Yuji Yamaguchi

奈良県立郡山高校出身、奈良教育大学保健体育専修 スポーツ医学研究室4回生、体育会硬式野…

Yuji Yamaguchi

奈良県立郡山高校出身、奈良教育大学保健体育専修 スポーツ医学研究室4回生、体育会硬式野球部 監督、トビタテ留学ジャパン奈良市地域人材コース11期生 野球界のこれからにとても期待と不安があります。教育と野球について真剣に楽しく考えていきたいと思っています。

最近の記事

拝啓 奈良教育大学硬式野球部様

奈良教育大学硬式野球部元監督の山口裕士です。 奈良教育大学硬式野球部に対する最後の投稿です。このタイミングですが、過去は語らず、未来を語ります。 奈良教育大学硬式野球部で達成したいビジョン僕が奈良教育大学硬式野球部で達成したい(これからしてもらう)ビジョンは「やりたいことをやり切れる場所をつくる」、「公立の中学・高校の部活動のモデルケースになる」、「スポーツの地域格差を無くす」の3つがあります。 これは、選手にもコロナの自粛期間の間にMTGで語り尽くしました!そのため、こ

    • 【奈良教育大学硬式野球部】~指導の方針と具体的なアプローチ~

      奈良教育大学硬式野球部の監督として復帰させていただき、約3ヶ月が立ちました。今回は、自分の中で明確な方針を持って指導することが出来ています。その方針と具体的なアプローチについて共有したいと思います。 プレ-の質=情報量×思考量×行動量 奈良教育大学硬式野球部では、目の前の試合に勝利することを目標に日々練習しています。もちろん、勝利至上主義では無く、勝利追求主義です。そのため、チームが勝つために必要なことも指導者は考える必要があります。  チームが勝つために、僕はチーム全体の

      • 大中高連携の部活動運営の可能性②

        奈良教育大学硬式野球部と奈良女子大学付属中等教育学校野球部でコーチをしている山口裕士です。 今日は昨日に引き続き大高中が連携した部活動運営の可能性についての第二弾を書きたいと思います。 https://baseballking.jp/ns/263738 「大学生が中高の部活動を教えることの価値」 第二弾は「大学生が中高の部活動を教えることの価値」についてです。近畿学生野球連盟の三部に所属している奈良教育大学硬式野球はどれだけ頑張っても神宮大会に出場することは出来ません

        • 大中高連携の部活動運営の可能性①

          奈良教育大学硬式野球部と奈良女子大学附属中等教育学校野球部でコーチをしている山口裕士です。 今回ヤキュイクさんに取り上げていただいた僕と兄が中心となって実践している「大中高が連携した部活動運営」について、何回かに分けて記事を書きたいと思います。 https://baseballking.jp/ns/263738(記事のURLです) まずは、僕自身が女子大学付属での指導を通して学んだことについてです。この経験から大学生が中高生の指導に携わることの価値に気づくことが出来ました

        拝啓 奈良教育大学硬式野球部様

          FACTFULNESS

          ドミニカ共和国の留学中に、僕は中田敦彦さんの解説動画を見ました。リアルに世界の見方が変わりました。動画を見終わった後、僕は外に飛び出し、近くを散策して、ドミニカ共和国は「発展途上国」では無いことに気付くことが出来ました。その瞬間に、FACTFULNESSの重要性に気付きました。 この本の結論は 「データによって世界を正しく見よう」それだけです。 統計学の本のようですが、それほど難しくはありません。冷静に考えればそうだよなって思わせられることばかりです。知らないうちに、メディ

          キングコング 西野さん 「革命のファンファーレ」「新世界」「新・魔法のコンパス」三冊一気読み

          今さらながら、キングコング西野さんの本を3冊読みました。 最近、YouTubeでラジオを聴いていて、本はまだ読んでいなかったと思い、三冊買ってみました。どれも、とにかく読みやすい本でした。 西野さんは日本で一番批判された芸人で、1番人を見返した芸人だと思います。エンターテイメント界の本田圭佑みたいなイメージです。 読むだけではもったいないと思ったので、まとめてみました。 三冊の本で特に大切だと思ったことはこの3つ1.貯金よりも貯信 2.ポジティブシンキングよりもロジカルシン

          キングコング 西野さん 「革命のファンファーレ」「新世界」「新・魔法のコンパス」三冊一気読み

          上下関係について

          これまでに中、高、大といろいろな上下関係を経験してきました。そのいろいろな経験の中で上下関係とはこうあるべきみたいなものを今は持っています。今日は僕の思う理想の上下関係について書きたいと思います。 立場は違うけど関係は対等 まずこれが大前提です。学年の違いによる立場の違いを理解しなければ上下関係は成り立ちません。1年生と3年生では、そのチームに対する思いや求められている責任は全く違います。その立場の違いを理解してお互いにリスペクトすることで初めて対等な関係が成り立つと思いま

