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自分の話(社会人編)

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記事一覧

「○○ハラ」の乱立にキレてます

ハラスメント。
「いじめ」並みに曖昧で、かつコミュニケーションの複雑さをすべて捨象したかのような雑な概念。

もちろん、この雑だからこそキャッチーな概念によって、セクハラやパワハラといった、主に権力勾配の強い人から弱い人に対する嫌がらせが可視化され問題になったことは一定の収穫である。

しかし、ハラスメント業界は未だに盛り上がりを続け、今でもニュースで「マルハラ」(文末に句点をつけて圧を感じさせる

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ゆずのうみ

ゆずのうみ

明日も仕事なのに眠れない。寝たくない。
というか働きたくない。

それなりに好きな仕事に就いたはずなのに、
回り続ける車輪の上でハムスターのように走り続けるような日々に疲れている。

仕事には、少なくとも私の仕事には、終わりがない。
今月が終わったかと思えば、来月の仕事が始まり、
最近は今月が終わってもないのに来月再来月来年再来年と、
どんどん未来の仕事が降りかかってくる始末だ。

一体いつになっ

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憂鬱との付き合い方 ~お薬貰ったし 飲まないし~

憂鬱との付き合い方 ~お薬貰ったし 飲まないし~

2月、くそ忙しい。
正直病んでいる暇もないほどになぜか仕事にずっと追われている。
3連休なのに休めている気が全くしない。

なので、本当はnoteなんて書いている場合ではまったくないのですが、
「書きたいことは鮮度のあるうちに」がモットーですので(そうだったんだ)、覚書として軽く書いておきます。

テーマは「鬱」あるいは「鬱病」との付き合い方について、です。
もちろんこれは私個人の場合ですので、こ

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2024 ──弛緩と緊張

2024 ──弛緩と緊張

朝から活動ができる人間になりたい2024。

という訳で、こんな文章でもTwitterを見るよりまだマシかと思いながら書いていきます(既に2時間くらい見た後なんですけどね)。

今更ながら新年の抱負です。

前回のこの記事で、
2024のテーマは「弛緩」だと書いた。

年末年始、何も考えず仕事のことを忘れて、ぽへ~っとしているのがとても幸せだった。
そして、その結果、私は年始からスタートダッシュを

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3学期の匂いがする。

3学期の匂いがする。

季節の変わり目は胸が痒くなる。
胸が痒くなると、詩を書きたくなる。小説を書きたくなる。

季節の変わり目は、
来たる季節への期待と、終わりゆく季節への寂寥の両方を連れてくる。
私はその明るいノスタルジックさが好きだ。

もっと言えば、来たる季節への期待だけでなく、
その季節の思い出さえ呼び起こされる。
それくらい風の匂いは、記憶と密接に結びついている。

しかし、年が明けて。
こんなにも自分が新年

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私はとっくに「私」を面白がれなくなっている

私はとっくに「私」を面白がれなくなっている

幸せとはなんだろう?

最近の私にとってその答えは
「働いて疲れきった夜、家でひとりお酒を飲みながら、好きなYouTubeの動画を見ること」である。

そう気づいたのは最近だが、思えば大学生の頃から、
(私はコロナ禍とほぼ同タイミングで合法的に酒を飲めるようになったのであるが)そうだったような気がする。一番酒が美味しい瞬間は、ひとりで何かのコンテンツを消費しているときだ。

居酒屋で飲み会に参加し

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「恋」を分解してみたら、全然ロマンチックじゃなかった。

「恋」を分解してみたら、全然ロマンチックじゃなかった。

社会人にもなれば、
みなそれなりに恋愛に興味を持つ。

※恋愛に興味を持たなければ立派な大人とは言えない、という意図はまったくございません。

単純に、大人になると「友達」との関係が気薄になりがちで、コミュニティを維持するのが難しくなって、1対1で承認を得られる「恋人」を求めるようになるのだと思う。
おそらく「結婚」も「家族」もその延長線上にある。

つまるところ、皆さみしいのだ。

もちろんちゃ

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入社してからも、就活の苦しみは続いていく

入社してからも、就活の苦しみは続いていく

「自分らしさとは何か?」

大学4年生の時、私はある哲学系の集中講義を履修した。
それは、10人くらいの学生が、諸学問の知識を極力使わずに、あるひとつの問いについて話し合って答えを導くという内容のものだった。

そこで私たち全員が興味のある問いとして選ばれたのが、冒頭の問題だった。
厳密には「言葉はどの程度、自己を表現できるか」だったけれど、結局は「自分とは、自分らしさとは」という問題にぶち当たっ

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実は興味なんてない

実は興味なんてない

詩を詠う。
メロディを書く。
フィクションを紡ぐ。

創作をやっていると、自分がいたって平凡な人間であるかを、その発想が貧相なものかを、痛感する。
だから、私は自分が普通の人間だと勘違いしてしまった。

社会人になって分かった。
社会に出て分かった。

私は普通の人間の中では、必死に欠けたところを隠さなければボロが出てしまうほどの紛い物であり、普通の人間として社会に擬態するだけで、ただただ疲弊して

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あまりに過剰すぎる「自意識過剰」

あまりに過剰すぎる「自意識過剰」

今夜、ほぼ初めて先輩に飲みに連れて行ってもらった。
そこで「酒回ってると調子いいね」と言われた。

これは言外に「酒回ってないときはつまらない」と言われたのと同じだ、と私は思った。

別にひねくれて卑屈になっているわけではない。
確かに私はひねくれた卑屈人間だけれども。
しかし、職場での私がつまらないことなど私が重々知っていた。

新人としては、何も悪いことはしていない。
新人らしい、謙虚に、粛

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本と私、調律を合わせて

私は普段、気分に合わせて装いを変えるなどということはしない。
明るい気分になりたいから明るい色を纏おう、なんてことができるほど、ファッションに明るくない。

でも、私は昔から気分に合わせて本を選ぶ。
今の体調、心の調子にぴったり合う、文体、雰囲気、世界観、読み味を探す。

私にはずっと読みたい本があった。
それは重厚な世界観のSFで、私の好きな作家の、友達が死ぬほどオススメしていた、どうやっても面

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苔の生えた絶望

苔の生えた絶望

「人はみなそれなりに不幸せを抱えているんだって
勝手な羨望と自己否定をやめたい」
午前1:41 · 2023年6月6日 69件の表示

***

「だから、あなたが自分の不幸を打ち明けてくれたのは
とても嬉しかった
自分だけが孤独であるなどという傲慢な思い込みを持つ人が他にもいるということは、単純に救いでもあった」
午後6:44

「しかし、それは同時に終わらない不幸の連鎖でもあった 私は誰かに不

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