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アル・ヒラルサポーターが徹底解説!サウジアラビア代表を丸裸に!

さあ、アジア最終予選もクライマックス。

次節vsサウジアラビアが天王山。勝利マストの必勝とはまさにこの試合。

絶対に負けられない、ではなく勝たなくてはいけません。

とりあえずサウジアラビアが首位を快走する軌跡を見ていきましょう。

サウジアラビアの足跡

グループB1位 7試合6勝1分0敗得点10失点3 勝ち点19

第1節vsベトナム🇻🇳(3-1○)(H)
第2節vsオマーン🇴🇲(1-0○)(A)
第3節vs日本🇯🇵(1-0○)(H)
第4節vs中国🇨🇳(3-2○)(H)
第5節vsオーストラリア🇦🇺(0-0△)(A)
第6節vsベトナム🇻🇳(1-0○)(A)
第7節vsオマーン🇴🇲(1-0○)(H)
第8節vs日本🇯🇵(A)👈今ココ
第9節vs中国🇨🇳(A)
第10節vsオーストラリア🇦🇺(H)

数字上は圧倒的な数字を残していますが、7試合で5試合が1点差の僅差のゲームが多い印象です。しかしながらその難しいゲームをしっかりと勝ちきっているということですね。

サウジアラビアの特徴

予想フォーメーション

主に代表メンバーは国内リーグの所属メンバーで構成されています。

アル・ヒラル(ACL優勝)
アル・イテハド(国内リーグ首位)
アル・ナスル(ACL西地区2位、国内2位)
アル・シャバブ(国内3位)
アル・アハリ(国内9位)

サウジアラビアの主力はほぼ国内リーグから選出されています。

ACL等でよく耳にする伝統的な強豪ばかりですね。

⭐️ストロングポイント

・攻撃力全振りの強力な左サイド(LSBアル・シャフラニ&LWGアル・ドーサリ)
・両ウイングの単騎突破(RWGアル・ムワッラドLWGアル・ドーサリ)
・堅守を見せる守備陣(GKアル・オワイス,CBアル・アムリ,CBアル・ブライヒ)

🔼ウィークポイント

・ビルドアップが未成熟なDFライン
・圧倒的なCFの不在(CFアル・シェフーリ&CFアル・ブライカン)
・この寒い寒い冬を乗り越えられるか?(こじつけ)

サウジアラビア最終予選の主力選手13名&監督紹介

①MFサルマン・アル・ファラジ所属:アル・ヒラル
②LWGサレーム・アル・ドーサリ 所属:アル・ヒラル
③RWGアル・ムワッラド 所属:アル・イテハド
④LSBアル・シャフラニ 所属:アル・ヒラル
⑤DMFモハメド・カンノ 所属:アル・ヒラル
⑥CBアル・アムリ 所属:アル・イテハド
⑦CBアル・ブライヒ 所属:アル・ヒラル
⑧DMFアル・マルキ 所属:アル・ヒラル
⑨CFアル・シェフーリ 所属:アル・ヒラル
⑩CFアル・ブライカン 所属:アル・アリ
11.RSBアル・ガナム 所属:アル・ナスル
12.MFサルタン・バヒーブリ 所属:アル・シャバブ
13.GKアル・オワイス 所属:アル・アハリ
14.MFアル・ナジェイ 所属:アル・ナスル
監督:ルナール監督

サウジアラビアの主力&監督

①MFサルマン・アル・ファラジ 所属:アル・ヒラル

※1月2月シリーズで今回の天王山vs日本には招集外となりました。
ラッキーすぎます。

左利きのテクニシャンでありOMF。

キャプテンにして攻撃のタクトを振るう
サウジアラビアの攻撃の生命線でもあります。

前回2018年ロシア大会ではWGのような役割もありましたが、本来はワンタッチパスや距離を変えるパスが得意であり、中盤深い位置まで降りてくることもあります。サッカーIQが高くかなり厄介な選手です。

また、所属のアル・ヒラルでは攻撃陣にワールドクラスの外国人選手(ビエット元アルゼンチン代表、カリージョ現ペルー代表、マテアス・ペレイラ元WBA、マレガ元ポルト)が所属するためダブルボランチの一角を担うこともあり、プレーの幅が広がった印象です。

今回怪我の影響から招集外となったことで、サウジアラビアの攻撃力はかなり低下することが予想されます。サウジアラビアはオマーンに勝利したことによりW杯出場に大きく近づきました。

そのような状況からvs日本では相手に勝点3を与えないことが重要になるため、ポゼッションを高めた攻撃よりも単騎突破を頼みのカウンター色の強い展開になるかもしれません。

