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1週間で20kg減量しろ。さもなければ殺す……って話!!|『ソウ』(3)

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テーマ発表!!


 第1回第2回に引き続き、映画「ソウ」をベースに新しい物語を妄想します。

※「ソウ」のストーリーなどについては、第1回の記事をご参照ください。


妄想開始!


嘉村 「ソウ」は猟奇殺人者が、自分や他人の命を粗末にする者に「罰 = 死のゲーム」を科すホラー映画ですが、「殺人者の動機や、ゲーム参加者の『罪』を別のものにしても面白くなるのでは?」ということで……前回に引き続き、一体どんな物語にするといいかディスカッションしてまいりましょう!

三葉 承知しました。

嘉村 前回ご紹介したのは、「痴漢3人が、女性を侮辱した罪で『死のゲーム』を強要される物語」、「生まれつきイケメンで、知能が高く、さらに身体能力にも恵まれた男2人が、その才能を有効活用することなく無為に過ごした罪で『死のゲーム』を強要される物語」の2案でした。


案③


嘉村 「案③」にまいりましょう!

三葉 はい。「案③」は、「デブ4人が、『自分の健康、そして命』を軽視した罪で『死のゲーム』を強要される物語」です。


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嘉村 デブ4人……。

三葉 ええ。詳細をご説明する前に、ここで「ソウ」のストーリーをざっくり振り返っておきましょう。すなわち……。


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嘉村 ふむ。

三葉 さてここからは、「ソウ」と比較する形で「案③」の概要をご説明します。まずは、「『罰 = 死のゲーム』を科される理由」


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嘉村 キリスト教の「7つの大罪」でいう「貪食」ってヤツですね。

三葉 次に、「犯人の動機」を見てみましょう。


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嘉村 ふむふむ。

三葉 続いて、「拘束具と脱出方法」です。


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嘉村 1週間で20kgの減量!これはきつい!

三葉 まったくね。

嘉村 ふーむ。「『デブ』という罪に対する罰」だから「ダイエット」というわけですね。

三葉 ええ、そうです。

嘉村 なるほど。

三葉 そして最後に、「家族のエピソード」です。


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嘉村 ふむふむ。これも「『デブ』という罪に対する罰」だから、「絶食」なんですよね。

三葉 ええ。

嘉村 なるほどねぇ……で、物語は結局どうなるんですか?「ソウ」同様、誰か1人くらいは脱出を果たすのでしょうか?

三葉 そうですね。犯人の口癖は「デブは死ななきゃ直らない」なんですが……。

嘉村 ひどい口癖だ……。

三葉 とはいえ、これは単なる暴力や拷問ではありません。犯人にとっては「罪に対する罰」、つまり「正義の執行」です。これまでの生き方を反省し、きっちり罰を受けた者は救われなければならない。

嘉村 ふむ。

三葉 物語冒頭、ゲーム参加者4人は必死にダイエットに挑みます。

嘉村 なにしろ命がかかっていますからね。

三葉 互いを励まし合い、仲間意識が芽生える。

嘉村 ほぉ。

三葉 ところが、時間が経つに連れ、脱落する者が現れる。猛烈な運動と絶食、そして遅々として減らぬ体重にストレスを感じ……「どうせ無理さ。1週間で20kgの減量なぞできるはずがない」と虚無感に襲われる。そして彼は仲間の制止を振り切って、ピザやら唐揚げやらを食い出してしまう。

嘉村 あまりに過酷な挑戦は人の心を折るものですよねぇ。

三葉 他の3人も、口には出さぬが気持ちは同じ。一瞬でも気を抜くと、「本当にできるのか?本当に……!?」という疑問、そして恐怖がせり上がってくる。

嘉村 ふーむ……。

三葉 そんな中で、早々に脱落した者は、他の3人が眠るやいなや「死なば諸共だい!」と口にケーキを押し込んだりする。……嫌がらせですね。

嘉村 ひどい……。

三葉 仲間意識は消え、殺伐とした雰囲気が漂うようになる。……とまぁ、そんなこんなでいよいよ期限が近づいてくる。しかし、目標を達成できそうな者はいない。「もうダメだ。4人ともここで死ぬんだ」と思ったその時……!

嘉村 ふむ!

三葉 参加者の1人が、ナイフを手に取り、自らの腹回りの脂肪をそぎ落とし始めるのです!

嘉村 これは痛い……!

三葉 かくして20kgの減量に成功。物語は、彼が「すぐ助けを呼んでくる。待っていろ」と言い残して部屋を去るところで幕を閉じる……という次第です。


案④


嘉村 続いて、「案④」にまいりましょう。

三葉 はい。「案④」はズバリ、「Twitter依存症の男2人が、現実を軽視した罪で『死のゲーム』を強要される物語」です。


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嘉村 ほぉ、Twitter依存ですか。

三葉 これも、「ソウ」と比較する形でご説明しましょう。まずは、
「『罰 = 死のゲーム』を科される理由」です。


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嘉村 なるほど。現実にも「スマホ依存」とか「SNS依存」ってあるらしいですよね。片時も手放せないっていう。

三葉 次に、「犯人の動機」を見てみましょう。


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嘉村 ふむふむ。

三葉 そして最後に、「拘束具と脱出方法」です。


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嘉村 うーむ、地味だ……。

三葉 地味ですが……針の先っぽでチクチク刺されるような精神的なダメージはあると思うんですよね。

嘉村 確かに。……で、ラストはどうなるんですか?

三葉 ええ。「案③」同様、こちらも単なる暴力や拷問ではありません。あくまでも「罪に対する罰」であり、罪を反省し罰を受ければ解放されます。

嘉村 ふむ。

三葉 すなわち……参加者の1人は、最終的に自らのSNSアカウントを削除!無事生還に至ります。

嘉村 足首を切断する「ソウ」と比べると随分軽い気がしますが……Twitterに依存している人にとっては、文字通り断腸の思いなんでしょうね。

三葉 ええ、たぶん。


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 「ソウ」の研究はこれで終了です。ありがとうございました。

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 最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。

(担当:三葉)

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