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介護、色即是空の教えが必要だったのは母ではなく僕だった
母は脳梗塞を患い、左半身麻痺になった。
祖父、祖母の介護を行ってきた母は、まさか自分が脳梗塞にかかり、介護される側になるなんて夢にも思わなかっただろう。今の状態をとても悲しんでいる。「こんな生活には夢も希望もない、早う死んだほうがええ」たまにそんなことを口にする。
母はもう74歳だ、問題が起きたのは4年前だ。一人息子を育て、自営の父を支え続けてきた。余生の生活に十分な蓄えもでき、父とのんびり
10/7-20 ショートステイが気になる
先日、母がデイサービスから、ズボンを履き替えて帰ってきた。そういうこともあるだろう、ぐらいにしか思っていなかったが、替えのズボンを返す際、いつも親切なスタッフさんから、オムツの替えを増やしたほうがいいかも、と母には聞こえないように小さい声でアドバイスを受けた。
夜のおもらしについてはもうしようがないと覚悟を決めていたのだが、吸収量の多いオムツパッドに替えたとたん、漏れなくなった。ちょっとした
母の生きがいと介護の喜び
最近よく健康年齢が大事とかピンピンコロリが理想、そうなる前から健康に気をつけましょう!などという話をよくきく。
まあそうなんだろうけど、私の母はそうではない。左半身麻痺の重度要介護者だ。3年前の夏、脳梗塞で右脳がやられてしまったのが原因だ。今までどおり普通にしゃべれるのはありがたかった。同じような人でも喋れなくなることもあるようだ。
車椅子で生活をしているが、トイレも一人ではいけないし、
母の気持ちと私の覚悟
勤めている会社にテレワークの制度があり、家族と離れ実家に戻り母の介護を始めて6ヶ月がたつ。
少しずつ衰えがみえる母は、なかなかトイレで用を足すことができず、オムツをしていても、お漏らしをする日が増えてきた。その度にシートやパジャマを洗って干すのだが、雨だと乾かず、替えがなかったり、乾ききらない洗濯物で物干し竿が一杯になったりする。だから、朝起きて、晴れているとホッとする。
そして母を起こ