見出し画像

時は万物の中で最も価値のあるものなり

メディア(媒体)にとっての収入源は、ほとんどが代理店が持ってくるスポンサーです。CMを打ってくれたり、企画を行ったり、イベントを開催したり、メディア自体に影響力があって初めて成り立つ取引です。

メディアは宣伝媒体としての価値しかありません。

しかし、CMで流れたものが売れたり、芸能人を自由に使えたり、イベントの集客が出来たり、そういった影響力を持っていたのはメディアしかないというのも事実でした。

無能だった私に光を与えた「編集技術」で多くの国民の洗脳に成功し、満足したことで新しいことをやりたいと考えるようになりました。次は制作の仕事です。20代半ば、私は番組制作ディレクターになりました。早い出世だと思います。元々、アルバイトからでしたので、どこにも所属することなく、フリーディレクターとして活動することになりました。初めて、扶養家族から脱し、国民年金、国民健康保険に加入し、確定申告を行うようになりました。でも、正直、何も考えてはいませんでした。会社員であれば勝手に引かれているわけなので、皆さんもそこまで意識していないでしょう。

無能な専門卒だった私が友人の人柱として業界に呼ばれ、買い出しくらいしか脳のない奴隷が技術力を習得したことでちょっとだけ有能者に昇格。収入も時給からギャラに変わりました。AD時代は月10万円程度+アルバイトで月10万円程度。それが、ギャラと呼ばれる形になると、その仕事だけで何倍ものお金を手にするようになりました。

この状況に慣れると「仕事=金」という感覚が定着し、立派な業界人が出来上がっていきます。人より儲かる仕事を選んでやるようになります。お金を持つと人が変わるということは現実にあります。お金は人を変貌させます。売れないバンドマン時代を支えた妻の方が、売れてお金が入ってくると変わってしまったという話もよく耳にしました。

元々、能力があったわけではありません。何もせずとも儲かってしまうメディアは、頑張って良い大学を出て、夢に見た業界に入った努力家も、知らず知らずのうちに無能なゴミに変質させてしまう場所なのです。その結果、能力のあるものがかなり限定されてしまうという現象が起きてしまうのです。現場でバリバリやっている人たちの中には志を持っている人たちがいましたが、社員は働いても働かなくても給料もボーナスも貰えるわけで、まあ、頑張ったら負け、働いたら負けだよね・・・という図式が出来上がります。社員以外は受験戦争の負け組が多く、元々、努力の才能がない者が多い。よって、メディアには「無能になってしまった者」と「元々、無能だった者」が大半を占めるようになっていくのです。

そんな緩い業界での楽しみは「接待」と「コンパ」です。どうせ自分達の金ではありませんし、いかに今夜の相手を探すかだけが楽しみです。私は、芸能人崩れとのコンパに多く顔を出しました。狙いはその子ではなく、その子のモデル友達やキャバクラで働く子たちです。自分が食べるためではありません。スポンサーという金脈を掴むための餌探しです。彼女達は彼女達で生活もありますし、風俗で働くよりも不特定多数を相手にしなくて良い。契約料が高い。性欲も満たされる。一石何十鳥です。パパ活は昔から普通にあることです。アテンダーという仕事は必要です。双方に求められることです。

女の子は売れないと苦しいのでチャンスが欲しい。ずっとバイトしてたくないですからね。私はちょっとした品評会のようなものにも出席をしたことがあります。ほとんど仕事をしていない女の子がズラッと並んで椅子に座らされて意思確認をしていきます。売れるためならどこまでできるか。私たちは無理強いする事はありません。全て女の子の希望を叶えていたのです。私は良いことをしたと思っています。

業界人はレベルが上がった!
業界人は「メダパニ」を覚えた。
国民を洗脳する術を会得した。
業界人は「ぱふぱふ」を覚えた。
取引先を洗脳する術を会得した。

わかさを7年うしなった。
かしこさが10さがった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?