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雇用問題、ジョブ型雇用、終身雇用、年功序列

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これからは少子高齢化、労働力不足の日本。今までと同じ雇用の仕方じゃもう通用しない。これからの雇用はどうあるべきなのか?
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記事一覧

リスキリングしない日本人、たった5万円/年間の費用が捻出できない?

リスキリングしない日本人、たった5万円/年間の費用が捻出できない?

最近、リスキリングが盛んに叫ばれている。2022年10月の所信表明演説で、岸田文雄首相は個人のリスキリング支援に5年間で1兆円を投じると表明した。

1兆円と聞くと多いように感じられるが、5年間なので平均すると年間2000億円。さらにこれをどのように配分するのか・・・?年間、一人あたりに渡ってくる費用としてさほどではないかもしれないが。

問題はその額ではない。タイトルにもあるように

52.6%

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新卒採用バブルはいつまで続くのか?

新卒採用バブルはいつまで続くのか?

さて、4月も半ばを過ぎて、学生の入学式、社会人の入社式も一通り済んだ頃。昨今の少子高齢化で、新卒一括採用の企業側のハードルは上がりぱなし。新卒の初任給も上げないと学生に見向きもされない。新卒初任給を上げたら上げたで既存の社員側から不満が出る。等など・・・

そんな、入社式で異彩を放ったのが総合商社の伊藤忠の入社式。

何をトチ狂ったのだろう?ピアノ、生演奏ぐらいは、まー、許容範囲(でも、正面玄関入

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日本で週休3日制は広まるか?

日本で週休3日制は広まるか?

英国で週休3日制度を試験導入してみた結果である。

結果は

大半は生産性のレベルが維持されている。落ちていない。

従業員の定着率、幸福度が改善

病欠が減少

従業員の燃え尽き症候群のレベルの低下

と言った具合に良好で、試験導入に参加した61社の中56社(=91%)は試験導入を継続。18社(=29%)は恒久的に導入。

試験導入結果から見れば、非のうちどころがない。むしろ、他社も積極的に導入

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ジョブ型雇用と新卒一括採用

ジョブ型雇用と新卒一括採用

ジョブ型雇用と新卒一括採用についての記事

概ね、私ワニが以前から主張している意見と一致している。

まず、ジョブ型雇用について。一部大手では導入が進んでいるが、今後どのように展開されるか?

なんちゃってジョブ型雇用(表向きはジョブ型雇用だが、中身は今までとあまり変わらず)

ハイブリット型(ジョブ型雇用とメンバーシプ型のハイブリット型)

ガチのジョブ型雇用(欧米と同じ)

3.は可能性として

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ジョブ型雇用が進むと人事部の仕事がなくなる・・・?

ジョブ型雇用が進むと人事部の仕事がなくなる・・・?

興味深い記事が

日本でどんどんジョブ型雇用が進むと人事部の仕事がなくなってくると言うのだが、これは考えたことなかった。なるほど、さも、ありなん。

上の記事で、「アメリカの企業には人事部がない」と言っているが、おそらく全く無いわけではないだろうとは思う。(確かに、少ないだろうが)一応、私ワニが最初に努めた外資系の会社でも人事部はあった。

その理由としていくつか上げているが、

採用

教育

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減り続ける日本のサラリーマンの退職金

減り続ける日本のサラリーマンの退職金

悲しい日本のサラリーマンの現実・・・

高度経済成長時代で身を粉にして、企業、組織のために働き、バブル崩壊、リーマンショック、コロナの3回の砲弾を浴びつつ、そろそろゴール、ウィニングランが見えてきているのに・・・1つ目のグラフを見てほしい。退職給付金の減り方が半端ない。

1つ目のグラフで、勤続年数別に見ると、
20〜24年の2013年 → 2018年
25〜29年の2013年 → 2018年

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あなたは人生のウィニングラン・・・ゴールで花束を受け取ることができるのか?

あなたは人生のウィニングラン・・・ゴールで花束を受け取ることができるのか?

