Jo-kyu

マスコミに30年以上関わってきたことで、様々な分野のプロフェッショナルと関わってきまし…

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マスコミに30年以上関わってきたことで、様々な分野のプロフェッショナルと関わってきました。政界と芸能界、政界と宗教、政界と経済界、芸能界と宗教、芸能界と経済界、いろんな話をnoteに書き遺しておきます。これから世の中を背負っていく若い人たちの生きるヒントになれば幸いです。

最近の記事

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嘘つきはマスコミの始まり

奴隷同然のADという仕事を与えられたマスゴミ生活の中、私は編集技術を習得したおかげで、技術系スタッフという専門職を与えられました。手に職という意味では、一般的な制作スタッフに比べれば、編集は後に「切り取り」という技を身につけたことが寿命を長くしたと言っても良いでしょう(今みたいにパソコンがない時代なので編集は難しかったのです)。 放送メディアと言ったって会社です。一般企業です。会社という組織はお金を稼いでくる営業が一番偉い。そういうものです。しかし、放送メディアの営業って大

    • 五折六参・七転八倒・九落十挫

      改編時期に思うこと4月は新年度ということもあり、放送メディアでは「改編期」というタイミングです。特に4月は年度が変わるタイミングで年末ごろから策定する「予算編成」の時期となり、例えば、営業部、編成部など、部署ごとに新年度の予算が確定していきます。特に2024年の春は長寿番組がいくつか終了しました。長寿番組とはスポンサーがしっかりついている(例:世界・ふしぎ発見!)ことが多く、スポンサー企業が「やめる」と言わない限り、続きます。また、大口スポンサーなので、メディアもtop pr

      • いつまでもあると思うな既得権益と甘い蜜

        芸能事務所がどんどん潰れていきますね。ジャ◯ーズも実質破綻(意味は違いますが)、小規模の事務所はかなりの数が閉めたり、規模をさらに縮小させたり、違う事業に道を変えたり、元々、芸能事務所というのは、柔軟にできているわけではありません。芸能人の肖像権の管理やマネジメント、それほど業務の幅は広くないのです。タレントが売れてくれないと、正直、厳しいのが事務所です。だから、事務所には必ずクライアントやテレビ、代理店向けのホステス的な娘たちも養成しています。そういった若手は系列事務所に所

        • 外聞は内見に如かず

          今回は、たまたま見つけたこの記事から、私の知るマスコミの30年と照らし合わせながら、検証してみようと思いました。なぜなら、この30年は私の歴史そのものでもあるからです。 昭和が終りを迎えた頃、私はマスコミ(放送メディア)業界に足を踏み入れました。80年代は団塊世代が元気で、よく働き、よく稼ぎ、子供世代(団塊ジュニア)にたくさんお金を使ったことで、自然に消費が喚起され、内需が拡大していった頃です。つまり、この頃の企業は、売れるから儲かる。儲かるから、投資や広告に使える。また儲

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        嘘つきはマスコミの始まり

          逃げるは恥だが役に立つ

          これまでのマスコミ・放送メディアにおける最大の武器は「電波」を持っていることです。「電波」は国に事業者として免許を発行してもらうことで割り当てられ使用できます。電波事業所は限られるため、得られる「既得権益」は強力であり、昔は「免許商売だから潰れることはない」と、関わる人たちは口を揃えて言っていました。確かに「電波」は限りある資源であり、ある意味、電力などの生活インフラに近い存在として、永遠に影響力を持つものだと考えられてきました。ですから、この後に及んでも、どんなにネットメデ

          逃げるは恥だが役に立つ

          地獄の沙汰も裏金次第

          私が少し専門的に関わってきたことに、エンタメ、スポーツ、政治、医療などがあります。特に政界で言えば様々な政治家と仕事で関わってきました。初めて仕事で関わったのは日本新党時代のコイケさんでした。現在は知事ですね。もちろん、私のようなペーペーとは話す機会もありませんでしたが。日本は国民主権であるが故、国民の意思を無視しては政治が決定できないシステムです。政権与党は常に国民に忖度しなければならない国です。なのに、この国の民は何も決められない。当たり前です。私たちの業界は「政治が何も

          地獄の沙汰も裏金次第

          遠慮なければ近憂あり

          2020年4月に緊急事態宣言が発令されましたね。その頃のマスコミ・放送メディアがどうなっていたか、書き遺しておきたいと思います。日本のマスコミ・放送メディアがなぜここまで低迷したか、少しご理解いただけるのではないかと考えます。 基本的にほとんどの社員がリモートワークに切り替わりました。役職に就いている社員はコロナ禍でも出社を余儀なくされ、何かあった時の対応に備えていました。営業活動は封じられ、イベント等も全面禁止でしたから、取材もできない、ロケもない。しかしながら、この時点

          遠慮なければ近憂あり

          甘い汁 固い意志を穿つ

          IT革命が起き、特にエンタメ界には大きな変化が起きました。 2010年代には You Tube の認知度が上がり、ネット動画を使って、どんな人でも情報を発信できるようになりました。この時点でもマスコミはニコニコ動画や You Tube を全く相手にしていませんでした。「は? You Tube って素人がやるもんでしょ?」という空気が蔓延していました。だから、SNS にしても、動画配信にしても、業界は全く手をつけてこなかったのです。少し感度の高い企業は次々に広告をネットに移行

