ずーみー

高度な筋肥大・ボディメイクについて考えています。 早稲田大学スポーツ科学部卒。 ボディ…

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高度な筋肥大・ボディメイクについて考えています。 早稲田大学スポーツ科学部卒。 ボディビルの2017全日本学生・2018日本ジュニア優勝。

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的確なトレーニングプログラム作成のための基礎知識

こんにちは!ずーみーです。 今回は「的確なトレーニングプログラム作成のための基礎知識」と題し、トレーニングを1~3年続けてきてちょっと伸びが鈍ってきたかな...という方向けに記事を書きます。 特に筋肥大をメインに考えます。もちろんその中で筋力を向上させることも必要になってきますので筋肥大をメインターゲットにその手段として筋力の向上も目指します。 トレーニング経験年数が伸びるにつれてしだいにトレーニングによる能力の向上度合いは鈍ってきます。同じトレーニングばかりをしていて

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    • N〇Kの健康番組を見てセンスないな~と思った話

      先日放送されていたN〇Kの健康番組で「正しく座りましょう」という話がされていた。リサーチ甘いなぁ~、センスないなぁ~と思った。 頸部から来る痛みについて4つ症例を紹介した後、エンディングで「長時間のPC作業は首の痛みを引き起こしやすい」という結論に至っていた。そんなん誰でもわかっとるわ。 確かに、悪姿勢によって頭を支える首の筋肉や組織が不調を起こすことはよくある。 しかし、一般的に言われる悪姿勢も「姿勢の一つ」ではあるのだ。一時的にその姿勢を取ること自体には何も問題はな

      • 2つの球

        あやうくキンタマがつぶれるところだった。 自転車のチェーンが外れて、キンタマを強打したのだ。 ジムに行く途中、車が止まって道を譲ってくれた。やさしい世界に感謝して、お辞儀をしながら自転車を発進させる。その時だ。チェーンが外れると同時に、私の股間はフレームめがけて自由落下をはじめた。 ガリレオ・ガリレイがピサの斜塔から2つの球を落とすと、2つの球は同時に着地したらしい。この逸話は実証的事実による徹底的検証を行う科学の基本姿勢の萌芽として語り継がれている。 自然の法則は偉

        • 筋トレぎらい

          筋トレが流行っているので、筋トレをやめてみようと思った。 でも、筋トレ以外に取り柄もない。 だから中途半端に筋トレをやったり、やらなかったりな日々を送っている。 もちろん、そんなことではデカくなんてならない。 継続は筋トレの要だ。 可逆性の原理は偉大らしい。 昔から流行りモノの雰囲気が苦手だ。なんだか浅薄な気がする。 だから、いつもサブカルに走って生きてきた。 筋トレは、ジメジメした人間が群がる遊びだった。 なのに今の姿は何だろう。 筋トレが高尚なことみたい

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          マシントレーニングの進化?

          「筋トレ界、機械化進んでなくない?」 こんにちは、ずーみーです。 突然ですが、筋トレ界って機械化進んでなくないですか? このまえテレビを見ていたらこんなものが登場していました。 Higatrec(ヒガトレック) https://higatrec.com/ こちらは、機械的に負荷を調整するスミスマシンのようなものです。 トランスデューサーによって1レップごとに発揮した力が計測出来るとのこと。 素晴らしいマシンだと思います。 私たちが「筋トレ」と言って思い浮かべる

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          なぜ高齢者のほうがタンパク質を多く摂取しなければならないのか

           若年者は20g程度、高齢者は40g程度。  最大の筋タンパク質合成を得るためには1回にこれだけのタンパク質摂取が必要だと考えられています。[1]  このような年齢差はどこから生まれるのでしょうか。  この議題について考えていると、年齢だけではない「適切なタンパク質の摂取量」に影響を与える因子が見えてきました。  本稿はp53,sestrinというタンパク質を中心に考えていきます。  もしp53あるいはsestrinを聞いたことがないという方がいましたらお役に立てる

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          トレーニングも「好きこそものの上手なれ」

           「好きこそものの上手なれ」  好きだからこそ、たくさんの成長を得ることができる。  素敵な言葉です。  トレーニングにおいても「好き」は大切なことです。  しかし、論拠に基づかない感情論の押し付けに走ってしまってはいけません。  ヒトの営みの感情的な側面を定量的に語ることは難しく、「好きがいいことだ」と論理的に結論付けることは困難です。  今回はトレーニングが「好き」という気持ちがどのように筋肥大・筋力向上に結びつくのかについて、私の考えを整理するとともに、みな

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          トレーニングも「好きこそものの上手なれ」

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          広背筋に「引っ掛ける」

           広背筋トレーニングでは「引っ掛ける」がだいじ!  「引っ掛け」が抜けない範囲で動かせば必ず広背筋は発達する。  ところで、「引っ掛け」ってなんですか。  Twitterにて広背筋引っ掛け論が再燃しているようなので、本noteを書くことにした。  たしかに、広背筋トレーニングにおける「引っ掛け」はめちゃくちゃ大切なテクニックだ。  こんなに重要なトピックなのに、トレーナー及びトレーニーの間で『「引っ掛ける」は「引っ掛ける」だよ…』という同語反復的な語りが繰り返されて

