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出撃せよ、スモウレスラー!!|『ディープ・インパクト』(2)

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テーマ発表!!


 前回に引き続き、映画「ディープ・インパクト」をベースに新しい物語を妄想します。

※「ディープ・インパクト」のストーリーなどについては、前回の記事をご参照ください。


妄想開始!


嘉村 それではまいりましょう!

三葉 はい。

嘉村 「ディープ・インパクト」は、「巨大彗星の衝突による人類滅亡の危機」を①アメリカ大統領、②宇宙飛行士、③ニュースキャスター、④高校生の4つの視点から描いた群像劇ですが、「設定を思いっきり変えても面白くなるのでは?」ということで……さて!どんな物語にしましょうか?


案①


三葉 まずは、「ディープ・インパクト」風の物語を作る時に注意すべきポイントを確認しておきましょう。


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三葉 ……ですね(より詳しくは前回の記事で)。

嘉村 ふむふむ。

三葉 さて以上を踏まえて「案①」は……「『ディープ・インパクト』 ~『日本に関する間違ったイメージ』編~」です。


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嘉村 「間違ったイメージ」?

三葉 ええ。ストーリーは「ディープ・インパクト」と同じ。すなわち、巨大彗星が地球に近づいている。人類滅亡の危機である。そんな中、ある人は偉大なリーダーとして民衆に語りかける。別の人は宇宙船に乗り込み、彗星の破壊に挑む。またある人はパニックの中、恋人を救いに行く。……そんな群像劇。

嘉村 ふむ。

三葉 ただし、世界観やキャラを「日本のことをあまりよく知らない外国人が抱いている『日本に関する間違ったイメージ』」に置き換えることで、ユニークな物語になると思うんですよ。

嘉村 なるほど。

三葉 例えば……登場人物の食事は、いつも寿司か天ぷら。

嘉村 ふむふむ。

三葉 また、茨城県に牛久大仏というのがありますが……。

嘉村 ええ、日本最大の仏像ですね。

三葉 何を隠そう、あれはわが国の政府が極秘裏に開発を進めていた宇宙船である。そして、人類を救うべく宇宙船「牛久大仏号」に乗り込むのはスモウレスラー。

嘉村 ははぁ……。

三葉 心身逞しい男といえば、古来よりそれは力士のことですからね。

嘉村 なるほど。

三葉 おや。よく見ると、スモウレスラーの廻しが何やら黒ずんでいます。汚れでしょうか?いや、違う!「必達」「武運長久」「大義」……寄せ書きだ。

嘉村 特攻隊みたいですね。

三葉 「イリヤの空、UFOの夏」という作品をご存知でしょうか。ヒロイン・イリヤのボディスーツには、まさに特攻隊を彷彿とさせる寄せ書きがあり、あれはじつにインパクトがありましたが……そのイメージです。


嘉村 ふむふむ。

三葉 そして「牛久大仏号」の中には、世界中から届いた大量の千羽鶴が飾られている。

嘉村 ちょっと邪魔かも……。

三葉 首相や自衛隊の統合幕僚長が見守る中、スモウレスラーたちは「見事彗星を破壊してまいります!ごっつぁんです!」と旅立っていきます。彼らは彗星に接近し、果敢に任務を遂行しますが……しかし彗星を破壊するには至らない。

嘉村 ふむ、「ディープ・インパクト」と同じ展開ですね。

三葉 ミッション失敗を受け、地球では統合幕僚長が辞世の句を読み、腹を切る。彼はサムライの末裔。武士道が何たるかを心得ているのです。さらに、彼の部下数名も後を追う。……とまぁ、そんな具合ですね。

嘉村 なるほど。

三葉 なお、今回ご紹介したのは「『日本に関する間違ったイメージ』編」ですが、「他国・他文化バージョン」も面白そうですよね。

嘉村 ほぉ。

三葉 例えば、「偏見に満ちたインド」版!登場人物はインド人ばかりで、彼らはいつもカレーを食っている。そして空中を浮遊し、腕や足を意のままに伸縮することができる。

嘉村 それはインド人というよりも、「ストリートファイターⅡ」のダルシムでは?


三葉 あるいは、唐突に歌い踊るシーンが挿入される。

嘉村 確かにインド映画には、たびたびそんな場面がありますが……。


案②


嘉村 続いて、「案②」にまいりましょう。

三葉 はい。「案②」は、「『ディープ・インパクト』 ~『もしも彗星が1000個に分裂したら?』編~」です。


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嘉村 1000個!

三葉 「ディープ・インパクト」には、核爆弾で彗星を破壊せんとする「ネメシス計画」が登場します。

嘉村 ふむ。

三葉 彗星を木端みじんに吹き飛ばすはずだったのですが、敢えなく失敗。彗星は大小2つに分かれただけで、2つとも地球に向かって飛行を続ける。

嘉村 ふむふむ。

三葉 その後、小彗星が地球に落下して甚大な被害を引き起こす。一方、問題は大彗星。これが落下すれば人類は滅亡する……が、宇宙船「ネメシス号」の自爆攻撃によってそれは防がれる。かくして人類は大きな痛手を負いつつも、全滅の危機を乗り越えたのでした。……というのが「ディープ・インパクト」のあらすじです。

嘉村 ええ。

三葉 ただね、「もしも彗星が1000個に分裂していたらどうなっていたのだろう?」と考えてみたんですよ。「ネメシス号」の自爆攻撃によって1つは破壊できるとして……残りの999個はどうなるのでしょう?

嘉村 ふーむ。彗星が999個落下するとなると、人類の滅亡は避けられないでしょうねぇ……。

三葉 そこですよ!つまり、「ネメシス号」だけでは危機を乗り越えることができないのです!

嘉村 ふむふむ。

三葉 では、どうするか?

嘉村 ……。

三葉 できることをすべて試すしかないじゃないですか!

嘉村 ふむ。

三葉 まずは、人類が所有するすべての宇宙船を打ち上げ、自爆攻撃してもらいましょう。

嘉村 なるほど……。

三葉 しかし、まだ足りない。今度は、「ISS」などの宇宙ステーションや、「ハップル宇宙望遠鏡」、そして人工衛星も総動員しましょう。それらをドシドシ彗星にぶつけていく。

嘉村 ははぁ……。

三葉 日本からは気象衛星「ひまわり」などが参加する。

嘉村 天気予報ができなくなりますね。

三葉 人類滅亡の危機ですからね。致し方がない。

嘉村 ふむ。

三葉 しかし、まだ足りない!「とにかく飛ばせ!何でも飛ばせ!!」ということで、大企業はもちろん、小さな町工場もロケット開発を急ぐ。

嘉村 「下町ロケット」みたいだな……。


三葉 あるいは、子どもたちもペットボトルロケットを打ち上げる。

嘉村 それは意味がないと思いますけど……。

三葉 「ディープ・インパクト」では、アメリカ大統領や宇宙飛行士など、ごく一部のエリート層だけが彗星に立ち向かいます。一般市民はシェルターに避難したり、パニックに陥ったりすることしかできない。ところが、彗星が1000個に分裂したとなると?……そう!全人類が、知恵と技術と資金とアイデアを結集して危機に立ち向かう物語になるでしょう。

嘉村 確かに!

三葉 「ディープ・インパクト」もいいですが、「彗星 v.s 全人類」の総力戦もまた面白いと思うのです。



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(担当:三葉)

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