          甘い汁 固い意志を穿つ

          規制が出るか、再編が出るか

          広告代理店に飼い慣らされ、全て金のためにやってきたマスコミ・放送メディアは、今、大きなターニングポイントを迎えています。放送も代理店も政治も芸能も密接に繋がっていますので、良い女を抱ける(逆もあります)、裏金が入るなど、メリットがあるうちは、その大きな「権利」を放棄することはないでしょう。ただ、徐々に落ちていく業界であることは間違いありませんので、落ちていく前に、まず、政治に代理店が圧力をかけると思われるのが「ネット規制」と「電波再編」であると考えて良いかと思います。 まず

          規制が出るか、再編が出るか

          魂磨かざれば光なし

          今一度、ヤングケアラーについて、考えてみました。今年2024年度の国会で少子化対策の一環として「ヤングケアラー」が支援対象に法的に位置付けられるからです。近年、共働き家庭が増え、子供がを預ける場所も整備されていく中、収入面で余裕がなければ子供を預けずに家で待機する子供も増えることが想定されます。しかしながら、「ヤングケアラー」であった私は、人生をやってくるのはかなり厳しかったことを思っています。国の支援があったとしても、環境そのものがしっかりと変わっていかなければ、その子の将

          魂磨かざれば光なし

          はやり物は廃り物

          以前、無能は自分のことを無能とは気付いていない。ということを書きました。 特に放送メディアの中にいる人達は、価値基準が「お金」なのて、買ってくれる人がいるなら、例え、ちょっとヤバめのクライアントさんであっても平気で売りさばきました。契約途中に逮捕されたことで番組に出演できなくなったクライアントさんもいました。近年はそれくらい金さえあれば、スポンサー様として扱ってもらえます。しかし、今どき、宣伝費としてネットなどを差し置いて、ラジオや新聞を使う奇特な企業さんは年々減り続けてい

          はやり物は廃り物

          時は得難くして失い易し

          何もしなくても、お金も人も集まってきた90年代のメディア。営業は代理店に御用聞に行くだけで営業らしいことはしなくて良い。飲みに行ったり、キャバクラに行ったり、そういう付き合いだけしていれば良い。現場の制作は代理店と営業の言うことだけ聞いていれば良い。この状態でどうやって一流のメディアマンが生まれてくるのでしょうか。 合言葉は「現状維持」。何もしなくても、給料とボーナスが保証され、毎週、飲み会があって、イケメン男子やカワイイ女子とイチャイチャできる。この状態がずっと続くのだ・

          時は得難くして失い易し

          時は万物の中で最も価値のあるものなり

          メディア(媒体)にとっての収入源は、ほとんどが代理店が持ってくるスポンサーです。CMを打ってくれたり、企画を行ったり、イベントを開催したり、メディア自体に影響力があって初めて成り立つ取引です。 メディアは宣伝媒体としての価値しかありません。 しかし、CMで流れたものが売れたり、芸能人を自由に使えたり、イベントの集客が出来たり、そういった影響力を持っていたのはメディアしかないというのも事実でした。 無能だった私に光を与えた「編集技術」で多くの国民の洗脳に成功し、満足したこ

          時は万物の中で最も価値のあるものなり

          過ぎたるは猶及ばざるが如し

          ドラマ「セクシー田中さん」の原作者が投稿した「声明」が、波紋を呼んでいる。 漫画原作者である芦原妃名子氏は自身のXを更新し、ドラマについて説明。「セクシー田中さん」は連載中ということもあり、ドラマ化には「必ず漫画に忠実に」、ドラマ終盤は原作者があらすじからセリフまで用意する、などの条件を出し、日本テレビ側もそれを確認していたという。 にもかかわらず、毎回、原作から大きく逸脱した脚本が提出され『枠にハマったキャラクターに変えないでいただきたい。私が描いた「セクシー田中さん」とい

          過ぎたるは猶及ばざるが如し

          若い時の苦労は高く買ってもらえ

          そんなこんなで奴隷からスタートしたマスゴミ人生。私にとって、それほど辛いものではありませんでした。食べられない。寝られない。休めない。と言う三重苦はありましたが。 マスコミは完全なるブラック企業です。 90年代は殴る蹴るは当たり前。言葉の暴力、セクハラなんて日常茶飯事。女の子のADが体を触られる、胸を揉まれるのは冗談で済まされる。毎日のように目にする光景でした。マスコミのADとはそんな職業でした。 男性ADは掃いて捨てるほどいるので「早くやめねぇかなぁ?」「代わりに可愛

          若い時の苦労は高く買ってもらえ

          無能な鷹は爪を隠しっぱなし

          意識の低い人間でも稼げる場所。マスコミやメディアとはそういう場所なのです。アシスタントディレクター(AD)とはゴミ同然の奴隷扱い。最低限、言われたことだけできれば良い職業。特別なスキルは要りません。そういう職場で私はキャリアのスタートを切ることになったのです。 メディアが最高に良かった時代、80〜90年代に私はマスコミに入りました。小学生の頃に「ガンダム」が流行し、多分に漏れず、ガンプラに嵌りました。その結果、自分には手先の器用さがあることに気付きます。手先の器用さ、そして

          無能な鷹は爪を隠しっぱなし