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ファッション哲学の手引

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ファッションに対する価値観やこだわり、好きなアイテムや着こなしついて、持論を書き溜めております。
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記事一覧

サステナブルな振る舞いはかっこいい?

サステナブルな振る舞いはかっこいい?

どうも、Yusugeでございます。

毎日サステナブルな振る舞いとは何か、公私にかかわらず問い続けている。
日本でもサステナビリティはSDGsやエシカル消費といったあらゆる言葉で多くの人に認知されつつあるが、まだまだ自分ごとに至るにはほど遠いと感じている。
もちろんサステナブルな振る舞いは他人に強要するものではないし、自分自身が完璧にこなしているわけではない。

とはいえ、地球の健康状態をこれ以上

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サステナブルな買い物

サステナブルな買い物

どうも、Yusugeでございます。

2021年は明らかに買い物への価値観が変化した一年であった。
それは、これまで以上にサステナビリティを意識して、買い物と向き合っていることである。
そこで、2021年どんなものを購入したのか棚卸ししてみた。
ちなみに、わたしのサステナビリティに対する価値観は、僭越ではございますが、こちらの記事を参照していただきたい。

1. Allbirds / Tree R

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サステナブルな装い方

サステナブルな装い方

どうも、Yusugeでございます。

念願の南青山にあるATONに行ってまいりました。

南青山らしい無機質でラグジュアリーな外観。
そして、店内まるごとワードローブにしたくなるようなトーンが統一された洋服の数々。

その中から前々から気になっていたシャツを試着し、この子を育てることに決めた。

何色とも言いがたい鮮やかな染色と精巧なパターンに惹かれた。
オーバーサイズなシルエットでありながら野暮

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満を持して

満を持して

どうも、Yusugeでございます。

風が冷たくなってきましたが、“満を持して”あの方の登場です。
Johnstons(ジョンストンズ)のマフラーです。

Johnstonsは1797年にスコットランド北東に位置するエルガンで創業した老舗ブランドである。
モダンなタータンチェックが特徴で、老若男女問わず使用することのできるデザインである。

実は、今夏の先行予約会でゲットしたので、手元に届いてから

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サステナビリティは心の底から楽しむもの

サステナビリティは心の底から楽しむもの

どうも、Yusugeでございます。

表題の通り、サステナビリティは心の底から楽しむものである。
しかし、残念なことにサステナビリティは我慢するものというイメージがつきまとっているのが現状だ。
昨日、そんなイメージを払拭するイベントに参加した。
その名も、ロハスフェスタ。

はじめに、昨日のハイライトをご覧いただきたい。

参加者、出展者、運営側、それぞれの立場の人が全力でサステナビリティを楽しん

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サステナブルな新規上場

サステナブルな新規上場

どうも、Yusugeでございます。

ついに、Allbirdsの株式が公開された。

これまでAllbirdsについて存分に語ってきたが、簡単におさらいをしよう。
Allbirdsは従来の石油由来とは異なり、ウールやユーカリといった天然素材を使用したサステナブルシューズ、およびアパレルを展開しているブランドである。

今回の株式公開の最大の特徴は、SPOのフレームワークを適用している点である。
S

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耐久性について本気だして考えてみた

耐久性について本気だして考えてみた

どうも、Yusugeでございます。

耐久性という言葉を聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?
多くの方は、耐久性=丈夫といったプロダクトの視点から想像したのではないだろうか。
本日は、消費者の視点、すなわち人の視点から耐久性とは何か考察してみる。

いきなり持論になるが、耐久性をこのように定義している。

対象 (プロダクト、サービス) に愛着をもつこと

対象はプロダクトに限らず、サービ

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タイムリミット

タイムリミット

どうも、Yusugeでございます。

今週からCOP26が開催されている。
COP26とは、簡単に言うと気候変動に関する国家間の議論である。

ご存知の方が多いかもしれないが、現在SDGs、サステナビリティ、脱炭素といったワードは馴染み深いものとなっている。
しかし、その問題は非常に根深くて深刻な問題であり、全世界が協力しなければ達成し得ない重要課題である。

モノづくりメーカーにおいて、石油由来

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サステナブルな髪型の整え方

サステナブルな髪型の整え方

どうも、Yusugeでございます。

あなたはどんな整髪料を使用していますか?
わたしはというと、ここ1年の間に短髪に落ち着いたこともあり、ポマードを愛用している。

O’douds(オダウツ)スタンダードポマード 114G (ヘアグリース)

こちらはただのポマードではない。ヴィーガンプロダクトである。
具体的には、オールナチュラル成分で構成、すなわち動物由来成分を一切使用していない整髪料である

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ファッションズ・バイブル

ファッションズ・バイブル

どうも、Yusugeでございます。

いつ頃からサステナブルなファッションを意識し始めたか定かではないが、間違いなく言えるのが、この雑誌がバイブルであることだ。

BRUTUS 2019年4月1日号

当時、日本では今ほどサステナビリティについてそれほど認知されていなかったと思われる。
わたし自身も認知はしているものも、サプライチェーンのことや最先端のブランドで何が起こっているのか不勉強であった。

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本当に着たい服がそこにはある

本当に着たい服がそこにはある

どうも、Yusugeでございます。

天候にも恵めれ、絶賛ファッションを楽しんでいる。
最近は、アウターにLAVENHAM(ラベンハム)の定番であるワーカージャケットのコーデュロイとモールスキンを嗜んでおります。

さて、来月11月は昨年2月以来の東京出張が決まりました。
もちろん仕事ではありますが、内容が趣味の延長線上みたいなものなので、学びの多い1日になりそうです。
しかも、一泊することになる

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インサイドアウト思考

インサイドアウト思考

『あなた一人に絶対に刺さるモノを作りたい。』

最近、そのような旨の文脈をよく聞くようになった。
つまり、市場調査をもとに万人受けするモノを創造するのではなく、ブランドやクリエーターがこれだと思うモノを創造することである。

この概念は決して新しいものではなく、従来では前者をマーケットイン、後者をプロダクトアウトと呼ぶ。
個人的に、プロダクトというよりもブランドやクリエーターの内なるモノを外に押し

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ファッションにおけるオープナー戦略

ファッションにおけるオープナー戦略

オープナーと呼ばれる画期的な戦略をご存知だろうか。

オープナーとは、MLB(メジャーリーグベースボール)における投手起用の一つであり、発端は2018年ということで最近取り入れられた戦略である。

従来の継投では、先発投手が5回〜7回投げ、その後リリーフ投手にスイッチするのが一般的である。
昨今のMLBでは1〜3番にスラッガータイプの選手を配置するチームが急増した。
そのため、リリーフ投手を先発で

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ファッション4.0の必要条件

ファッション4.0の必要条件

昨日、ファッション4.0の定義について触れた。

持論であるが、ファッション4.0とは、持続可能な持続可能な自分らしい装いであり、外見よりもむしろ内面に目を向けたスローファッションに近い概念である。
また、着用期間に関して、着用頻度にも依存するが、1週間に1回以上の着用を想定し、シャツやパンツのようなオールシーズン着用可能なものは少なくとも3年、ジャケットやコートのようなシーズンに合わせて着用する

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