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祐樹せつらのお金・ビジネス・投資に強くなる話 Vol.57:お金

「お金」の重要ポイントをまとめました。お金・ビジネス・投資にお役立てください。


🌟日本人はびっくりするほどお金持ち

個人所有のお金は2021年に総額1900兆円超え。
日本人は1億2000万人いるので、赤ん坊まで含めると1人平均1500万円を持っている計算。
なお日本の国家予算は100兆円超なので、その19倍ものお金を日本人全体で持っている計算になる。

🌟日本人は資産の半分を貯金している(2021年)

2021年の家計資産1999兆円の内訳は下記。
・現預金:1065兆円(53%)
・年金・保険:538兆円(26%)
・株式・投信:307兆円(15%)
・その他:88兆円(4%)

海外では現預金より株式・投信の割合が高い。
アメリカは現預金13%、株式・投信44%。

🌟日本の会社は資金を貯めこみすぎ

本来もっと事業を大きくしたり、人を雇ったりするために使える資金を貯めこんでいる。
その額は20年前は100兆円だったが現在は400兆円超を超えている。
この20年、日本の社会の調子がいま一つな原因は会社と家計の「貯めこみ」にある。
社会にお金が回っていないのが原因の1つ。

🌟日本経済低迷の原因はお金が循環していないから

お金は社会の血液。
お金が活発になることで人やモノが活発になり、経済が活性化する。
日本には優秀な技術も人材もお金も豊富にある。
なのにお金が流れていないので、それらが活かされていない。

🌟日本でお金が流れていない2つの原因

原因1.上場企業の内部留保が多い
内部留保は400兆円以上。
利益の多くを貯めこんでいて、リスクを取ろうという経営者が少ない。

原因2.個人資産の半分以上が現預金
個人資産以上の半分が現預金(2023年時点)。
株式や投資信託は15%程度しかない。
もしこれが米国並みの50%に増えれば650兆円のお金が動き出す。

日本の個人や会社はお金を貯めこんでいる一方で日本の政府は毎年赤字国債を発行している。

🌟バブル崩壊以来、日本は守りに入っている

日本は1990年代初頭にバブルの崩壊を迎えた。
昨日まであったはずの資産が一気に失われた。
多くの会社が倒産した。
昨日まで大金持ちだった人が破産したり、家計を支える親が職を失った。
それ以来、日本の会社も個人もすっかり守りに入ってしまっている。

🌟日本人や日本の会社がお金を貯めこむのは「将来が不安」だから

もし将来の生活に不安を感じなければ、お金を貯めこむ必要がなくなる。
お金が大きな流れで社会をめぐり、健康な状態になる。
社会のすみずみにお金が回ればセーフティネットもできあがる。

🌟貯金しても庶民の生活はよくならない

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