そっちの方が日本としては困りますが、、、

個人的にはもう一度生でアル・ファラジを見てみたかったのが本音です。
※過去ACL決勝vs浦和&東京オリンピックオーバーエイジとして日本に来日。

②LWGサレーム・アル・ドーサリ 所属:アル・ヒラル

サウジアラビア史上最高のドリブラーと称されることもある、アル・ドーサリ。

日本サッカーファンのイメージとしては、2017年ACL決勝2ndレグvs浦和で1発退場した時の“荒い”イメージなのでしょうか。

前回2018年ロシア大会以降背番号10をつけるようになり、MFアル・ファラジが欠場の際にはキャプテンマークを巻くまでに人間的にも成長しました。

主に左サイドからカットインしながらのファーへのシュートが得意でドリブルはもちろんのこと、味方とパスを使いながらマークを剥がすこともできます。

所属クラブのアル・ヒラルでは、圧倒的なワールドクラスの攻撃陣が所属する中で、サウジアラビア人としては唯一常時試合に出続けています。
2019年CWC準決勝vsフラメンゴでは、世界が驚く先制点を南米王者から奪いました。

ちなみに、2019年ACL決勝では因縁の相手vs浦和でも埼スタでゴールを奪っており、2017年の退場した嫌なスタジアムから点のとれるスタジアムとして記憶が更新されているでしょう。

③RWGアル・ムワッラド 所属:アル・イテハド

サウジアラビアの右はアル・ムワッラド、左はアル・ドーサリ(②)と攻撃の看板を背負っています。

アル・ムワッラドは20歳前後でA代表に呼ばれ続けている怪物です。2018年にサウジアラビアの皇室がプッシュしてレバンテに短期レンタルを果たして欧州初上陸しましたが、ほぼノーインパクトに終わっています。

168cmと小柄ながら体幹が強く倒れません。ゴムマリのようなバネ、驚異的なスプリントが売りで強烈なシュートは絶品です。

全盛期のLSB長友ですら後手を踏んだこともあるレベルです。わかってますよね?キャリア終盤のLSB長友を起用したらぶち抜かれます。絶好調の彼は経験でカバーとかそういう次元ではありません。まあ知ってます。どうせ変えません。#森保OUT

中東勢あるあるの乗った時は手がつけられませんが、停滞する時もあるので祈るばかりです。

④LSBアル・シャフラニ 所属:アル・ヒラル

○○のメッシ、〇〇のファン・ダイク、〇〇のセルヒオ・ラモスこういうのたくさん聞きましたよね。LSBアル・シャフラニは、サウジアラビアのマルセロです。

彼もまた、20歳前後で代表デビューしてから約10年ファルコンズの一員です。
もちろん所属はアル・ヒラルです。

マルセロと称されるのは、風貌がアフロだからという理由だけではありません。

テクニカルでオーバーラップだけでなく、インサイドにポジションを移すこともあり柔軟な対応ができるからです。もちろん左足のクロス精度は絶品で、右足の精度はオモチャです。

予選第5、6節は召集外でしたが、第1~4節、第7節vsオマーンと復帰を果たしました。2017年、2019年ACL決勝と浦和と対戦経験があるほか、2020東京オリンピックにもオーバーエイジで参加した中心選手でした。

日本はRSB酒井宏樹&RWG伊東純也が対応することになりますが、相手の左サイドはLSBアル・シャフラニ&LWGアル・ドーサリ(②)も所属チームでもかなり長くやっていますし、代表でも同様です。このサイドの攻防が割と戦況を左右するのではないでしょうか。

⑤DMFモハメド・カンノ 所属:アル・ヒラル

2018年ロシア大会はメンバーに入ったものの、まだ主力になりきれずベンチにいるケースが多かったDMFモハメド・カンノ。

しかしながら2022年カタール大会予選では間違いなく屋台骨になっています。

なぜなら、これまでサウジアラビアのDMFといえば、オタイフが務めていましたが、年齢や怪我による招集外が続き、DMFカンノが先発の座を射止めた形になりました。どちらもアル・ヒラル所属であり先輩後輩に当たります。

高身長でフィジカル能力を活かした、ボール回収能力に長けており、ポゼッションで前重心になりがちなサウジアラビアのフィルター役になっています。大きなスライドを活かしたスペースに運ぶドリブルも特徴的です。一方でスイッチを入れる縦パスは多くなく、アル・ファラジ(①)のような展開力に優れる選手に素早く預けるようなシーンが多い傾向があります。

そのため、CBを外ぎりでプレッシャーをかけながら、ダブルボランチ(CMFカンノ&CMFマルキ⑦)にパスをするタイミングで刈り取ることが理想的な展開になるでしょう。