もう、会社の中で黄昏れている50年代後半の世代にはグサグサ刺さるニュースが連続である。

まず、これ。

何年か前に経団連会長が「終身雇用を続けるのはもう難しい」と公言している。昭和の時代と同じノリで役職定年後、定年までのらりくらりと過ごそうと思っても、時代がそうはさせてくれない。

前にも書きましたが昔はできた、ウィニングランを称賛を受けながらゆっくり走って、ゴールで花束を受け取る。今の時代はそ

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これからの時代、重要視されるタレントマネージメント

これからの時代、重要視されるタレントマネージメント

最近、タレントマネージメント(タレマネ)という言葉をよく聞くようになった。タレントといっても、芸能人を意味しているわけではない。

日本はこれからの時代、労働力不足になる。少子高齢化がどんどん、進んでいくと、今までのような、新卒大量採用には期待できない。

これからは働き方も多種多様な「多様化」の時代である。年齢、性別、正規、非正規も関係なく色々なところから少しずづでも労働力をかき集めないと足りな

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管理職になりたいか?なりたくないか?

管理職になりたいか?なりたくないか?

管理職に昇進したいか?したくないか?というアンケートに対して、大多数が「No」。

その理由として、

だいたい、両方に共通しているのが、

責任が思い

割に合わない

仕事量が増える

ん・・・?これって、今どきの「コスパが悪い」、「タイパが悪い」ってやつなのか?

一方で、

これから社会人になろうとしている学生の半分以上が社長、役員を目指すというこの矛盾。中間管理職をスッ飛ばして、社長、役

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定年後に鬱になる日本人

定年後に鬱になる日本人

はい、50代後半で人生もそろそろ枯れてきているワニです。ちょっと切なくなる記事が・・・

普通に考えると、会社定年後になんで鬱なんかになるの?と思うかもしれません。それまで身を粉にして組織の為に働いてきて、やっとそれから解放され、自由になるのに。自由闊歩に生きたらいいじゃないか・・・と思うかもしれません。

どうも、会社、組織という狭い、狭い村社会の中で生きてきたオジさん達はそうではないようです。

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終身雇用制度を止めるか、続けるか・・・ではない

終身雇用制度を止めるか、続けるか・・・ではない

終身雇用、年功序列の制度を止めるか、続けるか?止めたい気持ちはヤマヤマだが、止めるにしても、なかなかスパッと止めるわけにも行かず・・・悩ましい・・・という経営者も多いと思うが、興味深い記事が。

このサイトの記事は会員制であるが、無料会員もあり登録すると記事5本/月が無料で読むことができるので、是非登録してみて欲しい。この記事の中で、リンダ・グラットン教授ががなかなか、いいことを言っている

自分

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日本の雇用の流動化が進まない理由

日本の雇用の流動化が進まない理由

日本の雇用の流動化が進まない理由の大きな要因として、年功序列、終身雇用がある。それらの制度に紐付いて退職金制度も大きな要因の一つであろう。

日本の雇用の流動化を進めるために、退職金制度を廃止してしまえばいいという大胆な意見もあるが、あながち方向性としては間違っていないと思う。確かに、ある日突然、プツンと廃止してしまうとあと数年で定年、退職金が貰える人たちが大混乱を起こす可能性があるので、そこはそ

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50歳過ぎてこのまま会社に残るか、外に出るか?

50歳過ぎてこのまま会社に残るか、外に出るか?

50歳過ぎると誰もが抱える悩み

それぞれの人の人生の選択なので、どちらがいい/悪い、正解/不正解ではないと思う。どちらでも正解。

企業に残ったら残ったで、とりあえず、安定はしているかもしれないが「ぶらさがり」と言われる。

外に出たら、出たで「ぶらさがり」と言われる心配はないが、何の保証もない。

どっちも、どっちだと思う。私は後者を選びました。おそらく、このまま残っても間違いなく自分は衰退し

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IT業界で50代中途採用が倍増って、本当か?

IT業界で50代中途採用が倍増って、本当か?

IT業界で50代中途採用が★倍増★していると言うが・・・

うーむ・・・とても肌ではそんな風には感じられない。50歳過ぎて、この年でフリーランスになっても取り敢えずは収入のある仕事には就けているが・・・副業をさがそうとしても、さっぱり。カスリもせず。

そもそも、副業は募集枠が少ないところに大量に応募が来るので、倍率が高すぎて戦えない。応募しても1週間、2週間放置プレーや、全く返事なしのガン無視が

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