脱 悲劇のヒロイン
僕はLGBTQのTであるトランスジェンダー。女から男に性別を変えて生きる鈴木優希。地元は名古屋。1980年生まれ。
性同一性障害
性同一性障害とは医学用語である。GIDLGBTとも言われる。
LGBTという言葉がまだなかった時代だった。
今は「障害」という言葉がネガティブだということで「性同一性障害」という表現はあまり使われなくなって「性別違和」さらに「性別不合」などの言葉に変わりつつある。
現に、WHOが性同一性障害を精神障害の分類から除外した。
性同一性障害・・・いわゆる性転換症のこと。自分の心の性別と生まれた身体の性別が違う事。原因はハッキリしていないが胎児期に身体又は脳のいずれかの性分化に異常が生じた結果と考えられている。
大きな障害であることは間違いない
僕自身はこの「障害」という言葉を不適切だとは思っていない。生まれた時代背景もあるのかもしれないが、「個性」と受け入れることは難しく、現に思春期には死にたいほどの生きずらさを感じた。
心と体が違うのだから、立派な障害であると僕は思う。
心と体の性を同じにするためには、自然と逆行し外科的な手術を受け、副作用を抱えて生きていくリスクを背負う。
ホルモンバランスによってメンタルを崩し自分で死を選んでしまう人もいる。
「自分らしく」存在したいだけなのに。。
もっとガイドラインの改善、法律の改善を求めたい。
しかし、人生は一度きり。
どんなに嘆いても、人のせいにしてもこの人生は誰でもない、自分の人生であり、FTMトランスジェンダーとして生きていかなくてはならない。
だったら、楽しく!生きてやれ!
いつからだろう開き直れたのは。
なんで僕が、僕ばっかり。そんな風にずっと思っていた。
でも、モテたい!好きな服を着たい!男の名前で呼ばれたい!
そんな欲が僕を強くしてくれたのかもしれない。
ずっとネガティブに誰かのせいにして、生きたくない。
僕だって人生を楽しみたい!
その気持ちがパワーとなった。
カッコイイ男。カッコイイ人間になる為には経験と学びが必要な事を知る。
たった一回のこの人生は有限であり、悩んで落ち込んでいる時間など無い。
男とか女とか関係なく一人の人間として、そこにたどりつく。
戸籍が男になったとて元女である事実は変えられない。
変えることが出来るのは自分の「マインド」しかない。
性同一性障害で生まれた事、自分が望む治療を経て、その時々の自分を受け止めて自分らしくこの人生を生きる!
悲劇のヒロインは何も生まない。
まだまだ、僕にもやれること。やりたいこと。行きたい場所、一緒に居たい人がいる。
そうだ!なるべく笑顔でこの人生を生き抜く!
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