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僕は女から男に性別を変えて生きているFTMトランスジェンダー。鈴木優希1980年生まれ。仕事は地元名古屋で同じLGBTQを集めてオナベバーVenusとレズビアンバーWを経営している。

夜の商売で求められるもの。

それは、心地の良い時間。

家で飲めば1000円のお酒も繁華街で飲むとその何倍ものお金を支払うこととなる。その対価はお客様満足度でしかバランスはとれない。

新人研修で必ず伝える事、それは
自分はいらないということ。

VenusとWのキャッチコピーである
「自分らしく働ける場所」として求人しているにもかかわらずのこの教えに最初はみんな「?」のリアクションだが、僕は根気よく伝える。

自分らしく働けるという意味は、自分本位でなんでもありという事ではない。自身のセクシャリティを隠さなくていいよという意味。
セクシャリティはどうでも良い。FTMでもレズビアンでもAセクシャルでもLGBTQのQでもなんだって良い。好きな名前で好きな服を着て自分を売ればいい。
オナベバーVenus・レズビアンバーWに欲しいのは「労働力」

お客様の喜ぶことをすることが大前提。一番NGなのは「自分本位の接客」

自分の恋愛の話。家族の話。その他。
とにかく自分の話は聞かれるまでは基本不要。
かといって無言は論外だが(笑)
お客様の話を聞くこと。聞かせてもらう事が最重要。

接客という形のないものを売っているからこそ難しいけど、やりがいもある。

人との繋がり

何の仕事でも同じ。
売るものが、違っても結果大事なのは
「誰から買うか?」この一点だと思う。

価格だけで選ぶこともあるかもしれないけど、大事なもの高価なものになればなるほど、そこではなく、人になる。

信用してもらえる自分になるためには、
薄っぺらい言葉では無理。
自分の言ったことに責任を取る「行動力」
でしかない。

オナベホストに憧れがある子が陥る1番多い失敗パターンだ。

お金を使って頂くとは、そんな簡単なことじゃない。

どんな手を使っても良い。
「楽しんで頂けたらそれが正解」

僕も自分の信念を持ってここまで17年やって来たけれど、一緒に働く若いスタッフ達に教えてもらうことも多くある。

「そんな楽しませ方があるのか!」

毎日が勉強であり、新たな発見がある。
そして出来ないスタッフにはこの重要さを伝え続けていかなければならない。

それはとてつもなく途方に暮れる...
そして気力のいる作業だがそれも僕の大事な仕事。

エンタメ

Venus劇場。店で起こることは良いことも悪いことすら全てエンタメでなければならない。

お酒を売る仕事が故に、想定外のトラブルも多いが、トラブルすらプラスに持っていかないとただのトラブル=マイナスで終わってしまう。

マイナスな空気をどう処理していくか?
どうフォローしてプラスに持っていくか?

そこにやはり自分は不要で、
お客様がどんな言葉を望み、どんな行動を求めているのかをいかに早く察知すること、察知出来る状況にいることが大切。

そしてそれは、1人では出来ない。
誰かのフォローがあって、成り立っていることを忘れてはいけない。

チームワーク


点を取る役割。
守る役割。
パスを回す役割。

それぞれが与えられた役を「仕事」として真面目に取り組んでいくことでひとつの試合が成立する。

点をいくら取っても、それ以上に取られたら負ける。

いくら守ったとて、点を入れないと勝てない。

エンタメを作る。それこそが僕たちの仕事なのだ。

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鈴木優希のセミナー活動関連のお知らせ、性同一性障害のお子様を持つ親御さんへのメッセージなどLGBTについてのコンテンツを掲載しているオフィシャルサイトもご覧いただけたら嬉しいです。そしてコメントもお気軽にお待ちしています。


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