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ツーショット 卒業証書は ひとつだけ
明日からひとりの ぼくを置き去り
旅立ちの合図は
外の晴れた空
冷めたヨーグルトが
空になったら行こうか
『逢ふまでと せめて命が 惜しければ 恋こそ人の 命なりけり』
夢にまで見たような世界から明けて
大丈夫、甲斐性はないが
冗談じゃないさ、突き進もう
最終章の声も溶かしてしまう生涯ね
起承転結の「転」だけを欲張って頬張った
「私のガーデン果てるまで」
ごめんねバウムクーヘン
金木犀の花が鼻腔を擽るそんな秋晴れの空の下で結婚式はしめやかに行われた。
純白のドレスに身を包んだお嫁さんの美しさもさることながら白いタキシードで凛然と新婦をエスコートする新郎が神々しく見えたぐらいだ。そんな新郎が恨めしく思えてしまうのもボク自身の不甲斐なさからだろうか。そもそも僕は人の幸せを祝福してやれないほど心に余裕のないやつではなかった。高身長、見た目からわかる教養の高さ、新婦を何一つ戸惑わ