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          ぼくとトレーニング

           しょうじきに言って、マンネリ化していた。  3年間。  ぼくは高校2年生の時に筋トレをはじめ、大学生のうちに学生チャンピオンとミスター早稲田を獲ることを目標にボディビルを始めた。  しかし、その目標は大学2年生(2017)において早々に叶ってしまった。  やはりそのスピード感をもって事を成し得たのは自身のパッションを持った実践に依るところが大きかっただろう。  優勝した時はうれしかった。しかし、その後それまでに持っていた熱意をどこに向ければいいのかが分からなくなっ

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          トレーニングと「腸内環境のキホン」

           トレーニーのみなさん、腸内環境ケアしてますか?  一般的に腸内環境ケアが健康に良いとされることは知られていますが、昨今のトレーニーを見ていると食事意識がPFCバランス(たんぱく質・脂質・炭水化物のバランス)のみに偏ってしまっている人もたくさん居るようです。  そこで、身体を扱うトレーニーこそが最も気を遣うべき腸内環境についてのnoteを書くことにしました。  本noteではトレーニーのために、腸内環境に関する基礎知識を提供します。  本noteを読み終えるころには以

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          ボディメイクと『皮膚』

           どうも、ずーみーです。  今回は"ボディメイクと『皮膚』"と題して、ボディメイクと皮膚の関係についてお話をしようと思います。  ボディビルダーは筋肉をつけ、脂肪を落とすことで筋肉をクッキリと浮かび上がらせることを目標にしています。しかし、いくら脂肪を落としても皮膚が分厚く、腫れぼったいものだと、筋肉はクッキリと浮かび上がりません。  ボディメイク大会で見ているのは筋肉そのものではない。皮膚なのです。皮膚を介して中にある筋肉の姿を見せようとしているのです。  もちろん

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          大会に出るだけがボディメイクじゃない

           ボディメイクが流行しています。  筋肉をつけることで身体的な容姿を整えることや、健康的であることに価値を置く人が増えました。  ボディメイク界に身を置く者として、この状況をとても嬉しく思います。  しかし同時に、ボディメイクに苦しみを覚えるような人が増えているようにも感じます。  その苦しみには大きな要因があると私は思っています。  その大きな要因とは「比較」です。  比較のステージには2つあり、その2つとは「大会」と「SNS」です。 1.大会 大会に出場する

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          エネルギー基質から考える筋肥大トレーニング

          "エネルギー基質ってなに!!!"  noteご覧いただきありがとうございます。  今回は「エネルギー基質」をテーマに筋肥大トレーニングを考えていきます。  まず、「エネルギー基質」とはなんでしょうか。  トレーニングにおいての「エネルギー基質」とは筋肉を動かすためのエネルギーの元となるもの。  暖炉にくべる薪のようなもの。  体内でエネルギー基質を燃焼しエネルギーを取り出すことで身体は動いています。  トレーニングにおいてはどのエネルギー基質を、どのくらい使うか

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          動かす力、固定する力

          "しっかり固定して。" 「筋肉がウェイトを持ち上げる」 そうしないと、トレーニングにはなりません。 「筋肉がウェイトを持ち上げる」ためには筋肉が発揮した力がウェイトに伝わらなければなりません。 筋肉が発揮した力がウェイトに伝わる。 このためには何が必要でしょうか。 私は「固定力」だと考えています。  力強くて大きな筋肉を目指すトレーニーは、「動かす力」にばかりに囚われてしまいがち。  とにかくウェイトを動かすという気概、それは素晴らしいものです。ぜひ継続してい

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          バーベルスクワットの是非

           以下のツイートが話題となりました。  記事全文はこちら(↓)から。 スクワットで老化が早まる?そうならないためにやるべきこと | FITNESS LOVE  記事が言いたいことは以下のようにまとめられます。 バーベルバックスクワットでは背骨にかかるせん断ストレスが大きくなる。せん断ストレスとは背骨の積み木を前後にズラそうとする力のこと。この背骨への負荷が傷害を引き起こす可能性がある。脚の筋肉の強化という意味では別の種目を優先させる考えがあっても良いのではないか。

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          筋トレは凡事徹底だね

          "考えすぎもよくないでしょ" 筋トレ、難しく考えすぎてない? 最近は無料で得られる情報の質もドンドン上がってきて、初級者が「そんなことまでするの!?」みたいな取り組みをしていることがよくあります。 特に栄養についてかなり凝っている人が多い印象。 僕自身、かなりサプリメント等に凝った時期があります。 2018年くらいの僕を知っている人はその取り組みはご存じかと思います。笑 もちろんその日々が無駄であったとは思いませんが、少し本質から外れていたかなといまになっては思いま

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