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今までのこと

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私と親友のこれまでとこれから。

私と親友のこれまでとこれから。

1700日。
55ヶ月。
4年7ヶ月。

2023年4月12日現在、私と親友(親友の話)が出会ってこれだけの時間が経った。付き合っていれば同棲しているかもしれないし結婚しているかもしれない。2人でふざけて「結婚する?」なんて話したこともある。彼女によると、私は「安心出来る友達で唯一のお姉ちゃんで嫁」だそう。そろそろ指輪を用意しないといけないかもしれない。

少し惚気させてほしい。この子は本当に可愛

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「君なら大丈夫」

「君なら大丈夫」

ある病院の先生は私にこう言った。
一生治らない病気と向き合い続けなければならないのだと、世間一般の人が当然のように持っている選択肢が全く無いのだと告げられて私が幼いなりに絶望した日のこと。

「賢い君なら、これから自分の病気について沢山考えて自分の答えを出せる。君なら大丈夫」

「あんたは賢くないんだから人並み以上に努力しないといけない」と言われた幼少期。大切なところで選択を間違えることも日常茶飯

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泣きながら帰った、あの日のこと。

泣きながら帰った、あの日のこと。

帰り道、バスに揺られながら私は泣いていた。人目を憚ることもなく、次から次へと流れてくる涙を手のひらで拭いながら泣きじゃくっていた。友人から聞いていた「本当に寝れないから」という言葉が実感を持って迫ってきていた。

看護実習。乗り越えてきた多くの人が「寝れない」「きつい」と言うあれ。精神を病む人もいるあれ。看護師の中でも「絶対戻りたくない」と言う人がいるとかいないとか。ご多分に漏れず、今となっては私

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もしかすると、世界は思ったより優しいのかもしれない。

もしかすると、世界は思ったより優しいのかもしれない。

最初から人並みに出来るのが普通の世界にいた。
教わらないで一通りのことを身につけるのが普通の世界にいた。
分からないことは悪だとされる世界にいた。
出来なければ容赦なく追い詰められるのが普通の世界にいた。
その中で私は、人並みになることすら出来なかった。
私の生きていた世界では、どこまでも落ちこぼれのままだった。

高校を卒業して、大学生になった。
分からないことを教えてもらえた。
分からないと言

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独白

独白

これから書くのは、ある告白だ。ラブレターなんて洒落たものではない。薄汚れて歪んだ、遂行できなかった決意の供養だ。

ーーー

一体何人が、一生のうちに鬱を経験するのだろう。そのうち何人が自死を望み、何人が行動に移すのだろう。駅のホームで電光掲示板を眺めながら、そんなことを考える。
今すぐこの世からいなくなる方法があるのなら。痛みも苦しみもなく、舞台の照明が落ちて暗転するように、全て終わらせられる方

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親友の話

親友の話

3年前に出会った、大切な人の話をしようと思います。私の親友の話です。

3年前の8月16日、私と彼女は出会いました。先にメッセージをくれたのは親友の方です。Twitterで新しいアカウントを作ったばかりだった私は、DMの通知に少し慄きながら挨拶をしました。
年齢も、本名も、住んでいるところも知らない。向こうがどんな人で、何をして生活しているのかも知らない。分からないことが沢山ある中で、彼女の優しさ

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ある先生と、私。

ある先生と、私。

忘れられない先生、と考えたときに真っ先に思い浮かべたのは、高校2年生のときの担任の先生でした。ここでは、A先生と書くことにします。

高校生の頃、持病の症状や合併症を防ぐために、私はある薬を飲んでいました。詳細は伏せますが、今使っている薬とは異なる、かなり強い作用のあるものでした。高校入学と同時期に薬の服用が始まり、身体に異変が出たのはそれからちょうど1年後、高校2年生になってすぐの出来事でした。

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