倉橋

主に短い小説投げてます。 ※版権を元とした企画交流小説など。

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マガジン

  • 【コランダ】リピス

    リピスの作品まとめ。 上が新しくて下が古い。

  • 【コランダ】レフティア

    レフティアの作品まとめ。 上が新しくて下が古い。

  • 【コランダ】シャッル

    シャッルの作品まとめ。 上が新しくて下が古い。

  • 【コランダ】ミー/ミィレン

    ミー/ミィレンの作品まとめ。 上が新しくて下が古い。

  • 【コランダ】ガラド

    ガラドと手持ちの作品まとめ。 上が新しくて下が古い。

最近の記事

砕けた鏡【sideリピス】

▼こちらの流れをお借りしています。   ■お借りしました:スウィートくん      ------------------------------------------------------------      ユイトの言葉にわたしはしっかりと頷いた。旅に出るとなれば、今過ごしているこの家は手放すか、もしくは誰かに託すための手続きが必要になる。それに関しては家主であるユイトの望み通りにするとして、わたしに出来るのは清掃の手伝いぐらいだ。  勿論ユイトが清掃のことだけをわた

    • 雪景色の中で【sideレフティア】

      ▼こちらの流れをお借りしています。   ■お借りしました:イゼットさん     ------------------------------------------------------------     「教えてください。オレが絶対、届けますから」    なんと真っ直ぐで、明瞭な人なのだろうと思った。差し出された手は無理強いをすることはなく、言葉がやさしく勇気づけてくれる。少しばかり冗談を交えるところも、彼の人のなりとよさが滲み出ていた。  これでは頼らないという方が失

      • 困ったお願いごと【sideレフティア】

        ■お借りしました:イゼットさん  ※時期的には不思議ナ森ノ遊技場の後のユールです。   ------------------------------------------------------------    フィンブルの冬は厳しい。平素から雪と氷に覆われている町は、冬がこれば本番だとばかりにその勢いを増した。  今日はクリスマス。夜には家族とともに大切な時間を過ごす予定が詰まっている。あまりお酒は得意ではないが、この日ばかりはホットワインを食卓で頂くと決めているのだ。

        • アリスのお茶会【sideリピス】

          ▼こちらの流れをお借りしています。   ■お借りしました:スウィートくん     ------------------------------------------------------------     「それが嫌なら旅なんて諦めろ」    ユイトから告げられた内容を反芻していると、トドメだとばかりに告げられた。  わかっている。ユイトが善人とは遠い人間であることも、その手を罪に濡らしていることも。そもそも初対面が犯行現場を目撃したようなものだったのだ。  わたしはユ

        砕けた鏡【sideリピス】

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        • 【コランダ】リピス
          98本
        • 【コランダ】レフティア
          25本
        • 【コランダ】シャッル
          32本
        • 【コランダ】ミー/ミィレン
          33本
        • 【コランダ】ガラド
          66本
        • 【コランダ】グリモア
          36本

        記事

          アリスのお願い【sideリピス】

          ▼こちらの流れをお借りしています。   ■お借りしました:スウィートくん、フェリシアちゃん     ------------------------------------------------------------      まさに文字通り、私の脳と頬は沸騰した。    そりゃあ仕方がないだろう。明確な恋愛感情を向けている相手がわたしの手を握ったどころか、わたしが口をつけていたフォークで食べようとしていたケーキを奪い取って食べたのだ。  まだ口には入れていない部分だった

          アリスのお願い【sideリピス】

          酸味と甘さ【sideリピス】

          ▼こちらの流れをお借りしています。   ■お借りしました:スウィートくん、フェリシアちゃん     ------------------------------------------------------------    読みが当たっていたことに対する喜び。  問いかけに素直に彼が答えてくれた嬉しさ。  気にならない訳にはならなかった彼の偽名の名付け親への瑣細な悔しさ。  まさかのケーキへの戸惑い。   「ユイト」    たったあれだけのやり取りだったのに、こんなにもわ

          酸味と甘さ【sideリピス】

          空の衣【sideシャッル】

          ■自キャラだけの話。     ------------------------------------------------------------      はじめて音に触れたのは既に朽ち果てた酒場だったか。子どもが入っていい場所では無いそこに忍び込んだ姉に連れられて、自分は忘れ去られた鍵盤に指を滑らせたのだ。   『シャッル』    ぽん、ぽんと音を鳴らしていた自分の方を振り向いて。姉は落ちていた赤の布切れを自分の身体に当てて笑った。  世界の全てが己の思うがままに回っ

