ONE OK ROCK「C.h.a.o.s.m.y.t.h.」は卒業ソングの傑作
僕が21歳の頃、一番聴いていた曲。
ワンオクの熱狂的なファンというわけじゃないんですけど、この曲はストライクゾーンど真ん中に突き刺さりまして。
今でも、この季節になると聴いてしまいます。
一見奇妙に見える曲名は、ワンオクのボーカルであるTakaの友人の頭文字から取ったものだそうです。
この曲は、ある意味「私信」でもあるということかもしれません。
ちなみに、イントロのギターフレーズはOfficial髭男dismの「Pretender」とちょっと似てます。
ヒゲダンの藤原さんはワンオクファンを公言しているので、影響を受けているのかも。
まずはAメロ。
聴いて頂けるとわかるんですが、出だしからメロディが滅茶苦茶優しいんですよ。
Takaのボーカルも語りかけるような感じだし、歌詞自体も日常会話を落とし込んだような雰囲気。
男同士で手紙なんか書くことないと思いますけど、なんか親友に宛てた手紙みたいな。
そんなニュアンスで書かれています。
サビはTHE・ワンオクって感じのオール英詞。
和訳すると「みんなずっと仲間」「みんなで成長してきた日々はいつか宝物になる」。
結構恥ずかしいこと歌ってるんですけど、これを英語で軽やかに歌えあげれるのがワンオクの強み。
滑らかなTakaのボーカルワークが、この曲の持つメッセージの熱さを損なうことなくリスナーに届けてくれます。
僕が何より好きな歌詞が、「Make your own storyline」の部分。
和訳すると、”自分の物語は自分で描こう”。
シンプルだけど、胸に響くメッセージ。
サビ締めの歌詞は、実は伝説のハリウッドスターであるジェームズ・ディーンの名言そのまま。
意味は「永遠に生きるつもりで夢を抱き、今日死ぬつもりで生きろ」。
男なら、この言葉を聞いて熱さを感じずにはいられないでしょう。
僕はそれぐらいこのフレーズに胸を打たれました。
日本語の部分は優しくて、何気ない。
簡単な単語だけが使われているのに、何故か胸が締め付けられる。
シンプルイズベストとはこのことなんでしょうね。
ラスサビ前のDメロが、この曲を更に一段上の名作へと押し上げている。
誰もが、忘れることのできない宝物を持っている。
そして、それは永遠に消えない。
“それ”とは、サビ前で歌われていた”あの場所”。
つまり、親友たちと過ごした青春の場所なんでしょう。
それは高校の教室かもしれないし、大学のラウンジかもしれない。
聴く人にとって”あの場所”がどこかは変わるけども、それが自分の人生にとってかけがえのない宝物であることは誰にとっても同じというわけです。
青春の普遍的な輝き、そしてそれがその後の人生に及ぼす影響を歌ったこの曲は、間違いなくJ-POP史上に残る名卒業ソング。
出会いや別れで切なくなりがちなこの季節に、皆様ぜひ聴いてみてください。
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