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最後の大会問題

 昨日、全国の小学生から社会人までの各カテゴリーの指導者の方々とオンライン上でお話しする機会をいただきました。そこでは、各地の現状、現在のチームでの取り組み、さらに最後の大会が開催されなかった時の代替案の模索など、とても学びの多い会でした。その中でも、最後の大会が開催されなった時に何が出来るかということについて、昨日の話も含めて書きたいと思います。

選択を正解に

 昨日オンライン上でお話しさせていいただいた方々は近隣のチーム同士で引退試合を計画するなど、すでに大会が中止になった時のことを考えていました。選手に対するをとても感じました。指導者が出来ることは、開催の有無を決めることではなく、どちらの選択であっても、子どもたちのために最大限正解に近づけてあげることだと思います。今は「選択を正解にする力」が本当に求められていると思います。最後の大会が開催されない場合のデメリットは山ほどあるので、その前提でこれからの取り組み次第ではこの選択を正解に出来るかもしれないということを、野球界全体で考えていくべきことだと思います。

次のステージでの挑戦を後押し

 最後の大会が開催されても、されなくても今の最高学年の選手はやりきれない気持ちになると思います。その時に野球に対して後ろ向きになるのではなく、前向きに次のステージに向かわせてあげることも指導者の役割だと思います。僕のチームで行っているモチベーショングラフを使ったミーティングでは、多くの選手が高校の時にやりきれなかったということを書いています。そうしたハングリー精神を持った選手は大学でとても成長します。高校野球をやりきれなった選手の再起の場は大学野球以外にも様々あります。どうか、野球を諦めないで今のその思いを次のステージでぶつけてほしいです。これは全カテゴリーに共通することだと思います。そして、今までばらばらだったそれぞれのカテゴリーの縦の関係をしっかり構築して、野球を諦めない選手を増やすための取り組みが必要だと思います。これは、野球人口減少問題の一つのターニングポイントになると思います。

 これからは、最終学年に最後の試合の場を作ってあげるために最大限の努力をすることと、野球界全体で協力して次のステージで野球を続けていくための取り組みを進めていくべきだと思います。僕も微力ながら、少しでも貢献できるように活動していこうと思っています。


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