          空の衣【sideシャッル】

          夢現のはざまで【sideミィレン】

          ▼こちらの流れをお借りしています。   ■お借りしました:マリステラさん、アステルさん     ------------------------------------------------------------      弱っている子どもを見るのは嫌いだ。それは孤児院にいた時から変わらない。だってあんなにも苦しそうに助けを求める声を、手を。私は放っておける程図太い性格を出来ていない。それは私にとっての最愛の二人に対しても同じこと。ああ、あの子達は今どうしているだろうか。

          夢現のはざまで【sideミィレン】

          冬に覗く感情と【sideリピス】

          ▼2022年のユールの話  この話の後の話です。   ■お借りしました:スウィートくん、フェリシアちゃん     ------------------------------------------------------------      さて、どうしたものか。スウィートの家に帰り、わたしはソファーの上で作ってしまった刺繍入りのマフラーを膝の上にのせて睨めっこしていた。  真っ黒なマフラーには赤紫色の糸で花の刺繍を入れ込んでいる。なんとなしに彼を彷彿とさせる色だったから

          冬に覗く感情と【sideリピス】

          ビジネスの話【sideシャッル】

          ■お借りしました:ミランダさん     ------------------------------------------------------------      仄かな橙のランプの灯りに照らされた空間には、けして不快ではない食事の香りが漂う。ゆったりと流れるジャズは店の中心奥にいる演者によるものであり、それも勿論耳障りではない。給仕の対応も、その場にやってきている客たちの佇まいも洗練された選ばれた人間達しかいないことを知らしめた。  その場にミランダを連れてたまには

          ビジネスの話【sideシャッル】

          Welcome to wonderland【sideリピス】

          ▼こちらの流れをお借りしています。   ■お借りしました:スウィートくん     ------------------------------------------------------------      提示されていた逃げ道を見ないフリ。至近距離で覗き込んだ異なる色の宝石のような瞳は、出会った時から変わらないままのように見えて、全く異なる光を放っているように見えた。  それが思い上がりでなければいいと、楽しげに初めて笑う彼の表情に胸が高鳴る。  ああ、どうしてここま

          Welcome to wonderland【sideリピス】

          世界の真理【sideシャッル】

          ■自キャラだけの過去話です。     ------------------------------------------------------------      明確な違和感。他の子供とは違う、とわかったからこそ声を掛けた。  しかしあの時声を掛けなければ、少年は善人としての道を歩んでいたのだろうか。        汗水流して毎日家族のために働いていた少年は、その日とある光景を目撃した。  保護活動を行われているはずのポケモン達が網に入った姿。それを引き渡し金のやり

          世界の真理【sideシャッル】

          夢は続く【sideリピス】

          ▼こちらの流れをお借りしています。   ■お借りしました:アニーニケさん、プリシラさん      ------------------------------------------------------------      トトが弱い訳ではないし、わたしのトレーナーとしての判断が悪すぎたという訳でもない。わたしもトトも今出せる全ては出し切ってバトルに望んだし、自分の力不足を嘆く必要などない。それ程までに相手が強かったのだ。割れたアイスフェイスの氷すらも無駄にしない使い方

          夢は続く【sideリピス】

          似た者姉妹【sideホアンシー・ミィレン】

          ▼こちらの流れをお借りしています。   ■お借りしました:マリステラさん、アステルさん     ------------------------------------------------------------       こちらに向けられる敵意に殺意に、警戒心。それら全てがどうでもいい、と思うというよりかは。”それどころじゃないだろう”と酷くお節介な部分は互いの素性を知らない姉と全く同じところだと、ミィレンは勿論知らない。  そりゃあそうだ、とボールの中から様子を伺う

          似た者姉妹【sideホアンシー・ミィレン】

          演目を選ぶ時【sideシャッル】

          ▼こちらの流れをお借りしています。   ■お借りしました:フォンミイさん     ------------------------------------------------------------     「アンタが手を加えた劇はとびっきり甘そうだ」    愉快に笑い飛ばしてから、フォンミイは楽しそうに私に甘い提案を囁く。賞賛の言葉とともに情報料を下げるという提案。それの対価として求められたものは、自分にとってさして何も問題のないもの。  いや、むしろ。情報屋が自分の手

          演目を選ぶ時【sideシャッル】

          どうしようもない大人【sideミィレン】

          ■お借りしました:マリステラさん     ------------------------------------------------------------      夜の時間は本来の私の人格が生活をする時間であり、また醜い世界に片足を突っ込む世界でもある。  盗まれたアイを取り戻すためにあのくそ男の情報を仕入れるためにと手に付けた職業は存外自分にはあっていたようで、女優だった時の演技力の高さと手腕がこんなにも有効活用できるなんて誰が思っただろうか。  とはいえ疲労は溜

          どうしようもない大人【sideミィレン】