トレーニングも「好きこそものの上手なれ」

　「好きこそものの上手なれ」

　好きだからこそ、たくさんの成長を得ることができる。

　素敵な言葉です。

　トレーニングにおいても「好き」は大切なことです。

　しかし、論拠に基づかない感情論の押し付けに走ってしまってはいけません。

　ヒトの営みの感情的な側面を定量的に語ることは難しく、「好きがいいことだ」と論理的に結論付けることは困難です。

　今回はトレーニングが「好き」という気持ちがどのように筋肥大・筋力向上に結びつくのかについて、私の考えを整理するとともに、みなさまに思考の手がかりを与えられればと思います。

　私自身、トレーニングのことを感情を殺して行う「作業ゲー」だと考えていた時期がありました。

　しかし、論理を突き詰めていく中でむしろ感情を積極的に介在させた方が良い結果につながることを理解していきます。

　遠回りして行きついた先が、「好きを大切にすること」とはなんとも心温まる帰結でしょうか。

　感染症の流行による行動制限で抑圧された日々が続きますが、ジムにいる人々みんなが楽しくトレーニングを行えていることを願います。

　それでは始めていきましょう。