育て直し 1985年 12月6日（金） 意思が出てきたら、声かけしないで急に関わるとと泣く
【日記】
おやつでミカンを食べさせているとき、半分に千切れてしまって梓の喉に詰まってしまった（この時期に、やはり、みかんなんか食べさせてはいけない！！）。梓の顔は真っ赤で、苦しそう。やや慌てた。取り出そうにも、なかなか口を開けてくれない。①
やっと指を口の中に入れることができても、梓が指をチュウチュウ吸てしまって指が動かせない。仕方がないので、片足で逆さまに吊り下げて背中を叩いて吐かした。もう少しで、救急車騒ぎになるところだった。
自分の意志がはっきりしてきたようだ。ないか気に入らないことや親の手抜きがあると、すぐグズついて泣くようになった。 ②つまり、意思表示するということ。どうしたらいいのだろう？ 怒るわけにいかないし…。
ヨダレがたくさん出るようになってきた。口の動きが、活発になったのか、言葉が出始めているのか？ 小さい熊さんの人形が好きで、持っていると、口に持っていくこともある。すると、よだれでビショビショになる。
この前つけた天井のカーテンレールに、楽器の鈴（職場の養護学級〈特殊学級のこと〉から、壊れた備品をもらってきた）をゴムで吊り下げてあげた。③ 自分ではまだ握れないので、こちらが鈴を握らせてやると、少しの間だが引張ったりして遊んでいる。遊びが大好き。
梓は、犬のおまわりさんの歌が好きだ。だから、最近私が練習してできるようになった犬の鳴き真似で、犬のおまわりさんを歌ってあげる（職場の養護学級でも使っている）と、かなりびっくりしながらも喜んでいた。かなり難しいワザが成功したので、私も嬉しい。
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【解説】①
口をなかなか開いてくれないのは、焦って黙ってやっているからです。「想像」「共感」で話しかけていないからです。
話かけると、赤ちゃんも協力して、案外口を開けてくれるものです。親子は、心は通じ合うのです。そうすれば、緊急事態なのにもかかわらず、返って、愛着も溜まりますよ。
【セリフ】①
父「梓、喉が詰まって苦しいね（「共感」）。詰まったミカンを取るだけだ
から、アーンして。嫌だと思うけど（「想像」）、悪いけど口開けて。」
子「・・・（そう言われても、うまく口が開かないよ）。」
父「梓、お願い。開けないと、喉に詰まっているものが取れないのよ（「覚
えて」）。喉が詰まって、死んじゃうよ。アーンだよ。」
子「ぐぐぐっぽ（そう言われても）。」
父「怖くないし、変なこともしないよ。安心して。」
子「・・・（頑張ってみる］。」
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【解説】②
子どもの意志が日々はきりしてきているのに、親がそれを無視して親の思いだけ行動しているので、子どもとの意見が合わず子どもが泣くのです。「想像」「共感」しながら声掛けしていく（話し合う感じ）と、子どもの意志を聞いたことになるので、案外泣かないものです、是非試してください。
ミルクを飲みたくない例で書きます。
【セリフ】②
父「どうした。ミルク欲しくないの（「共感」）？分かった。みかんが欲し
いんだね（「想像」）。」
子「ブブブッ・・・（そうだよ。みかんの方が美味しんだよ）。」
父「やっぱりそうか。でも、今はミルクの時間だから、ミルク飲んでくださ
い（「覚えて」）。たくさん飲んだらその後に、みかん上げるからね。」
子「っっっっぶ（本当？）。」
父「必ず上げる。だから、頑張ってまずミルク飲みましょう。分かった？」
子「・・・（分かった。あとで、みかんちょうだいね。絶対だよ）。」
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【解説】③
天井にカーテンレールをつけたのは、いいアイデアです。このやり方がいいところは、子どもが今吊り下がっているおもちゃに飽きたら、おもちゃが替えられることです。ぶら下げる紐をゴムにしておくと、赤ちゃんが手をなすと縮んでおもちゃが音を出すので勧めです。やってみてください。
カーテンレールは、子どもが大きくなったらおもちゃをはずして、雨の日の洗濯物の室内干などしにも利用できるので便利ですよ。（実際、我家では雨の日に、大活躍でした）
本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。