⑥CBアル・アムリ 所属:アル・ナスル

今回2022年カタール大会最終予選全7試合フルタイム出場して守備の柱になりました。

これまで歴代のサウジアラビア代表はアル・モンタシャリ、オマル・ハウサウィと対人能力に優れたキャプテンシーのあるCBが守備の柱として活躍してきました。

アル・アムリもこの系譜で対人能力に強いCBに成長しています。

チームとして守備陣からパスを繋ぎながらポゼッションを意識した攻撃に舵を切っているサウジアラビアですが、このCBコンビ(アムリ&アル・ブライヒ)はパス成功率70%前後と、ポゼッションを志向するチームとしては低く、日本にとってはここが狙い目です。

前述の通り、WGから外ぎりをしながらプレッシャーをかけ、敢えてCBにボールを集めます。そこから供給されるパスの質、パスを通そうとするコースの選択は乏しく、ショートカウンターのオンパレードになる可能性は高いです。

所属クラブのアル・ナスルでは、ACLアル・ヒラル攻撃陣に破られはしましたが、局所局所のデュエルでは勝っていました。

そのためなるべく1on1のバトルに持ち込むのではなく、横の揺さぶりをかけながら、背後をとる動きが欲しいです。※前田大然を使えばいいと思うんですけどね、、、プレスをガンガンかけるぞという意味でも。

⑦CBアル・ブライヒ 所属:アル・ヒラル

この大一番を前に、心強いベテランが帰ってきました。CBアル・ブライヒです。

第1~4節はスタメンで試合に出ることはありませんでしたが、第5節vsオーストラリアからスタメンに復帰しました。今回は、CBアル・ブライヒが欠場した際に出場していたCBマードゥ(アル・ナスル)が欠場になります。ほぼ確実にCBはアル・アムリ(⑥)&アル・ブライヒのコンビになるでしょう。

⑧DMFアル・マルキ 所属:アル・ヒラル

この冬にまさかの禁忌を犯した人物がアル・マルキです。

なんと国内ライバルのアル・イテハドからアル・ヒラルにフリー移籍を果たしたのです。これでアル・ヒラルは中盤センターの国内屈指のタレントを独り占めしている状況です。

オタイフ(怪我による招集外)
アル・ファラジ(怪我による招集外①)
モハメド・カンノ(⑤)
アル・マルキ(⑧)

アル・ワフダ(UAEにも同名クラブがありますが、異なります。)出身で特に日本に馴染みのないクラブ出身です。2022年カタール大会最終予選は全試合でスタメン出場しており、アル・ファラジと共にポゼッションの中心選手です。今回はアル・ファラジが不在のため、彼のパスでリズムを作ることになるでしょう。思いっきりの良いミドルシュートを打つことも多いので、パスでリズムを作ったと思えば、シュートもあるというなかなか飛び込みにくい選手です。

⑨CFアル・シェフーリ 所属:アル・ヒラル

現ファルコンズ(サウジアラビア代表の愛称)のストライカーはアル・シェフーリです。

所属クラブのアル・ヒラルでは大エース、バフェタンミ・ゴミスが君臨しているためスーパーサブ的な立ち回りが多く、活躍の継続性という点ではなんとも言えない部分はあります。

しかしながら、力強いフィジカルが持ち味で、ボックス内で無理が効く選手です。最終予選は、第1節vsベトナムで1得点、第2節vsオマーンで決勝点、第6節vsベトナムで決勝点、と仕事人です。

この身体の体勢ではシュートは打ってこないな、というタイミングでもねじ込んでくるため、谷口&板倉のコンビが早めに順応できるかが鍵になりそうです。谷口も中東勢と試合する経験が高くなく、U23アジア選手権は未招集だった板倉も同様です。

実際は後述のアル・ブライカンとどっちがスタメンかわからない部分もあり、謎ではあります。

どちらかというとサウジアラビアも日本と似ており、長年CFがラストピースです。眠れる才能を起こさないようにしたいですね。

⑩CFアル・ブライカン 所属:アル・アリ

近年は力が落ちてきているアル・アハリ所属のアル・ブライカンは東京オリンピックメンバーであり、若手としての勢いがあります。

実際に第3節vs日本、第4節vs中国、第7節vsオマーンで決勝点をマークしており、21歳ながら、サウジアラビアを何度も救ってきました。

特にvs日本の得点シーンだったサウジアラビア代表ガク・シバサキからのスルーパスの受ける抜け出しは素晴らしく、またドリブルコースもCB吉田に追いつかれないようにCB吉田の前のコースを選択し、最後はGK権田の股を抜きました。