          上下関係について

          ドミニカ共和国と日本の野球の価値観の違い

          別のことを書こうと思っていましたが、どうしても甲子園に引っ張られます。なので、今日は日本とドミニカ共和国の中高生の野球に対する価値感の違いについて書きます。 ドミニカ共和国🇩🇴の子どもたちが野球をやる理由は大きく二つあります。 ・何もやることが無いからただ遊ぶだけ・お金を稼ぐために野球をする今日は二つ目のお金を稼ぐための野球に注目したいと思います。お金を稼ぐことを目的に野球をやっている14歳、15歳、16歳の子どもを初めて見ました。とても一生懸命に毎日野球をやっています。

          ドミニカ共和国と日本の野球の価値観の違い

          最後の大会問題

          昨日、全国の小学生から社会人までの各カテゴリーの指導者の方々とオンライン上でお話しする機会をいただきました。そこでは、各地の現状、現在のチームでの取り組み、さらに最後の大会が開催されなかった時の代替案の模索など、とても学びの多い会でした。その中でも、最後の大会が開催されなった時に何が出来るかということについて、昨日の話も含めて書きたいと思います。 選択を正解に 昨日オンライン上でお話しさせていいただいた方々は近隣のチーム同士で引退試合を計画するなど、すでに大会が中止になっ

          最後の大会問題

          キャッチャー的思考

          僕は現役時代キャッチャーをしていました。キャッチャーは特別なポジションだと思います。他のポジションと求められる能力が全然違います。求められる能力が違うので、思考法も違います。僕がこのことに気が付けたのは、高校の最後の大会中でした。その時思考法の転換が出来たことは、今でも活きています。今日はそんなキャッチャー的な思考法について書きたいと思います。 超ネガティブ思考 僕はキャッチャーに一番必要な能力は危機管理能力だと思います。そのために、キャッチャーはとにかくネガティブ思考

          キャッチャー的思考

          最低限の知識の重要性

           昨日に続いて教育のことについて書きます。今日は最低限の知識の必要性について書きたいと思います。日本とドミニカを比べて考えた時に日本の教育はすごいことだと気づきました。日本の教育を批判するだけでなく、とても高いレベルでの改革が行われているという前提が必要だと思います。教育が不十分な国に行くと教育の大切さに本当に気付くことが出来ます。今日は日本とドミニカを比べて気付いた「最低限の知識の必要性」について書きたいと思います。  日本の教育 日本の子どもはポイ捨てをする時に、これ

          最低限の知識の重要性

          勉強をするべき理由

           今日は教育について書きたいと思います。学校で勉強をする理由は色々なところで論じられています。これは、学校の永遠のテーマだと思っています。そして、僕もこれは自分なりの考えを持つべきだと思っています。僕自身もまだ整理できていないこともありますし、これだけではないと思いますが、僕の経験から思うことを書きたいと思います。 勉強をするべき理由 ・選択肢が増える ・一つのことを極めるときに必要選択肢が増える  一つ目は、一般的にもよく言われることかもしれません。勉強をしておけば、選択

          勉強をするべき理由

          経験の超え方

           「名選手、名監督にあらず」僕はこの言葉を信じていません。詳しく調べていないので、相関関係も因果関係もあるか分かりませんが、名監督には名選手が多いと思います。これはプロでもアマチュアでも同じ傾向にあると思います。名選手にしか経験出来ないことは絶対にあると思います。そして、その経験は指導者になった時の武器にもなると思います。  でも、この言葉があるのは二流、三流選手でも一流の監督になれる可能性があるという、救いの言葉だと思っています。甲子園にも、神宮大会にも出場したことが無い三

          経験の超え方

          オンライン化されたスポーツ現場

          コロナの影響で、スポーツの現場もオンライン化が進んできました。このオンライン化に僕はメリットをとても感じています。もちろんデメリットも多いですが。スポーツ指導の現場が成長するためには、とても大切な期間だと思います。 オンライン指導のメリット ・体罰が無くなる ・言語化が進む大きくこの2点があると思います。 体罰が無くなる  一つ目のメリットに関しては、とてもレベルの低い話ですが、物理的に出来なくなります。これは、教育現場でも同じことが言えそうです。ただ、心配なのが、ネグレ

          オンライン化されたスポーツ現場

          リーダーとフォロワーの違い

          チームでは、キャプテンと監督というリーダーがいます。そして、それを支えるフォロワーとなる選手・マネージャーなどがいます。 チームにおいてのリーダーとフォロワーの一番の違いとは何かについて今日は書きたいと思います。 最近、高校の時のチームメイトとLINE上でやり取りをしていて、気づいたことです。 ビジョンの大きさ 僕が思う監督、キャプテン、フォロワーとなる選手やマネージャーの一番の違いはビジョンの大きさです。この場合の大きさとは、「海賊王になる」とか「中華統一」とかの壮大さ

          リーダーとフォロワーの違い

          「大学野球で見つかる自分の軸」

          「大学野球で大学野球をやるべき理由」について昨日から書いてきました。今日は3つ目の「自分の軸が見つかる」ということを書きたいと思います。 時間とお金の感覚  大学野球の魅力の一つに、僕は野球をしながらいろいろなことを経験できるということがあると思っています(大学によって異なりますが)。例えばアルバイトです。アルバイトをしながら、野球をするということは時間とお金の感覚を身に着けるという点で、とても重要だと思っています。  アルバイトの時給が1000円で、一日の野球の練習時間

          「大学野球で見つかる自分の軸」