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#72それでも僕は大分トリニータをサポートする。

こんちゃ!どうもいったーです。
ほんまに5週間くらい前回投稿から空いてしまいましたね、、、
社会人1年目として社会の荒波にもまれている状況です。
1日は早く終わっても1週間が長すぎるこの現実。週末のありがたみが身に沁みます。

それでは本題に入っていきましょう。

長い長いトンネル

これまで現地参戦した3月6日vs横浜FC(2-1)以来リーグ戦は7連敗と、あの14連敗の記憶が嫌でも蘇ってきていました。確かに、上位勢との対戦が続き、シンプルな選手個人の能力差が顕著でした。昨季のキーマンを失った大分はチーム作りもままならぬ状況で失点すれば対抗する術がない、なんとも悲しい姿でした。

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徐々に上向きになっていたチーム状況をしても4月17日のvs柏レイソル(1-0)は後半終了間際のPKを失敗し、ホームで勝ち点を逃しました。エースナンバー13は大事な場面でPKを決められない呪いでもあるのでしょうか。逆境に強く、人一倍大分愛の強い彼なら、ネットを揺らし、歓喜の輪をスタジアム全体に広げてくれると信じていたのですが、、、

また、前節4月25日vs浦和レッズ(2-3)は逆転してリードを得たにもかかわらず、再逆転され黒星。昨季まで身内だった田中達也にトドメを刺され、大分県の星GK西川周作のスーパーセーブで引導を渡されました。内容は上向きになったにせよ、守り切れなかったリードは、かれこれ人生の半分以上サッカーに関わってきた人間からすると、確実に降格チームのそれでした。

サポーターからの後押し

大分トリニータ一致団結プロジェクトと題し、5000万円目標のクラウドファンディングが4月にスタートしました。連敗中にもかかわらず、徐々に金額は増え始め、第12節5月2日vs清水エスパルスを前にして目標金額の5000万円を達成しました。2012年にはJ1昇格のために1億円の募金を達成した過去があり、今回も目標金額達成は時間の問題でもありましたが、大分ファミリーのUnity、一致団結を感じることが出来ました。

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大分というアイデンティティ

これまで海外サッカー一筋で大分にいるときには大分トリニータの試合をたまに見に行くくらいで、アウェイも毎節見るほどのサポではありませんでした。上京し、まずは関東開催のアウェイに行くようになり、追い打ちをかけたのがコロナでした。コロナ禍の影響で移動が制限されアーセナルの現地観戦することができなくなりました。また、社会人になったことで、海外サッカーの深夜観戦も試合を厳選する必要になり、それならばと、週末の昼間に試合をしているJリーグを見るようになりました。これまで海外サッカーこそ至高と思っててすみませんでした。Jも最高のエンターテインメントです。

クラブをサポートするということは、そのクラブに対して帰属意識を持つことそのものであり、自分自身のアイデンティティとなるのです。たしかに大分トリニータは優勝争いをすることは稀であり(ほぼない)、J1でも負ける方が多いかもしれません。サッカーライト層には理解されないかもしれません。「なんで勝てないチームの試合を毎週そんなに楽しみに待ってるの?」と。「川崎の方が見てて楽しいし、神戸にはイニエスタいるよ、」と。

でもサッカーの本質って、「持たざる者でも工夫次第では強者に立ち向かえるんだ」って希望を持つことが出来るところにあると、僕は考えています。サッカーでは「1+1=∞」にもなると信じています。あの奇跡的な2008年ナビスコ杯優勝した時も、2012年もPO6位から優勝し、昇格したじゃないですか。次その瞬間がいつくるのか、「今年こそ」って夢を見続けられるのは幸せなことだと思います。そりゃ大分だって主力を何年もキープして、外国人を獲得して、優勝争いしたい。って気持ちはあります。けど、アカデミーで大事に育成して、まだ全国区じゃない選手たち、クラブ、サポーターが共に三位一体となってビッグクラブをバッタバッタとなぎ倒していく方が面白いにきまってるじゃないですか。

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Arsenalと大分トリニータの意外な共通点

加えて好きなアーセナルと大分の共通点として「信じる」ことがあると思います。

ヴェンゲル爺さんもいつだって、

「我々のスカッドは最強だ。」
「ここにいる選手たちを信じている。」

と勝てない時も批判された選手を擁護し、共に成長してきました。

大分も同じです。今回の7連敗でも「解任論」よりも片野坂監督、選手を信じた「続投論」の方が根強く、サポータと共にあるクラブとしてのサポートをひしひしと感じました。社長も「監督交代は考えていない、今の選手、監督で続けていく。」という姿勢を見せたことも大分でよかったなと思えた瞬間です。

カタノサッカーの伝道師

最後に、片野坂監督の試合後のコメントを、、、
「闘う姿勢をもって、90分ハードワークして勝とうということで選手たちを送り出しました。リードしている中で相手も攻撃にパワーを持ってきましたし、何とかしのぐ形にはなったんですが、切らさずによくやってくれたと思います。ホームですごく悔しい思いをしていたので、よかったと思います。ルヴァンがありますのでまた頑張ります。」

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6年間の大分での監督生活でもワーストの7連敗ということで、苦しい時期が続き、監督自身もかなりの責任を感じていたことでしょう。片野坂監督はどんな相手にもブレずに、新たな大分らしさを植え付け、「一貫性」を持って闘ってくれました。(浅田飴のおかげで声をからすことは少なくなりましたが)

片野坂さんはたくさんのクラブや日本代表コーチ入閣のオファーを打診されたと聞いています。それでも大分をJ3の苦しい時期からJ1まで引き上げてくれた最高の監督です。片さんの涙に全大分サポが涙したことでしょう。

大分の伝統的な身体を張った守備から少ないチャンスをものにするするスタイルに加えて、自らがボールを保持し、自陣低い位置からもゲームをコントロールできるスタイルを植え付けてくれた功績は今後も新たな伝統になることでしょう。これからもブレずに一貫性をもって、シーズンを戦い抜いてほしいです。たとえ、残留せずともブレずに闘う姿勢は誇らしく、胸を張れます。どこかのクラブは心を売ったのか、赤字に次ぐ赤字で外国人だらけの虚像のクラブになりそうですがね。

目の前の勝ち点も大事ですが、どん底のJ3を経験した大分はなにも怖くありません。自分たちのスタイルがブレて負ける方がよっぽど嫌です。イングランドにあるオッズ5001倍を跳ねのけてPL優勝を果たしたミラクルレスターの合言葉は「Fearless」「Foxes Never Quit」でした。同じ青を基調とするクラブとして、もう恐れるモノは何もありません。

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逆襲の5月。

5月は湘南、鳥栖、仙台、福岡と地方スモールクラブとしてのプライド的にも、勝点的にも絶対に勝ち点を積み上げなくてはなりません。もはやPartido a Partidoを越えてFinal a Finalです。毎試合カップファイナルだと思って、闘う姿勢、バトルを期待しています。

アーセナルのようなビッグクラブをサポートし、毎週スペクタクルで勝利がノルマのチームが、どう勝つのかというスタンスで試合を観ることも楽しいかもしれません。(今でもこれからもアーセナルはサポートしますが)

しかし、目の前の1試合に一喜一憂し、クラブと共にできる、実際にシーズン通してサポートできるJのクラブを応援するのもいいかもしれません。

しあわせはいつだって 近くにあるんだ。保護色のようなもの 気づいていないだけ。

この言葉を胸に今季も引き続き大分トリニータをサポートしていきましょう。

泥臭くてもいいまずは目の前の一勝

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それではこのへんで、、、

ばいころまる~


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