鈴木優希(すずきゆうき)| LGBTトランスジェンダー(FTM)

LGBT・トランスジェンダー(FTM)🏳️‍🌈42歳 元女性で今は男性に戸籍変更。10代の頃か… もっとみる

鈴木優希(すずきゆうき)| LGBTトランスジェンダー(FTM)

LGBT・トランスジェンダー(FTM)🏳️‍🌈42歳 元女性で今は男性に戸籍変更。10代の頃から性別に悩み、ホルモン治療や性転換手術を受けました。これまでの経験からLGBTQやオナベバーのことを書いていきます。 LGBT社会人交流会「BRUSH UP」主催、講師もしています^^

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鈴木優希の自己紹介

鈴木優希(すずきゆうき) 生まれた時の名前 鈴木英理子(すずきえりこ) 1980.12.21生まれ 愛知県名古屋市中村区で生まれ育つ 豊臣小学校 日々津中学校 山田高校 中退 科学技術学園高等学校通信制課程 名古屋美容専門学校卒業 美容師免許所得 美容学校入学で、一人暮らしを始めるまで 公務員の父 専業主婦の母 珠算塾を営む祖父と祖母  2つ上の姉と7つ下の弟と暮らす。 性別の違和感は、幼稚園の頃。 好きな人は、幼稚園の女の先生だった事をハッキリ覚えている。 そ

    • 一人は孤独じゃない。

      1人でいるから、2人のありがたみがわかる。 僕はLGBTのTである。FTMトランスジェンダー。1980年生まれ。鈴木優希 これまでの人生、何をするにも誰かと一緒だった。 幼い頃は、母親。 年頃になれば、友達。彼女と。 祖父母とも一緒に住んでいたし、母親も専業主婦だった為、幼いころから「ひとり」の時間というものがなかったし、三人兄弟で自分の部屋もなく、常に誰かがいるのがあたりまえだった。 ひとり=孤独ずっとそんなイメージでいた。 一人で外食している人、一人で買い物してい

      • 40代トランスジェンダーの悩みの種類

        僕は女から男に性別を変えて生きているFTMトランスジェンダー。鈴木優希。 仕事は、地元名古屋で同じlgbtqの性別に違和感を抱えている子たちを主に雇用して飲食店を経営して今年で17年になる。 24年前に飛び込んだこの世界。 雇われていたスタッフ時代から経営者になって16年が経ち17年目に入った。 この世界の常識だけでなく、法律や税金のことも知らず、最初は失敗だらけの日々。 失敗のひとつひとつの「痛み」から学び、今に至る。 人を雇うということには今なお、悩みながらいる。

        • 女で稼いでいた頃~現在。心の変化

          僕はLGBTのTであるトランスジェンダー。女から男に性別を変えて生きている。1980年生まれ鈴木優希。 仕事は地元名古屋の繫華街錦三丁目で同じFTMを主に雇用したオナベバーVenusとレズビアン、バイセクシャルを雇用したレズビアンバーWを経営している。 僕が当事者として同じ境遇のLGBTQに対して出来ることは雇用からの自立。その為に働ける、収入を得られる場所を作ること、そして継続することだと思っている。 何も偽ることなくありのままの自分で働き自立することが自分に自信を持て

          今僕が求める人材

          僕はLGBTQのTであるトンスジェンダー。女から男に性別を変えたFTMトランスジェンダー。1980年生まれ鈴木優希 仕事は地元名古屋で同じLGBTQの当事者を主に雇用したオナベバーVenusとレズビアンバーWを経営している。 この16年で計1000人程のスタッフ面接をしてきた。 今回は題名にもしたように今僕が求めている人材について書いていきたいと思う。 求めるものは変わらないLGBTQという言葉が出来て、僕たちセクシャルマイノリティの存在もオープンとなり、認知されるよ

          セクシャリティを売る

          僕はLGBTのT。女から男に性別を変えて生きているFTMトランスジェンダー。1980年生まれ 鈴木優希。 仕事は、地元名古屋の繁華街錦三丁目で主に同じFTMを雇用したいわゆる「オナベバー Venusビーナス」とレズビアンを雇用した「レズビアンバー Wダブル」の経営をしている。 Venusには僕も現場に出ているので、経営者兼キャスト。 若いスタッフ達と日々昼夜逆転の仕事に明け暮れている。 オナベバーを始めたキッカケ自分らしく働ける居場所が欲しかった。 女としての水商売の経

          鹿児島の夜に思うこと。

          僕は今、元奥さんのおばあちゃんに会うために鹿児島に1人できている。 僕は女から男に性別を変えたFTMトランスジェンダー。仕事は「オナベバー」と「レズビアンバー」を地元名古屋で経営している。 男に戸籍を変えて一度結婚。離婚。 今に至る。 元奥さんの実家鹿児島1人で来たのは初めて。 そして、そもそも僕は1人で行動するのがとてつもなく苦手なので、それを考慮してこの話を聞いていただけたらと思う。 1人で空港に向かうのも、ましてや飛行機も...レンタカーの手配...42歳にして

          別れに強くなれ!

