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#クラフトビール

いつまでも あると思うな うまい酒

いつまでも あると思うな うまい酒

ちょっと思い出話でも。

私は社会に出てからずっとお酒に携わっています。最初はウイスキーやブランデー、ラムなどのハードリカーを中心に置いてあるお店におり、同業の諸先輩方に身分不相応なくらい良いものをたくさん飲ませて頂きました。本当に良い経験をさせて頂き、感謝しかありません。

ウイスキーに目覚めたあの一杯のことは忘れもしません。スコットランドのシングルモルトウイスキー「マッカラン18年 1984オ

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Pastry Stout(ペイストリースタウト)

Pastry Stout(ペイストリースタウト)

クラフトビールの評価サイトを眺めてみると相変わらずIPAが人気なのですが、実はその裏でビアギークの間ではスタウトが非常に人気です。緩い、度数の低いものではなくて、濃くて強いものの方が高得点を取っているようです。Imperial Stout(インペリアルスタウト)はその最たるものでしょう。バレルエイジしたり、副原料を入れたりして、どんどんフレーバーも濃くなってきているような気がします。

スタウトと

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複数あることと集合には違いがある気がするという話

複数あることと集合には違いがある気がするという話

Tap Takeover(タップテイクオーバー)と呼ばれるイベントがあります。お店のタップ(ビールの注ぎ口)を一つのブランドで全部乗っ取る(テイクオーバー)ことを意味し、特定のブルワリーのビールをフィーチャーしたイベントを指します。

10タップあれば10種類繋ぐのが本来的ではあると思いますが、最近一部であってもそう呼んでいる気がします。まぁ、語義としては間違いなのでしょうが、今日そこにはツッコミ

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ビールのあり方を考える Ronald Mengerink氏の言葉

ビールのあり方を考える Ronald Mengerink氏の言葉

ものすごく大事なお話です。

ご本人から翻訳の許可は頂きましたが、いくつもの媒体に書き散らかしても構わないというものでもないので本文へのリンクだけとします。

しかしながら、世界中から高い評価を受けるベルギーのトッププロがこういうことを公にしなくてはならないというのはやはり事態が極めて深刻だという現れに違いありません。極めて重要な指摘がされていて、この構造はビールに留まらないと思われます。ビールに

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夏だ!ビールだ!『クラフトビール革命 地域を変えたアメリカの小さな地ビール起業』より訳者あとがきを公開! 電子書籍配信中!

夏だ!ビールだ!『クラフトビール革命 地域を変えたアメリカの小さな地ビール起業』より訳者あとがきを公開! 電子書籍配信中!

 一日の終わりはビールとともにある。疲れた体にキレのいい炭酸と心地よい苦みは何物にも代えがたい。居酒屋に、バーに、あるいはコンビニに行けば、いつだって国民的飲料メーカーのお馴染みの銘柄が飲める……。しかし、かつては寡占的大量生産だったビール業界にも、昨今の消費者ニーズの多様化に呼応するように「クラフトビール」と呼ばれる小規模生産のビールが多数出現し、群雄割拠の時代となって久しい。かつて、地ビールと

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