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父親から教えて欲しかった〇〇の事

私は香港で生まれ育った。ただし、母国語も国籍も日本であり、両親は二人とも北海道出身の日本人である。

当時の香港は「超」高度経済成長期のまっただ中で、ビルや道路いずれも建設ラッシュだった。

また観光客も多く、日本や韓国からの観光客が目立っていたことも覚えている。「ブランド品を買いあさりに来るため」に香港ツアーが組まれていると言われていた時代だ。

また香港を織りなす人種は文字通り「人種のるつぼ」であり、私が高校生活を共にした友人たちの国籍は、私の日本国籍のほか、覚えているだけでもアメリカ、イギリス、韓国、オーストラリア、タイ、カナダ、イスラエル、ミャンマー、南アフリカ、フィリピン、そしてインドと大変国際色豊かであった。

香港のお金持ち

私が高校生活をともにした仲間はだいたい裕福な家庭の子供たちだった。

お金持ちレベルは当時の私の想像をはるかに超えたものであり、例えば一つの家族で家を3つほど所有しているとか(ちなみに別荘ではない)、車の台数が家族の人数分あるとか、マンションの家が「バスケットコート?」みたいに広くて学校に送り迎えの車が来るとか、さらには私の友人がお父さんに時計を買ってもらったという時計が100万円に近い金額だったりとか。。。しかも誕生日でもなんにもない日に。。。

また高校時代に毎週のように時間をともにしていた友人は高校3年の時に自由に使える車を持っていた。しかもベンツ、、、1台はクラシックタイプのベンツでもう一台はジープ型のベンツであった。

クラシックタイプのベンツには私も本当によく乗せてもらった記憶があり、今では仲間たちとのドライブは良い思い出である。

不動産投資で財を成す 

さて、ここからが本題であるが、私が父親に教えてもらいたかったのは「お金のこと」である。金融教育だ。

なぜならば、当時の香港は上述した通り「超」高度経済成長期のまっただ中であり、当時香港で財を成した人の中に「運用」という手法で財を成した人が多くいたことを「後々学んだ」からだ。

何を運用したか?

それは「家」である。不動産投資だ。

大人になってから知ったことだが、先ほど紹介したベンツを乗っていた友人のお父さんはまさに不動産投資で財を成した方だった。また私が幼少の頃、父親の仕事の関係者で私もよく顔を覚えている「お金持ちのおじさん(香港の方)」も不動産で財を築いた方だったようだ。父親に聞くと、そのように不動産で財を成した関係者はそれなりにいたようである。父親は日本のゼネコンで土木エンジニアをしていたが、トンネルや橋などの工事の際、立場が上である父親には買えないような車に乗って職場に来るスタッフが少なからずいたという話を大人になってから来たのである。

そして最後の例は私の高校時代の美術の先生である。当時彼は20代とまだ若く、我々は高校生であったが、年齢さがさしてなく、最終的には今でも連絡を取り合えるような仲間のような友情を築いた一人だ。彼は我々が学校を卒業する頃と同じタイミングで教師の仕事を辞め、不動産業に転職した。しばらく会わなかったのち、彼も不動産で財をなし、一時はフェラーリに乗っていたのである。中古とはいえ私は驚いた。そして彼は40代そこそこでアーリーリタイヤ、今でいうFIREすることができたのである。ちなみに今ではロールスロイスに乗っている。

彼らすべてに共通していたのは本業がありつつ、不動産運用で財をなしたということである。

大人になってからだが、父親は「俺がもしあの頃不動産を買うという選択をしていたら(今とは比べ物にならない経済力を得ただろう)。。。ただ、全くもってその発想はなかったけどね。」と当時を振り返りつつ言ったのだ。

必要なのは教育

私は一切金融教育などは受けてこなかった。

ただ、もし当時の香港で財を成した父親の友人の話を父親からでも聞くことが出来ればおそらくお金に関することの考えや経験は今とは違うものになっていたと思っている。

別に私が不動産投資にチャレンジするという話をしたいわけではない。ただ、「教育を受けている」のと「受けていない」のでは金融教育に関しては大きな差が生まれるということなのである。

そして以前の記事金融教育を1日でも早めに始めたほうがいい理由は23年前にAmazon株を10万円買っていたら〇〇円になっているからでも書いたことだが、金融教育を経て、もし運用に興味を持ち、さらに私が大学生のころ10万円をAmazonに投資するというようなチャンスを見出すことができていたら、現在その価値は1億7000万円の価値となっているのである。

今の時代、運用は少額からチャレンジできる。今ちょうど私と長男は金融教育を通し、投資信託の運用をともに体験学習している。そして金額は小さいにせよ、アメリカの金融政策とロシア・ウクライナの戦争でどのように株価が変動するかはすでに体験している。そしてこの体験を3年、4年、5年と繰り返したらどうだろうか。経験が重なり、より株式市場の流れというモノを理解できるようになるのではないだろうか。また運用した投信の価値が上がる下がるという経験により株式市場で資産運用をするということも結果的に学ぶことになる。さらには自分にあっている資産運用の方法に道が通じることだって考えることができるだろう。

金融教育は保護者が与えてあげることができる

今の時代、手間さえ惜しまなければ金融教育は家庭で取り組める。まずはお小遣いを「稼ぐ」ことから手をつけることをお勧めするが、金融教育が進めば「運用」だって取り組めることができるのだ。

子供が大きくなってから「運用」を学ぶくらいなら子供が小さい時から一緒に学習出来れば20際になるまでに5歳から始めれば15年、12歳から始めても8年の運用経験となっているのである。

不動産であれ株式であれメルカリで売買するカードであれ、相場は常に生きている。

生きているものを相手にする以上、経験値が問われる。そして今の時代金融教育に関して言えば大人になるまで待つことはない。我が家ではすでに5歳の娘にはお小遣いを「稼ぐ」「使う」「貯める」ということは教え始め、中1男子の息子には「運用」まで教えている。

すでに経験したことは怖くなくなる。

大人になったときに子供たちが自分の資産を運用し始める際、「教育を受けている」「経験値がある」という状態はきっと役に立つだろうと思っている。

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