          僕はLGBTのTであるトランスジェンダー。生まれた時は女、今は戸籍を男に変えて生活している。1980年生まれ。現在42歳。 仕事は、2007年から地元名古屋の繫華街錦三丁目でLGBTQ、主に同じFTMを雇用したBARいわゆるオナベバーVenusを経営している。 これまでに面接したLGBTQの人数は1000人を超えた。 スタッフが安定しない実際に雇用してもスタッフは流動的で常に安定しない。派手なネオン街が職場であり、勤務時間は昼夜逆転の21時から朝の4時。 誘惑も多いし、女

          レズビアンバーを作る!

          僕はLGBTのTであるトランスジェンダー。僕自身は女から男に戸籍を変更して生きているFTMトランスジェンダー。1980年名古屋生まれ 鈴木優希 仕事は地元名古屋の繁華街錦三丁目で同じFTMを雇用したオナベバー「Venus」を2007年から経営している。 新しい挑戦!レズビアンバー開店!!今回2023年の七夕7月7日に「レズビアンバーW」を開店させることになった。 これまでレズビアンバーと言えば、男子禁制が主流であり、錦三丁目には「レズビアンバー」自体がない。 時に、僕

          許されて生きている。

          僕はLGBT。生まれた時は女、今は戸籍を鈴木英理子・女から鈴木優希・男に変えて生きている。名古屋出身1980年生まれ FTMトランスジェンダー。 仕事は、地元名古屋の繁華街錦三丁目でLGBTQ関連の飲食店を2店舗経営している。 40歳を超えて今想うこと。それは、つくづく「人に許されて生きているなぁ」ということ。 心と身体の性が違う性同一性障害というハンデを背負って生きてきたからこそ、痛感したこともあるけれど、もはやLGBTなど関係なくひとりの「人間」として感じることのほ

          普通に憧れないことに決めた。

          僕はLGBTのTであるトランスジェンダー。戸籍は生まれた時の「女」から「男」に変えて生きている。名古屋生まれ鈴木優希42歳。 物心ついた時から、自分が女の気持ちでないことに違和感があった。 でも身体は、健康そのものの「女」の体。そう、この性同一性障害といわれる僕に起こった障害は、自分さえ言わなければ誰にもわからないもの。 だからこそ、孤独。焦り。言わない方がみんなの為かもしれない。そんなことも思って長い間過ごしていた。 でも限界がきた。 中学、高校ととにかく「普通になりた

          人と比べない。

          僕はLGBTのTであるトランスジェンダー。女から男に性別を変えて生きている。鈴木優希。 1980年生まれ42歳。生まれた時の名前は鈴木英理子。 僕のこれまでの人生の大半は、人と比べて生きていた。 自分軸の大切さ僕がこの歳になってわかったことがあるので今回はそれを伝えたいと思う。 学生の時は学校が全て、その時の友達が全てだった。その環境で人間関係を上手く出来ないと終わりなような気がしていた。 だから、英理子の中にある「男の気持ち」をカミングアウトするなんてことは考えら

          FTMの呼び方は?オナベと呼ばれて…

          僕はLGBTのTであるトランスジェンダー。女から男に戸籍を変えて生きる鈴木優希。1980年生まれ。 仕事はオナベバー経営地元名古屋の繁華街錦三丁目。「きんさん」と呼ばれるこの街で「自分らしく生きる場所」をテーマVenusという店を経営して16年目を迎えた。 僕は元々ホステスとしてこの街に来た。 若さゆえの勢いと、どうしてもカミングアウトできない葛藤を抱え、本来心の底にある「男になりたい」気持ちに蓋をして女を売る仕事に徹した。 その店で会ったのが、僕と同じFTMの方だっ

          LGBT当事者のシンプルな気持ち。

          僕はLGBTのTであるトランスジェンダー。女から男に戸籍を変えて生活している鈴木優希42歳。 今、国会でもLGBTの話題が多くなってきた。議員の失言なども多く取り上げられて、意見を求められることもあるが、 僕は過剰であると感じている。 「認めて欲しい事」「変わって欲しい事」はもちろんあるけれど、過度な保護ではなく、LGBTQも存在することが「普通」である世界を求めている。 生産性がない。 以前問題になったある政治家の発言。 子供を作れないから、生産性がないという意味ら

          この人生を生きて。心は男、身体は女

          僕はLGBTトランスジェンダー鈴木優希。1980年生まれ。愛知県名古屋市で鈴木家の次女として生を受けた。 生まれた時は、「女」だった。 ただ物心ついてからずっと自分が女であることに違和感があった。 気持ちは確実に「男」だった。好きになるのも女の子。そしてそれは、同性愛ではなく男として「異性として」女の子が好きだった。遊びは、いつもラジコンか野球。ままごと遊びでもやりたかったのはお父さん役。 お母さんが買ってくる可愛いフリフリの服は着たくなかった。スカートなんてまっぴらごめん。

          始めるのに歳は関係ない!ー自分に負けないー

          僕は女から男に性別を変えたFTMトランスジェンダー。鈴木優希。 仕事は、地元名古屋の錦三丁目という繁華街でFTMを主に雇用したオナベバーVenusと系列店であるLGBTQバーを経営している。 何かを始めるのに遅いことはない! 僕のお客様で 60歳からピアノを習い始めた方がいる。 50歳未経験で水商売に飛び込んだ人もいる。 そんな人生の先輩方の挑戦する姿を見ていると、自分も負けられない!と刺激を頂く。 僕が経営しているVenusの求人募集でも、過去に最年長は水商売未経験

          始めるのに歳は関係ない!ー自分に負けないー