吉野ユリ子/ライフスタイルジャーナリスト、ブランディングライター

アシェット婦人画報社(現・ハースト・デジタル・ジャパン)などを経てフリー。ELLE、25ans、Richesse、MEN'S CLUBなどで連載担当中。聞く・捉える・書く・伝える、にまつわることをシェアしていきたいと思います。http://yurico.info/

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    文章をあと一歩磨き上げるための20のチェックポイント

    先日、ある方のビジネス系の生原稿を手直しをご依頼いただいたのだが、自分が何を意識して文章の「良い悪い」を判断しているかを見つめるきっかけになった。その作業工程に、ある種のメソッドが見出せそうだったので、汎用性の感じられる部分を備忘録としてここに残しておこうと思う。自分の文章を最後にもう一歩磨きたいときのお役に立てれば嬉しい。なおここに書いたのはあくまで単独文の表現についてのみで、また個性や味わいを演出するテクニックは記載していない。つまり文章全体の構成や、世界観の表現とは別の

      • 音読で、子供たちが“自分の輝く場所”を見つける機会を作りたいーー。EPISODE5. ナレーター・「ソフィアの森朗読塾」主宰 斉藤ゆき子さん

        前回、EPISODE3のインタビューで「これから音読を広めていきたい」と語っていた、朗読サロン「ソフィアの森」主宰の斉藤ゆき子さん。今、この目標が実現しつつあるという。2021年の春には、「音読で社会をよくする」ための社会貢献活動として、一般社団法人を設立し、音読指導者を全国に増やし、災害の被災地などを中心に朗読公演を行なっていくのだという。このプロジェクトの根底には、「一人でも多くの子供たちに、コンプレックスをなくし、自分が輝ける場所を見つけてほしい」という思いがある。そん

        • 「著者の“伝えたい思い”を形にする、温かい伴走者」 EPISODE4. 「八鳥」書籍プロデューサー 板橋裕美さん

          自分が仕事を通して得た知見やメッセージを本にまとめたい、と考える人は多いが、そもそも誰にどうお願いをすればいいものやら、途方に暮れるだろう。そんな「本づくり」を、他の誰にも似ていない独自の豊富な経験をもってサポートしている人がいる。それが板橋裕美さんだ。インタビューが始まってまもなく「私の人生で、こだわりがあったことはほとんどない」と発言した板橋さんだが、その行動力と一途さは、そんじょそこらの「こだわりのある人」にも到底叶わないはずだ。 法人として、フリーランスとして、さま

          • 「声が届けてくれるもの、読むことが与えてくれるものの力を信じて」  EPISODE3.ナレーター・「ソフィアの森朗読塾」主宰 斉藤ゆき子さん

            書評担当をしている私の元に昨夏、一冊の本が届いた。「奇跡の朗読教室〜人生を変えた21の話」。そうだ、私は小学校の時、国語の教科書を読むのが大好きで、新しい章に入って教科書を読む日は当ててもらえないかとワクワクしていたのだった。忘れていた記憶が蘇り、また本書から溢れる著者のお人柄にも触れたくて教室の門を叩いた。普段は数ヶ月待ちにもなるというこのレッスンにちょうど空きがあり、するりと入会できた私は、たちまち朗読の、そして先生の生み出す世界に魅了された。その著者であり講師が、斉藤ゆ

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          • インタビュー&ライティングについて考える
            吉野ユリ子/ライフスタイルジャーナリスト、ブランディングライター
          • A PIECE OF LIFE
            吉野ユリ子/ライフスタイルジャーナリスト、ブランディングライター

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            「PR×サステナブルという掛け算でどこまでできるか、挑戦中です」 EPISODE2.「imperfect」PR事務局 内藤日香里さん

            表参道ヒルズの一角に、ちょっと変わったフードマーケットがある。「imperfect」というそのショップは、生活者にも世界や社会にとってもプラスになる「ウェルフード」を提供している。今回登場するのは、ここで広報支援を務める内藤日香里さん。プロボノとして働いているエシカルブランドで、私が以前ELLEで取材をした、ウガンダ発のブランド「RICCI EVERYDAY」代表の仲本千津さんと同僚だったことで、今回のインタビューのご縁につながった。彼女はどんなきっかけで、サステナブルな社会

