ゆきまる

こんにちは。 小説書いて上げてます。 楽しんでいただけたら凄く嬉しいです。 皆さん…

ゆきまる

こんにちは。 小説書いて上げてます。 楽しんでいただけたら凄く嬉しいです。 皆さんのもちょいちょい読みに出かけます。

最近の記事

【ショートショート】テレビ

 ここはとある動物園。 動物達は毎日檻の中から人間が流れて行くのを見て過ごしています。 インコのいる鳥小屋の中にはピーとパーと言う名前の2羽のセキセイインコがいます。 ピーとパーは人間が流れて行くのを一日中見ながら 「あぁ、テレビは面白いな」 「テレビは毎日観ていても飽きない。面白い。今日は小さい人間も沢山来てるな」 等といつも会話していました。 檻から見る景色をテレビと言っていたのです。  ある日カラスのカラスケがピーとパーの元にやって来ました。 「おい、インコ共

    • まとめ ヘヴィーなアイツ 16話、17話(最終話)

       前回のあらすじの続きです。 解説や感想も書きます。 第16話  菅手、桃女、ヤスヒロ等が叫び合っている中、警官が大勢やって来ます。 自分の署の警官達と勘違いした署長ですが刑事から不正を働いていた署長を逮捕しに来たのだと告げられます。 慌てた署長はミキを捕まえピストルを向けて自分を逃がす様に脅迫しますがミキに投げ飛ばされてしまいます。 切羽詰まった署長はピストルをミキに向けて発射しますが、丸岡がミキの前に出て撃たれてしまいます。 怒った蛇沼は身にまとっていた布から飛び

      • まとめ ヘヴィーなアイツ 11話から15話

         前回の続きになります。 もしご興味あれば下のリンク先で読んでいただければ嬉しいです。 第11話  丸岡に果たし合いをすっぽかされた山形は田福から鼠川が丸岡をホームセンターで見たと聞いて丸岡と一緒にいたミキをおとりに丸岡をおびき出す様に田福と鼠川に指示します。 しかし運悪くタカコに尋ねてしまいます。 その頃UFOに乗った宇宙人が地球侵略の為に偵察をしますがロボエダに会話を傍受されます。 タカコは田福達をボコボコにして山形のいる場所まで案内させます。 タカコを見た宇宙人

        • まとめ ヘヴィーなアイツ 6話から10話

           引き続き6~10話のあらすじです。 下に各サイトのリンクがるのでもし興味あれば、読んでいただけたら嬉しいです。 第6話  ミキはガリ勉生徒の暇山から古文研究サークルへ誘われます。 ミキはタカコの噂を訂正しつつ断ります。 ミキはタカコと一緒にデパートへ生地を買いに行き、その帰り道で待っていた丸岡の謝罪を受けます。 タカコはヤスヒロと合流して歩きますが勉強に夢中のヤスヒロに苛立ちます。 ミキが丸岡に荷物を持ってもらおうとしますが、それを見た暇山が荷物を奪われると勘違いし

        【ショートショート】テレビ

          まとめ 漫画ヘヴィーなアイツ 1話から5話まで

           他サイトにて公開中の漫画、ヘヴィーなアイツの簡単なあらすじです。 もうすぐ最終回を迎えるのでここでストーリーのまとめを作ってみます。 以前noteで書いた長編小説の「帰ってきたはなたれ小僧」と同じくらい前に構想は出来てましたが温め続けて腐りそうになったので漫画にして公開しました。 キャラがレトロですが舞台は現代です。 全体的にシンプルで背景やコマも少なくトントンと話が進んでいく感じです。 1話につき11~15ページです。 下にリンクがあるので各サイトで読んでいただければ嬉し

          まとめ 漫画ヘヴィーなアイツ 1話から5話まで

          【ショートショート】語れ!全国BMG大集合!

           「皆さん、こんにちは!待ちに待った第1回全国BMG大集合のお時間です!全国各地域に聞き込み調査を行いまして選りすぐりのビッグマウスじーさん略してBMGの方々にこの会場にお越しいただきました。 会場にはこの様に土管が積み上げてありましてこの上にBMGの方々に座っていただき、下にいる3人の子供達にお話しをしていただくと言う形になります。 司会はこの私、マッチョ肝川がやらせていただきます。 本日の審査並びに解説をしていただくケーチー山餅さんです。ケーチーさんはスーパーマーケットの

          【ショートショート】語れ!全国BMG大集合!

          【ショートショート】カリカリ問題

           ある程度遠いがそこまで遠くない未来、やっぱり人類は滅んでしまっていた。 人の命を救う事より人の命を奪う事に力を注ぎ続けていたので当然である。 地球上に残された多くの動物達にとっては人類滅亡は朗報であったが、中にはそうでない者達もいた。 犬と猫である。 最初は「仕方ない」くらいに思っていたのだが、ある事に気づいてからの犬猫の世界はパニック状態になってしまった。 「カリカリするやつ」 この「カリカリするやつ」はどうも人間にしか作れないらしいと気づいたのだ。 元々雑食なので生

          【ショートショート】カリカリ問題

          【漫画】 ヒトミの星 第1話 瞳の星

          少女漫画のヒロインになる為に日々レッスンに明け暮れる星野ヒトミ。 果たして、彼女はヒロインになれるのか!? 窮地を乗り切ったヒトミに訪れる次なる試練とは…!? そして、ちゃんと続きはあるのか!? 期待せずに次作を待とう!!

