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地獄の沙汰も裏金次第

私が少し専門的に関わってきたことに、エンタメ、スポーツ、政治、医療などがあります。特に政界で言えば様々な政治家と仕事で関わってきました。初めて仕事で関わったのは日本新党時代のコイケさんでした。現在は知事ですね。もちろん、私のようなペーペーとは話す機会もありませんでしたが。日本は国民主権であるが故、国民の意思を無視しては政治が決定できないシステムです。政権与党は常に国民に忖度しなければならない国です。なのに、この国の民は何も決められない。当たり前です。私たちの業界は「政治が何も決めないからだ!」とネガキャンを打ちまくっていました。その方が面白いからです。数字がとれるからです。マスコミの人間は実はバカでもゴミでもありません。国民主権だから政府はできないよね。そんなことは知ってます。自分達に主権があることをわかっていない国民の方が悪いんです。マスコミは国民を誘導できるんです。面白い方に誘導するんです。マスコミは誘導装置です。国民に主権があることを知っているからこそ、主権者たる国民の側として政府を叩くことができるのです。この国が良くなっていかないのは政府のせいだ。と思っていますよね。国民の皆さん・・・。

否!


実はそうではありません。私はいろんな政治家と触れ合ってきました。たま〜に変な人もいましたが、多くは真面目に国や国民のことを考えています。地方議員は仕組みが違うのでまた違うのですが、国会議員は概ね国全体のことを考えていると思って良いと思いますよ。ただ、そこには大きな問題があります。万人が納得できる政策など何1つないということです。日本はできるだけ多くの人の意見を集約しなければなりません。そういう国です。右から左まで全ての意見を入れることで政治は成り立っています。しかし、これでは意見がまとまらないのは当たり前です。

高齢者の意見ばかりが通って、若者の意見は通らない。人口格差だと言います。間違ってはいません。ただ、合ってもいません。若者だけではなく、現役労働世代はもっと意見の集約が必要です。ある程度の数になれば、その意見は大きな力を持つことになるからです。個々の影響力は弱くとも団結することで大きな力になります。しかし、今の日本国民は国民同士で叩き合っています。マスコミ目線からはこんなにやり易いことはありません。大衆迎合である程度の支持を得られることは間違いないですから。長年、芸能に関わっていらっしゃったどこぞの党の代表の方などはよくご存知なはずです。だから、ポピュリズム政党にしたんですよね?

政治の世界では、志ありきではなく、政党要件を満たすために・・・とか、活動資金がなければ何もできませんから、お金が先。志は後からで大丈夫です。

戦前、戦中、戦後の少しの期間、新聞が大衆の意見を誘導してきました。1960年以降、カラーテレビが普及し始め、メディアの主流になってからはテレビが印象操作を行なってきました。全て現代資本主義の副産物です。お金儲けを追求した結果がコレです。製品やサービスを売りたい企業は広告代理店に宣伝広告を依頼し、その予算を持って、テレビ局のほっぺたをペチペチしに行くわけです。この時点で関係はできてしまいます。最も金を握っている広告代理店が権力も握るのは当たり前です。いろんな局に粉をかけにいっては同じ内容で最も安くやれるところでやる。浮いたお金は必殺技「ポッケナイナイ」です。

日本の誤った資本主義の責任です。

元々、お金自体に価値はないんです。価値のある事(物)を手に入れるために対価としてお金が存在するわけですが「お客さまは神様です」のような馬鹿みたいな考えを生んでしまったのは、お金そのものに価値を付与してしまったからです。いつから始まったのかは分かりませんが、政界が財界と密接に関わるようになってからおかしくなったのか。それとも、バブルがそうさせてしまったのか、まあ、よく分かりません。

この構図は昔からネット主流になった2024年現在もあまり変わっていません。だから、政界での裏金疑惑は後を絶ちません。メディアでは、未だにスポンサー最強です。広告代理店最強です。国民が広告に騙されることなく、自分達の力で本当に自分達に必要なものを探す時代が来るまで、彼らのターンは続くことになるのです。それが既存メディアに力が残っていることの大きな理由です。放送メディア&広告代理店と企業と政界。このトライアングルでお金が回っている限り、日本は進化しません。

政治は広告代理店&放送メディアに嫌われても、
ネットメディアへの転換を推進せよ。
そして、電波再編を進めよ。
本気でデジタル化を進める勇気を。

本気でやらないと未来はない。
「お金」の流れを変えないと未来はない。
「お金」の価値をなくしていく努力を。

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