おおのゆうや

プロテスタントの教会に通うキリスト教徒です。新約聖書の背景研究、〈恥と名誉〉の価値観、…

おおのゆうや

プロテスタントの教会に通うキリスト教徒です。新約聖書の背景研究、〈恥と名誉〉の価値観、聖書翻訳、短歌・俳句などに関心があります。

マガジン

  • たいわタイムス

    • 49本
  • かかる世に影も変らず澄む月を

  • 『名誉と恥の宣教学』(英書の要約)

最近の記事

  • 固定された記事

『名誉と恥の宣教学』

 これから、一冊のキリスト教書籍について、紹介していきたいと思います。  Ministering in Honor-Shame Cultures: Biblical Foundations and Practical Essentialsというタイトルで、Jayson GeorgesとMark D. Bakerという2人の宣教師経験者による、全部で300頁にぎりぎり届かないくらいの英書です。  タイトルをそのまま訳すと、『名誉と恥の文化で宣教する――聖書的根拠と実践のため

    • 2022年11月

      一日が終わる気配のしはじめてシャワー浴びつつ「なにを読もうか」 こどもべやの壁紙まるまるカットしてそのままペーストしたら秋空 手さぐりで耳、目、鼻をつかまえて指でつまんでいびきを止める フレズノに来て三ヶ月 今日もまたBOOKOFFからメールがとどく 〈食べやすいまろやかな酸味〉の輪ゴムのような珍味をむさぼりて夜 青空が自信なさげにしぼんでく白くてごつごつしたやつらが来て 捨てられる寸前のボロ雑巾の千々に裂けゆくごとくに叫ぶ 一冊を読めばすぐまた二冊目に追われて

      • 2022年10月

        差し入れのチョコをもひとつポケットに 家で一人で待ってる君に 重力に押しつぶされるようにして眠る祝福もたらすデエビゴ 菫咲く山路かけゆく良き知らせ (イザヤ52章) 平凡な眠りにあらがう深夜二時 朝はどうにも憂鬱だから 学ぶとは変わることなり夕月夜 楽観主義よ お前の声がとどかないところで溺れかけているのだ 排ガスに秋の夕焼けくすみゆく くしゃみしてすぐBless youの声を聞く せっかくなりをひそめていたのに 歌をよむ暇も余裕もなかりけり日も月も見ず書(ふ

        • 2022年9月

          華氏100度水よりあがれば秋の風 ぬばたまの夜わたる月をながむれば月しづむ夜に語りしを思ふ 初めての二人暮らしのアパートの窓から見えた月を見ている 今日もまたなにもなしとげなかったと囁く声がカフェインとなり 一日のパンさえあれば十分と家なきわが主の祈りはうたう 好きな歌ばかりをノートに書きつけて明日を生きる餌にしている 初めての二人暮らしのアパートの窓から見えた月が見えない 剣も盾も捨てたあなたはただひとり平和をつくった彼と似ている 水難を逃れた一匹の蟻が便器

        • 固定された記事

        『名誉と恥の宣教学』

        マガジン

        • たいわタイムス
          49本
        • かかる世に影も変らず澄む月を
          49本
        • 『名誉と恥の宣教学』(英書の要約)
          8本

        記事

          ペテロに恥をかかせたパウロの恥?

           新約聖書の「ガラテヤ人への手紙」には、使徒同士の「ケンカ」と読めてしまえるような記述がある。  要するに「使徒パウロが、皆の面前で、使徒ペテロを叱りつけた」ということだ。  ここで思い浮かぶ一つの問いは、「パウロはなぜ、イエスの教え(マタイ18章を参照)にしたがって、二人だけのところでぺテロを諌めなかったのか」という問いである。  この問いに対する一つの答えとして、Lau(2020)は以下の点を指摘する。  著者は、ペテロに対するパウロの叱責をretrospecti

          ペテロに恥をかかせたパウロの恥?

          2022年8月8日(月) 到着

           無事、最終目的地に到着しました! 現在時計は8月8日(月)23時35分を指しています。  空港には、大学の学生の方一人とスタッフの方一人が迎えにきてくださっていて、住居まで車で送ってくださいました。重いリュックを背負った人間2人に、さらに重いキャリーケース4体。家まで送ってくださってとても助かりました・・・。  住居に着いてからは、この家を貸してくださることになった方(その話はまたどこかで・・・)のご友人の方が訪ねてきてくださり、布団や枕、トイレットペーパーなどを供給し

          2022年8月8日(月) 到着

          2022年8月8日(月) 出国

           ついに出国の日がやってきました。  多くの方々がお見送りに来てくださいました。本来なら、みなさんに見送られながら「ばいばーい」と手を振りつつ僕たち二人がゲートに消えていく・・・みたいなエンディング(オープニング?)を予想していたのですが、急遽フライトが大幅に変更になり、逆に僕たちが、みなさんが解散されるのを “見送る” 立場に・・・。  というのも、もともと僕たちが予約していた便では、 🇯🇵関西国際空港    ↓ 🇰🇷仁川国際空港(乗り換え)    ↓ 🇺🇸ロサンゼル

