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2021年5月の記事一覧

第5章 イエス① (『名誉と恥の宣教学』)

第5章 イエス① (『名誉と恥の宣教学』)

前回の記事はこちら → 第4章 旧約聖書(『名誉と恥の宣教学』)

はじめに ついに新約聖書に突入です。

 といっても、前の章が「旧約聖書」と名づけられていたのに対し、この章は「イエス(Jesus)」という題が付けられています。

 イエスの誕生、生き方、死、そして復活がいかに「名誉と恥」にかかわるものであったか。

 この章は特別に、3回(本投稿、次回投稿、次々回投稿)に分けて、より丁寧に要約

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第4章 旧約聖書 (『名誉と恥の宣教学』)

第4章 旧約聖書 (『名誉と恥の宣教学』)

前回の記事はこちら → 第3章 名誉と恥の文化の外見(『名誉と恥の宣教学』)

はじめに 今回は、旧約聖書に見られる「名誉と恥」に注目していきます。

 そもそも聖書は、名誉と恥が支配する世界のなかで記されました。

 そのため聖書には、旧約であれ新約であれ、「名誉と恥」の問題が多く取り扱われています。

 はっきり表現されていなかったとしても、その根底に、名誉と恥の価値観が前提とされている場合も

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第3章 名誉と恥の文化の外見 (『名誉と恥の宣教学』)

第3章 名誉と恥の文化の外見 (『名誉と恥の宣教学』)

前回の記事はこちら → 第2章 名誉と恥の文化の核心

はじめに 今回の投稿では、名誉と恥の文化に生きる人たちがどのような「目に見える」ふるまいを見せるのか、すなわち名誉と恥の文化の「外見」を見ていきます。

 名誉と恥の文化の“土壌”を正しく理解していなければ、そこから生え出てくる“個々の植物”(人々の行動など)を誤解してしまうことにもなります。

 以下、本の中では6つ挙げられている特徴のうち

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第2章 名誉と恥の文化の核心 (『名誉と恥の宣教学』)

第2章 名誉と恥の文化の核心 (『名誉と恥の宣教学』)

前回の記事はこちら → 第1章 恥の世界(『名誉と恥の宣教学』)

はじめに これから2回に分けて、「文化人類学的考察」の章を要約していきます。

 聖書への言及もありますが、どちらかというと「宣教の現場」に関わる内容と言えそうです。

 今回は、名誉と恥の文化の「核心」とでも呼ぶことのできる事柄をいくつか確認していきます。

「恥の文化」と「罪の文化」 まずは、「名誉と恥の文化」を「潔白と罪の文

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第1章 恥の世界 (『名誉と恥の宣教学』)

第1章 恥の世界 (『名誉と恥の宣教学』)

前回の記事はこちら → 『名誉と恥の宣教学』

はじめに 今回の投稿では、各章の内容を先取りしてざっくり紹介することになります。また、本書全体の前提となる事柄についても触れます。

 「ぼんやりし過ぎていてよく分からない」と思われるかも知れませんが、次回以降の投稿で詳しく掘り下げていきますので、ひとまずご辛抱ください。

「名誉と恥の宣教学」とは 「名誉と恥の宣教学」とは、「恥を負う人たちに対して

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『名誉と恥の宣教学』

『名誉と恥の宣教学』

 これから、一冊のキリスト教書籍について、紹介していきたいと思います。

 Ministering in Honor-Shame Cultures: Biblical Foundations and Practical Essentialsというタイトルで、Jayson GeorgesとMark D. Bakerという2人の宣教師経験者による、全部で300頁にぎりぎり届かないくらいの英書です。

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「知恵ある人の舌は人を癒す(箴言12:18)」について

「知恵ある人の舌は人を癒す(箴言12:18)」について

箴言12章について。これは深い。僕の感じたことを記す。

特に18節「軽率に話して人を剣で刺すような者がいる。しかし、知恵のある人の舌は人を癒やす。」

知恵があること、真実を言うこと(知っていること)は同じこととして箴言では扱われているよう。
それは正しい者とも記されている。正しい者は動かない、というのはそれが真実だからだと思う。

信じるとは、真実を知ることと、僕は考えている。

僕の考えとし

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箴言から学ぶイエス

箴言から学ぶイエス

箴言8章、9章に出てくる
人々に叫び呼びかけている知恵(悟り)

これはイエスキリストの姿だ。
彼を愛する者を愛し、求めるものに出会う。

世が創られる前から神と共にいたという記述はヨハネの福音書の1章とリンクする。
私を得る者は命を得るという所でもイエスの言葉と繋がる。
イエスは人であり神であり、知恵である。

知恵とは「存在」を意味する。決してアイデアという意味には留まるものではない。

特に

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箴言13章の秘密

箴言13章の秘密

僕は箴言13章を誤解していた。
所々、意味がわからないところ、今まで言ってたことと矛盾するところがあるのだ(口語訳聖書)

具体的には、8節と23節(23の方が重要)
今回、「進言」プロジェクトの中で、口語訳聖書の訳が違うことがわかり、本当の意味を悟ることができたので記す。

まずは8節
「人の富はその命をあがなう、しかし貧しい者にはあがなうべき富がない。」(口語訳)

ここまでは富に対してネガテ

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十戒〜残り、隣り人を愛すること編〜

十戒〜残り、隣り人を愛すること編〜

隣り人とは、隣に住んでいる人のことではない。
身近にいる人、関わりのある人のことだ。世界中の人のことでもない。
あなたに与えられている関わりのある人のことだ。

⑤あなたの父と母を敬え

権威の尊重の十戒
上の人、下の人、対等な人の地位と名誉を保つこと、そのための義務を果たすことを求め、それらを無視すること、それらに反することを禁じている

父と母だけの話ではない、目上の人だけの話でもない。
すべ

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十戒〜1, 2, 3, 4戒〜

十戒〜1, 2, 3, 4戒〜

①あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない

礼拝の対象についての十戒
本物の神を神とすることを求め、他の物を神とすることを禁じている
神とそれ以外の区別、本物と偽物の区別を求めている。
私たちには本当のことの全てはわからない。
ただわからないものはわからないままにする、わからないと言う、
そして分かっている範囲で本物を求めていくことが大事だと思う。
それはカオスをクリアにしていくと

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