと止まってポーズを決めていてブレない体の軸に身体能力の高さを感じる。退場の際はタイミングよく客席に視線を投げかけ笑いを取り、一曲終わる頃には大きな拍手とブラボーの歓声で観客を魅了していた。終始笑顔で楽しそうに踊っていて感動した。
ハンブルクバレエ団には彼女の他に確か2人日本人が所属していてこの日は有井さんも舞台に立っていた。

最後のカーテンコールではピアニストも舞台に上がりダンサーと一緒にお辞儀していてお茶目。円加ちゃんはナンバー3の位置づけで踊っていた。6、7人いる女性ダンサーのうち2人にだけ花束が投げ込まれていて、そういうのオーケーなら私も彼女に花束持って行きたかったよ。

「同じ日本人として誇り」には思わないけど、若いのに異国の地で立派に舞台を務めて偉いなと感心した。

第一部が終わって休憩に入るとハンブルクっ子はラウンジでシャンパンやらワインやらをしばいていてオシャレだった。

第二部はピアノに加えてオーケストラ編成でダンスはもっとふざけたもの。
こちらにきてコンツェルトハウスで演奏聴いたときも思ったのだけど、ドイツの人はおふざけに対して素直にゲラゲラ笑って楽しむ。客も反応がいいので演者もノリノリで演じている。日本だと静かにおとなしく畏まって聴いたり観たりするものだと思ってたから意外だった。でも楽しい。そんなわけで凝り固まった心を揺さぶられて大満足の観劇でした。

彼女のファンはぜひハンブルクまで来て公演見てほしい。意外とチケット取れます。チケットや公演情報はこちらでチェックできます。
https://www.hamburgballett.de/de/spielplan/index.php

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