さとう

『1969 齢子の場合』

繰り返す、朝  牛小屋に朝の光が差し込む。  齢子が滑らかに指を動かして牛の乳を少しだけ搾る。きれいに拭きとり、4本の乳に搾乳器を取り付ける。3頭の牛が齢子の順…

この一年を振り返り来たるべき年を想う

すべてが足踏みの年だった ――毎年十二月号では、この一年をふりかえって反省すべき点を指摘していただき、来年への展望と期待とをお聞かせいただいておりますが、今月も…

在家仏教だから楽々と

愛され親しまれる日本人に バブル経済がはじけた今日こそ、日本および日本人がほんとうの意味の豊かさを享受できる絶好機だと私は思います。 人間はたしかに「物」によっ…

良医治子のたとえ

いうまでもなく、父の良医は仏さまであり、子どもたちはわれわれ凡夫です。毒の薬というのは五欲の煩悩であり、良薬とは仏の教えです。 現象を実在と見る誤り  凡夫とい…

髻中明珠のたとえ

法華経は、すべての衆生を仏の悟りにみちびいていこうというギリギリ最高の教えです。ですから、不意にその教えを聞いても、なかなか信じにくく、かえって逆の結果をひきお…

衣裏繋珠のたとえ

仏性こそ無価の宝珠  無価の宝珠というのは、すべての人間がひとしくそなえている仏性のことです。われわれは、ひとりのこらずそれをもっているのです。けれども、なかな…