生活習慣病予防には適度な運動と食事が大事

不定期連載 アポラクトフェリン(33)

糖尿病や高血圧などの生活習慣病の予防や
治療には、運動と食事が大事になります。

運動といっても、「有酸素運動」です。
例えば、ウォーキングやジョギング、
サイクリング、水泳、水中ウォーキング、
ダンス、エアロビクスです。

必ずしもフィットネスクラブに通ったり、
トレーニングウェアに着替えたり、
時間と場所を決めて行う必要はありません。
1日30〜60分程度、早足の散歩をする
だけでも十分です。散歩が難しい場合は、
家事や仕事の片手間にちょっと歩いたり、
階段を昇ったりする程度でも十分です。
ポイントは「意識して」運動することです。

「運動=体を動かすこと」程度に考え、
毎日の習慣にしましょう。続けるためには
運動日誌をつけたり、家族や友人に
宣言するのも効果的です。

適度な運動には様々な効果があります。
身体を動かすとたくさんのエネルギーが
消費されます。体内にたまっていた
余分な糖質や脂肪が消費され、減少します。
その結果、高血糖や高血圧、
高脂血症といった症状が改善されます。
また、血行がよくなり、代謝が向上する
ことで、身体機能が全般的に活性化します。
筋力や体力がつくと、生活習慣病に
かかりにくくなることもわかっています。

また、運動すると糖の代謝が上がります。
糖尿病の治療に運動療法が不可欠なのは
そのためです。そして、糖の代謝は
AGEs(終末糖化産物)の減少にも役立ちます。

AGEsは糖とタンパク質が結合してできる
物質です。運動によって糖が消費されれば、
タンパク質がいくらあっても
結びつくことはできません。つまり、
身体の中でつくられるAGEsが減少するのです。

食事は、医師から特別に
制限されていない限り、
多彩な食材を食べるようにしましょう。
ただし、食べ過ぎは肥満に直結しますので、
過食にならないようにしましょう。

自分の食事が自分の生活様式に
合っているかどうかを知るためには、
1週間のうち、3日程度の食事と
副食の内容を記録してみましょう。
スマホやインターネットで
カロリー計算をしたり、
栄養士さんに相談したりするのも
良いと思います。

参考文献
井上浩義
『アポラクトフェリンのすべてがわかる本』
アーク出版 2015年 pp.78 - 80

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