筋トレぎらい

筋トレが流行っているので、筋トレをやめてみようと思った。

でも、筋トレ以外に取り柄もない。

だから中途半端に筋トレをやったり、やらなかったりな日々を送っている。


もちろん、そんなことではデカくなんてならない。

継続は筋トレの要だ。

可逆性の原理は偉大らしい。


昔から流行りモノの雰囲気が苦手だ。なんだか浅薄な気がする。
だから、いつもサブカルに走って生きてきた。


筋トレは、ジメジメした人間が群がる遊びだった。

なのに今の姿は何だろう。

筋トレが高尚なことみたいに取り扱われている。躁的だ。気味が悪い。


そうか。これは、高校デビューだ。
当人たちは表面を取り繕えているつもりだが、内面の醜い必死さが透けて見える。

どうにか自分がポジティブで幸せな人間であると思いたい。
自分が不幸な人間でないことを、他者から承認されることで証明したい。


そんな心理が見え透くようだ。自分を認めるのに他人を求めている。

こういう人たちと同じ人種だと思われるのが嫌だ。


他人に向けて自分の価値を喧伝しないと居られない。


ひばりだ。

この鳥は小高いところに上りたがる。

そして、絶え間なく鳴き続ける。

うるせぇなぁと思う。


趣味は、他人を求めないほど美しい。

黙って自分のことにだけ集中できないのだろうか。


もちろん、筋トレを楽しくやることは素晴らしい。

筋トレで友達を作るのも素晴らしい。

でも、自分の価値を他人からの承認に求めるのはぜんぜんだめだ。美しくない。


そんなこんなで、私は最近の筋トレ界の雰囲気がきらいだ。

でも、このまま筋トレを辞めたら負け犬の言い訳だと断じられるだろう。

そう思うと、腹が立ってきた。

筋トレでもするか。

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