          【漫画】 ヒトミの星 第1話 瞳の星

          【ショートショート】漫才保存委員会

           時は西暦2XXX年、やっぱり人々はテカテカ、ピチピチのスーツを身につけ、空に張り巡らされたチューブの中を車輪の無いカーで移動する本来21世紀初頭に到達する予定であった夢の未来人生活に至っていた。 そしてわが国の人々は自分で色々考えられる様になり笑い所も自分で分かるので「ツッコミ」はいらなくなり、漫才は古典芸能となっていたのだった。  とあるビルの中、第4会議室と言われている場所に漫才の保存と継承の為の委員会の役員を担当する事になったリサと、コメディー俳優のジョンとスタンダ

          【ショートショート】漫才保存委員会

          【ショートショート】お兄さん

           都内の喫茶店で1人の若い保険外交員の男、久地馬(くちま)が顧客である80代の女性資産家の玉去(たまさり)に新しい特別口座について話していた。 久地馬はこの特別口座と言う実際には存在しない保険コースを使い、多数の顧客から大金をだまし取っていた。 玉去は久地馬が言う事を半分も理解していなかったが、夫が亡くなり淋しい一人暮らしの中で度々訪れる久地馬を「お兄さん」と呼んで家族の様に接しながら会話するのが唯一の楽しみになっていた。 「と言う訳でこちらに移していただければ幾分かは多く

          【ショートショート】お兄さん

          【ショートショート】お楽しみはその後で…

           私は巻末のあとがきマニアだ。 小説やエッセイ等の初出は雑誌掲載されていた場合が多く、単行本として出版物となった時に始めてあとがきが付け足され、文章全体があとがきによって締めくくられる。 たまにあとがきが無いハズレ本も引くが大体の本には巻末に存在する。 場合によってはまえがきもついており、あとがきとまえがきのある物を私は「挟み込み本」と呼んで大変重宝している。 文庫版ともなると文庫本用のまえがきとあとがきが単行本版のまえがきとあとがきと一緒に掲載される事もあり、私は「これは重

          【ショートショート】お楽しみはその後で…

          あづさの恋 高校与太っ娘青春篇

           高校1年生になったあづさにつけられたあだ名は「死神」でした。 親身なって相談にのってくれたと思っていた地元の同級生達から「あの子が好きになった男の子は必ず死ぬ」等と噂を立てられたからです。  ある日あづさが図書室で調べ物をしていると2年の五木という女生徒があづさの前にやって来ました。 「あんた、あみささんげ?」 「いいえ、あづさです。づはつに点々…」 「佐竹先輩の事好きだと山田さんから聞いたんだけんども?」 「いいえ、私、この間のバスケの試合の話を山田さんから聞い

          あづさの恋 高校与太っ娘青春篇

          あづさの恋 中学編

           一郎君が死んでからというものあづさはふさぎがちでした。 でも花子や友達の励ましにより少しずつ元の元気でワガママなあづさに戻っていきました。 そんなあづさも中学生。 クセ毛が酷くなりましたが、すこし大人っぽくなってきた様です。 「あぁ、新しい恋!剣道部の健二先輩!素敵!」 あづさは自室の机で頬杖をついて同じ中学の剣道部の3年の健二の事を思っていました。 もし、健二と一緒に帰れたら、健二にデートに誘われたら、健二から告白されたら…。こんな感じで妄想を膨らませていました。 で

          あづさの恋 中学編

          【ショートショート】おしちゃうゾ!オシカツ女子!!

           ここは東北にある「飛降岬」。 所謂断崖絶壁のこの岬は自殺の名所として度々人が飛び降りる事で有名である。 今日もここから飛び降りようと1人の男が崖の上から荒波を見つめていた。 「痛いのかなぁ、やっぱりしばらくは意識あるんだろうなぁ」 風は強く、まるで彼が飛び降りるのを急かすかの様であった。 彼は上司のハラスメントによって仕事を辞め、恋人から逃げられ、大好きなロックバンドは解散してそのボーカリストがダンスミュージックを始めてしまい、もう生きる希望を見失っていた。 「アパ

          【ショートショート】おしちゃうゾ!オシカツ女子!!

          【ショートショート】祈願せよ!人気漫画家御用達!折角神社!

           漫画家美木多(みきた)ホリネオは彼の担当編集者である小英画報出版の節路翔(せつろしょう)と都内のある町の商店街にある喫茶店マガタマでコーヒーを飲みながら新作の連載の打ち合わせをしていた。 「先生、先生のキャラクターはグッズも好調ですし、コラボ企画も多数持ち上がります。ただ…」 「皆まで言わないで下さい。分かってます。つまらないんでしょう。ストーリーが」 「いや、先生の物語はつまらないなんてことは無いです。愛、不屈、正義。ちゃんと我が少年ビッグマンモスのテーマに沿った作

          【ショートショート】祈願せよ!人気漫画家御用達!折角神社!

          【ショートストーリー】紅葉の下に

           「ねぇ、もし私が死んだらあの木の下に埋めてくれない?」 何を言うのかと驚いた。 僕は車椅子を押すのを止めてしまって少し彼女の重みが僕の足にのし掛かった。 「変な事言わないでくれる?また元気になってここへ来るんだから。それに公共の場だぞ。お墓なんて建てられるかよ」 「だっていつでも第2候補を立てるは洋二でしょ。映画混んでそうならカラオケとか。第2候補のもし私が死んだらってのも考えておいても良いでしょ」 「やめてくれよ」 「第2候補の女の子とでも…」 「バカ」  

          【ショートストーリー】紅葉の下に