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大中高連携の部活動運営の可能性②

奈良教育大学硬式野球部と奈良女子大学付属中等教育学校野球部でコーチをしている山口裕士です。

今日は昨日に引き続き大高中が連携した部活動運営の可能性についての第二弾を書きたいと思います。

https://baseballking.jp/ns/263738

「大学生が中高の部活動を教えることの価値」

 第二弾は「大学生が中高の部活動を教えることの価値」についてです。近畿学生野球連盟の三部に所属している奈良教育大学硬式野球はどれだけ頑張っても神宮大会に出場することは出来ません。そのため、神宮大会に出場する大学が持っている、大学を宣伝するような価値もファンを作るような価値もありません。こうした事実がある中、僕は四年間この野球部の「存在価値は何だろうか?」ということを考え続けてきました。こうした問に対する答えの一つが野球を教えるということです。昨日書いた「体育の授業のように初心者に野球の楽しさを教えること」のプロフェッショナルとは誰かを考えた時に、僕は教育大学の野球部員だと確信しました。これは、神宮に出場するようなチームには出来ないことかもしれないと思い、自分の活動に後輩を巻き込んでいきました。

 今では、中学生の監督とコーチは2回生の部員が担当してくれています。練習メニューから、試合での指揮まですべてをしてくれています。大学生が中学生を指導することによって、中学生にも大学生にもメリットが有りました。それは中学生はより専門的に野球を教えてもらえるようになったことです。さらに、大学生は教えることでより学ぶようになったということです。これは双方の競技力向上さらには人間力の向上につながっていると思います。また、大学生を指導する立場の僕には、大学生が中学生に指導を出来るように野球の本質を学ぶ環境を提供しないといけないというプレッシャーを与えてくれました。まさに「共育」を実践することが出来ています。
野球を教えることが出来るということがうちの野球部の武器となり、自分たちの野球の結果に繋がることが、この野球を教えることの価値の証明になると思っています。何とか次のリーグでは、結果を残してほしいです!

次は、大学生が指導をすることによる、学校の働き方改革の推進への貢献についてです。

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