ジッダの超満員のスタジアムで全視線が集まる中、
あのプレーができたのは天晴れです。

第7節vsオマーンで結果を出していることもあり、恐らくスタートは彼になるでしょう。

11.RSBアル・ガナム 所属:アル・ナスル

この選手はアル・ナスル所属であり、CBアリ・アムリと同じクラブのため、連携面も問題なく試合に絡んでくるでしょう。LSBアル・シャフラニが自由に攻撃に参加するため、攻撃参加は自重している印象です。加えて、RWGアル・ムワッラドが全部攻撃してくれるのもあるかもしれません。

RSBはこれまでアル・ブライクが務めていましたが、2022年カタール大会2次予選からスタメン起用されることが多くなっています。

12.MFサルタン・バヒーブリ 所属:アル・シャバブ

現代表では珍しくアル・イテハド、アル・ヒラル、アル・シャバブ(2回)と様々なクラブを渡り歩いています。2018年ロシア大会は本大会に出場した攻撃的なMFでウイングも務めることがあります。今回、攻撃を司るOMFアル・ファラジが欠場のため、代役は彼が務めることになるはずです。ですので、2列目はアル・ムワッラド、バヒーブリ、アル・ドーサリが組むことになるでしょう。残念ながら、2019年ACL決勝vs浦和には出場がなかったものの、2019年CWCに出場しています。今回は埼玉スタジアムのピッチに立つことになります。

2列目の3人衆は変幻自在でスピード豊かなドリブラーが揃うため、日本は捕まえるのに苦労しそうです。

13.GKアル・オワイス 所属:アル・アハリ

2018年ロシア大会では、大きな印象を残すことができませんでしたが、2019年アジア杯カタール戦では、驚異的なPKストップを見せました。セービングに定評があるGKです。

近年サウジアラビアは守備陣からパスを繋ぐ姿勢を見せていることから、彼にはより一層足元の技術が求められるでしょう。

これまで最終予選は全試合先発出場していましたが、第4節vs中国では負傷で70分に交代しています。今予選は第1節vsオマーンではPKストップを見せ、クリーンシートに貢献し、第3節vs日本でも完封しており、どちらともMOTMを受賞しました。

天王山第8節vs日本でも最後の砦として立ちはだかるに違いありません。

14.MFアル・ナジャイ 所属:アル・ナスル

本来であればキャプテン、OMFアル・ファラジの代役は彼になっていたはずです。というのも第7節vsオマーンで起用されたことがルナール監督からの期待のあらわれでしょう。

第7節vsオマーンではスタメン起用されましたが、前半のうちにアクシデントで交代を余儀なくされました。vs日本との天王山に備えて実は試合でれます、とかはやめて欲しいです。

東京オリンピックでは、ドイツから2得点を奪い注目を浴びました。
しかしながら、アル・ナスルでは12月から1月にかけて出場機会はなく、フルタイム試合に出たのはかなり遡ります。

ドリブルができることに加えて、スペースに飛び込む場所選びも優れているものがあり、仮にアクシデントから復帰すれば日本にとっては厄介です。

監督:ルナール監督

サッカーが好きな方であれば、1度は耳にしたことがあり、見たことがあるはずです。

アフリカ方面では著名な監督です。白ワイシャツが似合うイケメンなおじさん、“イケオジ”としても有名になりましたよね。

モロッコ代表監督時代のルナール

◉2012年ザンビア史上初のアフリカネイションズカップ優勝に導く。
この時の守備の中心MFスンズがアーセナルに移籍するって噂もありましたね
◉2015年黄金世代の最後のアフリカネイションズカップで初優勝に導く。
◉2018年モロッコ代表としてロシア大会に出場。
◉2019年サウジアラビア代表に就任。

突出した戦術を用いることはないものの、堅実で現在いるメンバーの能力を最大限引き出す用兵術や人心掌握術に長けており、隙のないチームを作る傾向があります。

サウジアラビアの代表監督に就任してからは、失点の少なさという自身の堅実なチーム作りというベースを残しつつ、前任ファン・マル・マイク監督が作り上げたポゼッション志向のサッカーを継承しており、サウジアラビアを新たな境地に導きそうな気配があります。

さあ決戦。勝利を逃せば責任追求も?

あと2試合選手と監督を信頼している。
今変えたら、これまで積上げてきたものが意味をなさない。

負けたらこんなコメントが協会から出るんでしょうね。
W杯出場を決めた監督はすぐにきるのに。

現代表には言いたいことはたくさんありますが
まずは目の前の1勝。
W杯逃して協会の改革に付き合わされるのは御免です。
是が非でも勝ち点3を。

それでは、このへんで、、、

ばいころまる〜

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