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甘い汁 固い意志を穿つ

IT革命が起き、特にエンタメ界には大きな変化が起きました。

2010年代には You Tube の認知度が上がり、ネット動画を使って、どんな人でも情報を発信できるようになりました。この時点でもマスコミはニコニコ動画や You Tube を全く相手にしていませんでした。「は? You Tube って素人がやるもんでしょ?」という空気が蔓延していました。だから、SNS にしても、動画配信にしても、業界は全く手をつけてこなかったのです。少し感度の高い企業は次々に広告をネットに移行していこうという動きも出てきていました。手を付けてこなかったが故に、既存メディアではどう使えば良いのか、未だにわからないのだと思います。そして、同じ宣伝媒体という性質から毛嫌いをしてきました。

ニコニコ動画にしても、You Tube にしても、素人がメディアの真似事をするものであるという認識が広がっていたマスコミ界隈では、私がどれほど将来的にネットが広告収入の主流になると訴えても聞く耳を持つことはありませんでした。実際、2024年現在でも、広告収入はどんどん減っているとはいえ、各企業の広報担当であったり、予算を握っている部署の人間や、経営者が団塊Jr.であったりすれば、テレビに毒されてきた世代であり「ブランド」が好きで「ミーハー」が多いですから、この業界は一気に落ち込むようなことは正直ありません。

また、メディアの持つ性質の中に「洗脳装置」というものがありますので、視聴者を騙して物を売る、また、それに長けたプロが揃っており、創業○○年のような「老舗=信用」といったイメージのある日本において、マスコミがどんなに腐ってマスゴミと揶揄される状態になっていても、そのネームブランドが崩れることはないというのが現実です。ネットの登場があっても、まだまだマスコミの人間が左うちわでいられるのはそう言うところです。

マスコミは「情報」を伝えているのであって、それが本当か嘘かなんてことはどうでも良い。例え、体に悪い物をプロモーションしていたとしても、それが売れて、スポンサーが喜べば良いし、より面白く、より興味深く、表現することで、話題になったり、数字が取れればそれで良いのです。マスコミが大事にしていることは「金」だけですから。喜んだスポンサーがまた広告を打ってくれることが最高なわけです。できれば、毎年、変わらず、広告を出してほしいところです。

以前も書きましたが、無能な私でも生き残っていけた場所がマスコミです。当然、無能ばかりです。9割方、無能です。無能の興味は「呑む、打つ、買う」です。「酒、博打、女」です。そういう業界と繋がっていると、元々は大きな志を持った企業の皆さんまでおかしくなってしまいます。政治の世界と似ていますね。そういう場所です。そして、この業界にいる人間のほとんどが、その「甘い汁を吸う権利」を渡したくないが故に「慣例」を守りたいのです。変えたくないのです。世の中が変わらない原因の1つになっているのです。そこから発信される情報を国民の皆さんは信じているのです。この怖さ、わかりますか? だから、テレビなんて見ていると、簡単に洗脳されてしまいます。例えば、テレビで紹介された商品が手に入らないなんて、珍しいことではありません。テレビから流れてくると、美味しそうに見えるのです。良さそうに映るのです。得しそうな気がするのです。ただ、今はネット広告が主流になってきました。ダイエット食品とかね。ダメですよ。鵜呑みにしちゃ。

マスコミはバズれば良い。数字が上がれば良い。自分たちの影響力が証明できれば良いのです。他に何の理由もありません。コロナ禍に入って社外接待などが全面禁止になったから、ずっとリモートでしたし、働かずとも給料が保証され、寝てたって、遊んでたって、仕事をしていることになっている。それを一度でも経験してしまうと、戻りません。働かなくても給料をもらってしまった放送メディアの人達はすでに甘い汁の虜です。100%放送メディアは崩壊してゆくでしょう。

麻薬と同じです。

一度でも楽してしまうとダメなんです。

それが人間なんでしょう。

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