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テセウスのかわいい私2
コンプレックスって、ナルシシズム化しやすい。自分に興味を持ち続けるってすごく苦痛。一挙一動に、違和感が付き纏う。息してる時、ブサイクかも。ご飯食べてる時、気持ち悪いかも。会話してる時、醜いかも。誰かわからないしてるの"かも"に指摘されて、呼吸をするのが苦しくなる。それでも誰よりもわたしがわたしに興味がある、誰かのインスタの投稿よりも今日の盛れてるわたしの写真にしか興味が無い。よく「自分大好きだね
もっとみるテセウスのかわいい私
小さい頃、鏡を見て違和感を覚えないくらいには私は顔が醜かった。もっと言えば、醜いというより奇妙な形と言った方がいいかもしれない。テレビに映ってる女優やクラスの人気のあの子の顔が可愛いという感覚さえないくらいには、顔の相対概念がなかった。でも醜いことがまるで罪みたいに青春は咎めてくる。女の子でいるのはとても残酷である。可愛くないなら可愛くないだけ許されない。不遇の全てを産まれたての私の顔に押し付け
もっとみる誰にでもある地獄とアイドル
"地獄"はだれにでも存在している。
地獄と聞くと物騒なイメージを抱くだろう。現世で味わえる快楽、娯楽の天国と同様にそれは身近に存在している。地獄は言わば人間の核心的な部分とも言えるだろう。地獄はだれにでも存在している。もちろん今この文章を読んでいるあなたにも、そしてわたしにも。そして、キラキラしてそうに見えるあの子にも。
あの子の本業はアイドル。初めて出会った時の印象はとても愛想の良い女