          2022年8月8日(月) 出国

          2022年7月10日(日) JECA門戸聖書教会

           7月10日(日)、JECA(日本福音キリスト教会連合)門戸聖書教会の礼拝におじゃまして、留学支援のお願いをさせていただきました。お時間をとってくださり、また機会を設けてくださりありがとうございました!  門戸聖書教会の徳永牧師とは、2018年の聖書翻訳研究会で初めてお会いして以来、お付き合いをさせていただいています。  翻訳研究会は、最近こそオンラインで開催されていますが、コロナが始まる前は東京のお茶の水クリスチャンセンターで開催されていました。  大阪で大学院生をし

          2022年7月10日(日) JECA門戸聖書教会

          2022年3月20日(日) 豊田東キリスト教会/和合キリスト教会

           3月20日(日)、日本メノナイトブレザレン教団の豊田東キリスト教会/和合キリスト教会におじゃまし、留学支援のお願いをさせていただきました。お時間をとってくださり、また機会を設けてくださり、本当にありがとうございました!  豊田東キリスト教会と和合キリスト教会は、いずれも愛知県内(それぞれ豊田市と愛知郡)にある教会です。浜名牧師が牧会をしておられ、主日礼拝はZoomでつないで同時におこなわれています。そのおかげで、遠方に住む私も参加させていただくことが叶いました。  今回

          2022年3月20日(日) 豊田東キリスト教会/和合キリスト教会

          2022年4月17日(日)|とつくにことば夢に見るかも

           外国に留学にしてしばらくすると、その国のことばで夢を見るようになる、という話を聞いたことがある。日常的に外国語を使うようになったことで、夢のなかの言語もかわるということだろう。  昨晩、なぜか英語で夢をみた。  まだ僕は日本にいるし、日常会話も日本語でおこなっている。にもかかわらず、夢のなかで必死こいて英語をしゃべっていた。 地元に帰省して散歩をしていると、大はしゃぎしている男性の集団が目に入った。近づいて見てみると、なんとアメリカのYouTuberーーDude Pe

          2022年4月17日(日)|とつくにことば夢に見るかも

          2022年3月6日(日) 箕面めぐみ聖書教会

           3月6日(日)、日本同盟基督教団の箕面めぐみ聖書教会におじゃまし、留学支援のお願いをさせていただきました。お時間をとってくださり、また機会を設けてくださり、本当にありがとうございました!  私が初めて教会を訪れたのは田舎にいたときですが、教会生活を始めたのは大阪に出てきてからでした。そしてこの箕面めぐみ聖書教会こそ、洗礼を受けた教会であり、また大学・大学院生活をつうじて一番お世話になった教会です。大げさに聞こえますが、第二の故郷(第二の家?)といっても過言ではありません。

          2022年3月6日(日) 箕面めぐみ聖書教会

          2022年3月5日(土) A Church

           3月5日(土)、A Churchの礼拝にて留学支援のお願いをさせていただきました。お時間をとってくださり、また機会を設けてくださり、本当にありがとうございました!  A Churchは、特定の教会堂をもたない「教会」です。土曜日の午後から夕方の時間帯に集まり、礼拝をささげています。会場は、とある市営の施設を利用することが多いですが、その時々の都合に応じて誰かの家に集まることもあります。  この日は、急きょその施設に集まることができなくなったため、わがやを礼拝空間として使

          2022年3月5日(土) A Church

          2022年3月16日(水)|かかる世に影も変らず澄む月を

           保元元年(1156年)、戦がおこった。その後の日本の歴史の流れを決定づけてしまうような戦であった。  「治天の君」たる皇位の継承をめぐり崇徳上皇(兄)と後白河天皇(弟)が衝突。また藤原摂関家では「氏長者」の位をめぐり忠道(兄)と頼長(弟)が対立した。  崇徳は頼長と組み、後白河は忠道と結託。それぞれが平家や源氏ら武士団の力を借り、武力衝突へと発展していく。  平家は一丸となって戦いに臨んだ・・・というわけではなかった。清盛が後白河側についた一方で、その叔父・忠正は崇徳

          2022年3月16日(水)|かかる世に影も変らず澄む月を

          2022年3月12日(土)|典型的な春の夜

           深夜。そんなに寒くない。外に出てみた。なんならすこしあったかい。見上げると、霞がかった空に月がぼんやりと照っている。典型的な朧月。澄みわたった寒空にするどく輝く冬の月と同一事物だとは信じがたい。春の月はどうもさえない。  感覚由来の情報(=あたたかい夜)と視覚由来の情報(=空に照る朧月)がくみあわさり、全身全霊で「春の夜」を認識している。「めっちゃ春の夜やな〜」とつぶやかずにはいられない。つぶやくだけでは物足りない。頭のてっぺんから足のさきまで、全細胞が「春の夜!!!」と

          2022年3月12日(土)|典型的な春の夜

          2022年3月10日(木)|教授

           学部生時代・院生時代と大変お世話になった教授がご退官されるということで、最終講義に出席させていただいた。ほんとうに先生らしい最終講義で、その一貫したご姿勢にほれぼれとした。教授からは、テクストを精読することの大切さと面白さを教えていただいた。音韻に注目し、どんな音が繰り返し使われているか、またその音の多用によってどんな効果が意図されているかを分析したり、類義語・対義語との関係を念頭において読むことで解釈の幅を吟味したり、使われている語彙を “文学の伝統” という大きな歴史的

          2022年3月10日(木)|教授

          Answers to Personal Profile Questions

          1 Describe your faith experiences. I was born into a “standard” Japanese family. My parents do not have any specific religious beliefs, and I myself had been alike until I started seeking the meaning of life in my adolescence. At the a

          Answers to Personal Profile Questions