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【前回のお話】

(678字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)

 『発達障害』ーー


 漢字だらけで難しそうな単語。
 「障害」という重々しい2文字。

 どれもひどく遠い存在のように思えて、すぐには自分自身とリンク出来ずにいた。


 それでも何だか心に引っかかるものがあって、その晩、私は自宅のPCで発達障害について調べてみた。

 最初はどんなものかと軽く知ろうとしただけだったが、次第に熱が入り、気付けば関連キーワードを片っ端から検索欄に叩き入れていた

 ひと通りモニター上に表示された内容を読み漁った後、断片的な情報に刺激された知識欲を満たすべく、発達障害に関する書籍も数冊注文した。


 それからは毎日のように発達障害について勉強した。
 自閉スペクトラム、ADHD、アスペルガー、学習障害……

 寝ても覚めてもこればかりだった。

 専門書に体験談記事、エッセイ漫画など、興味あるコンテンツにほぼ全て目を通した。


 そこで気付いた。

 どの資料にも「私」の影がちらついていることに。


・忘れっぽいこと
・衝動性があること
・言葉の「裏」が読めないこと
・口頭での指示がなかなか聞き取れないこと
・聴覚過敏で小さな物音にもイライラしてしまうこと
・つい過集中してしまいオーバーワークしてしまうこと
……

 どれもこれも自分を見ているようだった。


 (確かにS教授の言う通り、私は発達障害なのかもしれないーー)


 今後の社会生活の為にも、是非自分の「正体」をはっきりさせておかねばと思い、私は都内にある某心理発達相談室の扉を叩いた。

 発達障害の診断に加え、得意・不得意分野が分かる「WAIS-III」という知能検査も受けた。


 結果は1週間ほどで出た。


 そして、下された診断は以下の通りであったーー

 「ASD、ADHD傾向あり」

(つづく)

📚初めて知る、「私」の別の一面

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