            Vol.5 働くことについて学んだあの頃のこと。

            昨日の朝は、これからの働き方について考える「WFH」という会でお話しさせていただく機会を得た。そのために数週間前からやんわり考え続け、資料をまとめ、そして昨日は発表し、また終了後多くの方とメッセージで語り合うことができ、自分自身の「働き方」と、アウトプットとしての「働くことに対する考え」が頭の中で巡り続ける1日になった。 そもそも私が働き方をテーマに仕事をしているのはいつからだろう。人事経験者でもビジネス誌や就職誌出身でもなく、キャリアカウンセラーの資格も持たないが、働き方

            「誰も見たことのない世界を、世の中に見せたい」 Episode1.瞑想ベンチャー「suwaru」代表取締役 石古暢良さん

             十数年前、友人を通じて知り合った彼。時折仕事の話も聞いていたものの、デジタル音痴の私には未知の世界で、「陽気でちょっと変わったARベンチャーの取締役」という漠然としたイメージでしか理解していなかった。そんな彼から「瞑想」の誘いを受けたのは2019年初夏のこと。誘いに乗って私自身も体験し、その必要性を強く感じて日常に取り入れるようになった。が、彼がなぜここにたどり着いたのかは謎だった。今回初めてその話を聞いたが、そこには長い長い、道のりがあった。  石古さんの人生最初の岐路

            Vol.4全ての人はインタビュアーでありエディターである。

            編集ライターとしての専門分野を聞かれた時に、分野の表現として間違っているなとは思いつつも、漠然とイメージしやすい形として「インタビューなどが多いですね」と答えたりしている。とはいえ、実は多くの人が職業の中で日々インタビューを行っているし、インタビューをする相手は人間ばかりではないと思う。 ということにふと気づいたのは、先日、25ansで担当している君島十和子さんの連載「キレイのお守り」で君島さんの美容の思考回路について伺った話を思い出したからだ。その記事はウェブにも抜粋転載

            Vol.3 小道具としてのテレコとノート

            Vol.2の「テープ起こし」の話を読んだ友人から、「僕は録音もメモもしない」というコメントをいただき、改めて私が録音とノートによる記録をなぜ行うのか、ということについて考えてみた。今日書くのは取材のその場での価値だ。 取材を受ける人は、多少の覚悟を持ってその場に現れている。秘めておきたい部分まで丸裸にされるリスク。自分の考えとは異なる伝え方をされるリスク。それが、場合によっては世界中に流布されるリスク。本来、全ての会話はそのリスク下にあるのだが、何となく会話は「流れていく」

            新プロジェクト。A PIECE OF LIFE始動。

            このnoteはそもそも私自身が聞く・捉える・書く・伝えるにまつわることを皆さんとともに考えるために立ち上げたのだが、3回目にして、新しいプロジェクトについて書くことになった。それは9月9日水曜の早朝、突然思いついた計画だ。朝イチで朗読の先生に話し、午後に起業家の友人女性に話し、木曜の夜には筆跡鑑定の先生に話し、金曜も十年来お世話になっているネイリストの方に話し、こんなふうに人に聞いてほしくなるってことはもう、今すぐ始めなくてはと、見切り発車することにした。 パーソナル・イン

            vol2.テープ起こしは真実を隠す。

            先月は何本のインタビューを担当しただろう。今ざっと数えてみたら、おそらく11本のインタビューと4本の対談を行ったようだ。インタビュー時、必ず録音を録っているが、私は基本的にテープ起こしをしない。テープ起こしの提出を求められる場合がごく稀にあるが、自分のためにテープ起こしをすることはまずない。 録音は、どちらかというと万が一の時のためのバックアップ。何らかの事情で、取材メモが読解不能になったり、私が自分で原稿を書けない状況になったとき。自分が対談や座談会の登壇者で取材メモを取

            vol1.着るものが助けてくれること

            初めまして。ライフスタイルジャーナリストの吉野ユリ子です。ファッション誌やウェブマガジン、企業のPR誌や広告などで、「書く」ことを中心に仕事をしています。 これまでアメブロで毎日のことを書いてきましたが(それも続けるのですが)、それとは別に、ここでは私が仕事をしてきた中で「聞く・引き出す・捉える・発見する・書く・伝える・届ける」ために何をしているか、ということを自分なりにまとめていきたいなと思っています。 既にそれぞれのスペシャリストの方が、もっと体系的に、あるいは専門的