見出し画像

1998年度、学校が始まる その2

《4月10日(水)》 新1年生、通常ディリー

 帰ってきた 新一年生には、宿題後の「自由遊び」のときに『関所鬼』『人間 はぎ』を 教えた。1年生は、1ヶ月間は見習い期間だから「自由遊び」はなしにして、毎日、新しい遊びを覚えて貰うことにしている。

  待機中だった村川 力君が、無事障害者枠が認められて、今日から再入所になった。力君となじみのある、草間君の班に入れたもらった。

草間 君「力君 は、新入会やから一か月は、見習いか?」

と聞いてきた 。「そんなこと ないやろ」と先生一同で 笑った。力君は、4年生でもう3年も学童で暮らしている

 水曜日なので、手作りおやつの日。「ジェット機 班」が、フルーツポンチを作った。何度も作っているので、包丁の使い方も、手順も手慣れている。1年生に教えながらやっているのもいい。おやつ担当の西北先生も、手伝わないで説明だけしている。最高。

     🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓🍓

『関所鬼』『人間 はぎ』
 遊び方は、下記のマガジンを参照してください。線の引き方や、モチベーションの上げ方、評価(声かけ)の方法も書いています。

『見習い期間』
 4月の1ヶ月間は、1年生は学童の見習い期間としています。

   ・遊びを覚える
   ・学童のディリーを覚える
   ・学童のルール・常識・マナーを覚える
   ・班活動を覚える…おやつ当番、掃除、班ゲーム
   ・お兄ちゃん、お姉ちゃんの名前を覚える

 これらのことを、覚えっもらう期間です。その代わり、失敗しても叱らないで、何度も説明する期間でもあります。 

『手作りおやつの日』
 将来の退所、自立に向けて《あそぼクラブ》では、毎週水曜日に「手作りおやつ」をしています。詳しくは、下の記事を参照してください。

《4月11日(木)》 遊びの紹介時期

 今日、 新一年生に紹介した遊びは、『転がしドッチ』と『二重Sケン』です。
 「転がしドッチ」は鬼ごっこみたいなのですぐできた。「二重Sケン」は、お相撲みたいになっていた。宝はそっちのけだ。できるようになるには、もう少し、時間がかかりそうだ。でも、スキンシップのなっているので、一年生同士の関係が早くできる。やる意味ありだ。
 1年生は、そろそろ馴染んできて、 緊張が解けてきた感じだ。笑顔が多い。

  おやつ後の「好きなもの遊び」で、『缶けり』をして隠れていた伏見君が、缶をけるときに鬼のベン君とぶつかって口を切ってしまった。今年の4月、5月はケガが多いので注意して行かなくては…。

   ⚽⚽⚽⚽⚽⚽⚽⚽⚽⚽⚽⚽⚽⚽⚽⚽⚽⚽⚽⚽

【解説】
『転がしドッチ』
 《あそぼクラブ》では、1年生にドッチボールはやらせません。難しいからです。詳しくは、下の記事参照。

『二重Sケン』『缶けり』
 遊び方は、下記のマガジンを参照してください。詳しく書いています。

『4月、5月はケガが多い』
 ケガをしたのは、1年生ではありません。しかし、4月に1年生が交じると不思議に2年生以上のケガ増えます。「新しい集団になることで、全体に緊張するからだ」と当時は、分析していました。

 その他、先生が2人で50人以上の子どもを把握できていないということもあったと思います。アルバイトの先生二人は、主に障害枠で入った子どもの世話と指導を担当してもらっていました。

《4月12日(金)》 OBが来た

 今日の新一年生の遊びの紹介は、『初めの第一歩』と『野球ケンパ』だった。「初めの第一歩」は「やったことある」と言っていた。「野球ケンパ」は、ケンケンが難しい子がまだいた。これと「二重Sケン」ですぐに上手になるだろう。ケンケンができることは、この時期の子に発達上大切だ。

 新川マナちゃんの「ランドセル班」がハンカチ 調べで、今週の べったになった。一年生が、よく忘れるようだ。2週続けてベッタになると、班長がクビになるが 来週は大丈夫か?声かけしたら「まかしとき」と言っていた。

 OBの園田君と安原君が、4人の友達を連れて遊びに来てくれた。2年生以上がOBと『キックベース』で試合をやりたいと言うので、OBと対抗で盛大にやった。5年生のOBが入ると、流石さすがに迫力が違う。

 残りは、『高鬼』にをやった。行田さんが1本橋から滑って落ちて、頭を打ってしまった 。やはり、先生二人で50人を見るのは無理がある 。例年、そう思うが、今年もそう思った。さらに、注意していかなくては。

    🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️

【解説】
『初めの第一歩』
 
「ぼんさんがへをこいた」とか「だるまさんがころんだ」とも言われている遊びです。この遊びは、鬼の数え方によって、盛り上がったりつまらなくなったりするので、4年生以上にふさわしい遊びです。
 《あそぼうクラブ》では、リーダーなど自信がある子どもが、鬼に立候補することが多かったです。また、そうでないと、やらせませんでした。
 
 ・壁のある広場などでします。5~10m離れたところにスタートの線を引
  きます。鬼から隠れるところがあるのも面白いです。
 ・ジャンケンなどで、鬼を1人決めます。
 ・鬼は、壁につき、子はスタート線から「はじめのはじめのだいいっぽ」と
  言いながら1歩跳び出します。
 ・子は、鬼に動いているところを見られたら捕まります。 子は鬼が目を離
  したすきや、壁に向かって10文字言葉を唱えている間に鬼に近づきま
  す。
 ・見つかると、鬼とこゆびでつながります。
 ・全員、捕まったら鬼が交代です。一番最初に捕まった人が次の鬼です。
 ・全員捕まる前に、誰かが鬼に近づいて「指切った」と小指をきると、切
  られた人から外側の人は「十秒間だけ」逃げられます。
 ・鬼は、十を数えたら「ストップ」と宣言する。
 ・鬼が三歩跳ぶ間に「でん」されたらアウト。
 ・最後に、靴を片方投げて当たった人もアウト。(靴ブーメランという)
 ・最初にアウトになった人が次の鬼。

『野球ケンパ』
 
遊び方は、下記のマガジンを参照してください。自分専用の石を持つといいでしょう。

『ハンカチ調べ』
 
こらは、核班方式の「逆点検」です。詳しくは、下の記事参照。

『キックベース』
  
・基本的には、野球と同じルール。
  ・ピッチャーは、ボールを転がす。
  ・ボールを当てることに寄ってもアウトにできる。
  ・バントが有利なので、バント線があってそれ以上蹴らないとアウト。
  ・人数の加減でキャッチャーがなしになることが多い。その時は
   ホームベースを超えてボールを返すと、そこで試合デッドになる。
  ・ベース間の大きさは、子どもたちの状態で変える。 

『高鬼』
  
高いところにいるときは「でん」できない鬼ごっこです。

 ・高いところ以外は「けんけん」で移動する。
 ・《あそぼうクラブ》では、「1本橋」「円柱とび遊具」だけを使っ
  てやっていた。

いいなと思ったら応援しよう!

やまと たける
本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。