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今後は、『小学校で遊ぶと、発達が伸びる話』を書きます。その後、発達に効果的な『遊び』を紹介していきます

 0歳6歳までに、「想像」「共感」「覚えて」「すみません」の4つの方法を使って「やりとり」育てる方法と「小学校生活に必要な30のスキル」を育てる話を書いてきました。(4つの方法については下記の記事参照)

 では、まだそれらが獲得できずに、小学校に進学して来たらどうなるのか?つまり、発達の弱さ《発達の凸凹》を克服できずに、または、発達が未熟なまま小学校に進学して来たらどうなるのか?
 小学校で過ごす時間が圧倒的に長くなるので、先生が保護者に代わって「発達促す活動」をすることになります。つまり、親から子育てのバトンを渡されるのです。

 発達に弱さや未熟があると、小学校に次の3つの状態のまま進学してきます。
  ・見る力があるのに見ない
  ・聞く力があるのに聞かない
  ・理解する力があるのに、学ぼうとしない
そして、これらの子どもは学校で様々な問題を起こすようになっていました。学校箱は困ってしまって、それらに対して様々な「配慮」をするようになりました。

 平成19年に始まった支援教育は、これらの発達の弱さがある子どもや発達の未熟な子どもに「配慮しなさい」だけではなく「支援をしなさい」というものでした。だから、先生は発達のことを学んで、弱さのある子や未熟な子を支援しなければならなくなりました。つまり、先生に「発達を学びなさい」という意味もあったのです。

 「支援」には、2つの意味があります。

  ⑴発達(実行機能)の弱さや未熟を育てることによって、自立を促す 
    ⑵発達の弱さや未熟を補う方法を教えてあげて、将来的には配慮がなく

   ても自立できるようにする

 学習や社会性を学ばせるために、⑴の発達の弱さや未熟を育てる方法は「遊び」だけです。私の経験からして「遊び」以外はありません。幼保の経験を生かして育てることから考えても、やはり「遊び」です。
 しかも、3年生からは本格的な学習が始まります。つまり、7歳から8歳の低学年は、発達の弱さや未熟を伸ばす(補う)チャンスなのです。本格的な学習の始まる前の、最後のチャンスなのです。
 
 発達の弱さや未熟の子どもは、一定数います。弱さの子が10%。未熟の子が10%です。だから、その子達のために⑴を育てるため、今後「小学校に、遊びを取り入れるべきだ」ということをかこれから書いていきます。

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 まず、「学校」と「遊び」について、【解説】します。

 遊びには、時間・空間・仲間の「三間」が必要です。しかし、最近はこの三間が失われています。
 時間と仲間は、放課後の塾通いで失われています。空間は、空き地のことです。空き地は、地域開発と安全という名目で失われています。唯一残った公園は、遊具や砂場はありますが広場がありません。あったとしても、なぜか、集団で遊ぶことやボールを使うことは禁止されています。

 しかし学校には、まだ「三間」があります。仲間は、クラス集団があります。空間は、運動場や体育館があります。「遊びに使える時間」も、探せばあります。次にあげます。
   ・体育の時間
   ・長い業間休み
   ・遊びの大会
   ・お楽しみ会
   ・誕生会
   ・お別れ会
   ・学童保育
   ・地域の子ども会
   ・PTAの行事 

 これだけあります。つまり、小学校には時間、空間、仲間の「三間」が揃っているのです。 

 今後、小学校で使えるような「遊び」を50程、紹介していきます。私が何百と取り組んだ遊びの中から、発達を促す効果があったものです。是非、活用して小学校で遊んで、実行機能を育ててください。
 そして、発達の弱さや未熟を抱える子どもたちを、一刻も早く学習に迎えるようにしてあげてください。

 まずは、『遊びの理論編』を数回書いて、それから遊びの紹介が始まります。お楽しみに。

《遊びの紹介》は、現在はマガジンに入っています。
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このマガジンは、これで1冊の本とし完成しています。

これで本として完結しています。小学校で実行機能の発達を促すのは、遊びだけです。その理論と実際に休み時間や授業の隙間、体育で使える遊びを精選…

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