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痴漢に「ソウ」風の罰を科そう!!|『ソウ』(2)


 前回に引き続き、映画「ソウ」をベースに新しい物語を妄想します。

※「ソウ」のストーリーなどについては、前回の記事をご参照ください。


妄想開始!


嘉村 それではまいりましょう!

三葉 はい。

嘉村 「ソウ」は猟奇殺人者が、自分や他人の命を粗末にする者に「罰 = 死のゲーム」を科すホラー映画ですが、「殺人者の動機や、ゲーム参加者の『罪』を別のものにしても面白くなるのでは?」ということで……さて!一体どんな物語にしましょうか?


案①


三葉 まずは、「ソウ」のストーリーをざっくり確認しておきましょう。すなわち……。




嘉村 なるほど。

三葉 さて「案①」ですが、これは「ソウ」の18禁バージョンというか、下ネタバージョンでして……。

嘉村 ほぉ!

三葉 すなわち、「痴漢3人が、女性を侮辱した罪で『死のゲーム』を強要される物語」です。



三葉 以下、「ソウ」と比較する形で「案①」の概要をご説明しましょう。

嘉村 承知しました。

三葉 まずは、「『罰 = 死のゲーム』を科される理由」!



嘉村 ふむふむ。

三葉 次は、「犯人の動機」です。



嘉村 「(自称)正義の地下組織」ですが……。

三葉 ええ。「ソウ」の犯人もそうですが、私たちから見れば、彼らは猟奇殺人者であり、サイコパスであり、異常者であり……私たちの生命や財産を脅かす「悪」です。ところが、彼らはそうは考えていない。あくまでも「罪人を罰している」と認識している。つまり「正義」なんですよね。

嘉村 なるほど。

三葉 したがって「ソウ」風の物語を作るときには、犯人を明確な「悪」にしないように注意が必要です。

嘉村 「『悪』だが、別の視点から見れば『正義』になる」、そんなキャラであるべきだと。

三葉 ええ。

嘉村 ふむ。

三葉 続いて……「家族のエピソード」にまいりましょう。



嘉村 「殺されそう」ではなくて、「レイプされそう」なんですね。

三葉 これは「『女性を侮蔑した罪』に対する罰」ですから、「死」よりも「レイプ」の方が適切だと思うのです。

嘉村 あー、確かに!

三葉 最後に、「拘束具と脱出方法」です。



嘉村 そうか!「『女性を侮蔑した罪』に対する罰」だから、ペニスを拘束され、最後はペニスを切断するんですね。

三葉 ええ、そうです。

嘉村 ふーむ。

三葉 さて、以上が全体像ですが、じつはもう1つアイデアがありまして。

嘉村 ほぉ。

三葉 すなわち……物語が進むにつれて、ゲーム参加者たちはペニスを切断する以外に助かる方法がないと察するようになります。

嘉村 ふむ。

三葉 そして彼らは「どうせ切断されるならば!」と考え、人目を気にせず自慰を始めたり、別の参加者のアナルを狙ったり、醜くも哀しい、でもやっぱり醜いあがきを始める……というアイデアです。

嘉村 うーむ……まぁ、コメディタッチに描けばアリかなぁ……。

三葉 ですよね!監視カメラ越しに一部始終を見ていた犯人は思わず嘔吐。強硬派は、「もう我慢ならぬ!いますぐぶち殺そう!」と叫ぶ……という展開です。


案②


嘉村 続いて、「案②」にまいりましょう。

三葉 はい。「案②」は、「ソウ」のギャグバージョンです。すなわち……「生まれつきイケメンで、知能が高く、さらに身体能力にも恵まれた男2人が、その才能を有効活用することなく無為に過ごした罪で『死のゲーム』を強要される物語」



嘉村 ほぉ!

三葉 これも、「ソウ」と比較する形でご説明しましょう。まずは、
「『罰 = 死のゲーム』を科される理由」です。



嘉村 ふむふむ!

三葉 続いて、「犯人の動機」にまいりましょう。



嘉村 あー、なるほどねぇ!犯人の気持ち、なんとなくわかるなぁ……。

三葉 こうして「罰 = 死のゲーム」が始まります。

嘉村 ふむ。

三葉 ところが……。

嘉村 何ですか?

三葉 巧みな罠でローレンスらを翻弄する「ソウ」の犯人とは違って、「案②」の犯人は知能が低い!

嘉村 あー……。

三葉 したがって、罠がどれもこれもショボいのです。一方、ゲーム参加者の2人は知能も高ければ、運動神経も抜群!……かくして罠は、あっさりと回避されてしまう。

嘉村 なるほど……。つまり、翻弄されるのは犯人の方だと?

三葉 ええ、そうです。さらに拘束具も容易く外され……。

嘉村 ええ……。

三葉 その上、部屋に残された証拠から誰が犯人なのか特定されてしまう!

嘉村 ダメじゃないですか!

三葉 ダメなんですよ。

嘉村 うーむ……犯人が一方的にボコボコにされる物語になってますよね……。

三葉 もうね、途中から犯人は涙目ですからね。

嘉村 でしょうねぇ……。

三葉 そんなこんなで、ゲーム参加者の2人は実感するんですよ……そう!自分たちがいかに恵まれていたかを!

嘉村 ほぉ……。

三葉 同時に、努力しても報われぬ犯人に憐れみを覚える。かくして2人はこれまでの人生を反省し、犯人に向かって「きみのおかげで目が覚めたよ。ありがとう」なんて言い出す。

嘉村 ……。

三葉 そして、「これからは、この持って生まれた才能を広く人びとのために活用することを約束するよ。そして、きみたちのような低……あー、神に愛されなか……いや、えーと……うん。とにかくきみたちのような人が無理して働かなくても生きていける社会を実現してみせるよ!」と言い残して去っていきます。

嘉村 ひどい……。

三葉 最後に、犯人が泣いているのか笑っているのかわからぬ奇妙な表情を浮かべて……物語は幕を閉じる。

嘉村 犯人の心中を想うと、涙なしには見られぬ作品になりそうですね……。


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(担当:三葉)

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