マガジンのカバー画像

一級建築士試験用 建物物紹介

25
運営しているクリエイター

#建築旅

住吉の長屋(大阪) 安藤忠雄

住吉の長屋(大阪) 安藤忠雄

構造:RC造2階建  延べ床面積65平米

敷地の間口が約2間(3.6m) 奥行きが約8間(14.4m)
という細長い敷地に建てられた建築。

奥行き方向に3分割されており、中央部分は「光庭」が設けられている。
光庭の両サイドにリビング・ダイニング・寝室が配置されている。

室内も外観も打放ちコンクリート仕上げで外観は閉鎖的に感じるが

内側は光庭に面して大きな開口部が設けられており、空からの光・

もっとみる
富士山世界遺産センター(静岡) 坂茂

富士山世界遺産センター(静岡) 坂茂

建築家 坂茂
構造 鉄骨造 
底部が直径10mの円形から長径46m短径29.2mの楕円形に広がる「逆さ富士」型

木格子を組み上げた意匠でデザインされ、木材は地元のヒノキが使われている。

室内側も格子になっているため近くで見ることができるが、格子は交互に勝ち負けが入れ替わり、編んであるように見えるのがまた美しい。
また、トイレのピクトグラムも可愛らしい。

この建物の脇が、富士山浅間神社の一の鳥

もっとみる
住吉大社(すみよしたいしゃ)(京都)

住吉大社(すみよしたいしゃ)(京都)

大阪市
住吉造は伊勢神宮の神明造や、出雲大社の大社造に並ぶ大社造。
切妻・妻入り。屋根・破風には反りがなく直線的である。
高床式だが回縁・高欄(手すりのこと)や御柱はなく、
間口2間 奥行き4間の大きさとなる。
入り口部分は妻のセンターにあり、ここにも御柱がない形となっている。

大社の内部は2室の分かれており、内陣・外陣と呼ばれる。

狛犬はかなり堅牢感のある様相でかっこいい。

祀られている神

もっとみる
東京駅丸の内駅舎(東京都) 謎の印の正体

東京駅丸の内駅舎(東京都) 謎の印の正体

1914年12月20日の明治国家の記念碑となるべく計画された。
建築家は「辰野金吾」 施工は「大林組」
建築当時は東京駅駅舎ではなく「中央停車場」だった。

赤いレンガ色に白い石の水平・垂直の線が走るファザードは辰野式とも呼ばれる。
第二次世界大戦の空襲により一部焼失したりと、形を変えながら使用されてきた。
2000年には「特定容積率適用地区」が創設され、東京駅での未利用の容積を
周辺の街区に移転

もっとみる
平安神宮 (京都)

平安神宮 (京都)

1895年に再建された。
平安遷都を行った第50代桓武天皇と
平安神宮で過ごした最後の天皇である第121代孝明天皇を祭神とする神宮。

こちらが重要文化財となっている應天門

門をくぐると狛犬が、、虎??

手水を済ますと、額殿(登録有形文化財)が正面に

宇は3手先。ソリも美しい。

この朱色と緑は、行った人を当時の世界の雰囲気に連れて行ってくれます。

平安の時代にタイムスリップしたい方は是非

もっとみる
秋田市立体育館 渡辺豊和(秋田)

秋田市立体育館 渡辺豊和(秋田)

縄文首都のオリンピアというコンセプトに建築された1994年竣工の建築です。

RCと金属瓦を使った曲線屋根が非常に独特の雰囲気を作っています。

RCの構造部分は曲線も描き、古代のオリンピアのような雰囲気を

そして曲線を描く、金属の光沢を放つ屋根は近代的な首都の雰囲気を放つように
計画されたように感じます。

間取りは

四角いメインアリーナの外 外壁面に沿って廊下が配置されており、

メインア

もっとみる
熊野古道世界遺産センター(三重)

熊野古道世界遺産センター(三重)

2006年竣工
設計:建築研究所アーキヴィジョン

日本国内でも最大級の木造建築であり、在来軸組工法にヒントを得た木構造。

集成材やトラスを使わずに10.5mの柱感覚を実現している。

地元の尾鷲ヒノキと熊野杉がふんだんに使われた。

またこの使用された木材は特定の森から取られたのではなく、
広い範囲から取得され、森への負荷が集中しないように配慮されている。

建物内部の梁がそのまま外部の庇を支

もっとみる
京都ロームシアター【旧京都会館】 前川國男 (京都)

京都ロームシアター【旧京都会館】 前川國男 (京都)

1960年竣工 鉄筋コンクリート構造 

建築家:前川國男

RCの庇下部にアールが付いた屋根の形状が、東京文化会館に似ていて、前川國男の雰囲気が強く漂う。

京都市内で唯一2000席を超えるホールを有しており
1995年までは京都市交響楽団が定期演奏会を行っていたそうです。

庇の出は東京文化より大きく取られている印象で光が入り込むように半透明のガラスが取り付けられています。

建物全体としては

もっとみる
三嶋大社 (静岡)

三嶋大社 (静岡)

創建不明で有るが、奈良平安時代の古書にも記載が残ると言われる。

本殿は総けやき素木造りで、切り妻屋根を要する出雲大社に並ぶような
国内最大級の本殿となる。

まずは鳥居からご挨拶。

この三嶋大社の名から、地名で有る「三島」が付いていると言われる。

鳥居をくぐるとすぐ右に「たたり石」なるきになる石が置かれている。

「たたり」とは元々糸のほつれを取るための道具の事で、
ほつれを取るときによから

もっとみる
NEXT21大阪ガス実験集合住宅(大阪)

NEXT21大阪ガス実験集合住宅(大阪)

建築の長寿命化と可変性という相反するものを両立させる
スケルトン・インフィルという考え方を取り入れた
大阪ガスによる実験集合住宅

スケルトンは構造躯体
インフィルは住宅設備を表し
建築における高耐久・長寿命が必要な箇所(スケルトン)と
住まう人の生活に合わせて可変できる箇所(インフィル)を
明快に分けた。

中庭が設けられ、光が各住戸に入るように設計されている。
また、各階の外壁形状も四角や丸と

もっとみる
コモンシティ星田(大阪)

コモンシティ星田(大阪)

北側斜面の敷地に計画された一戸建て住戸からなる住宅団地。

※一級建築士の試験の過去問で出てきた住宅団地だけど、あまり資料がないので
載せておきます。

通常傾斜地に住宅を造成する場合は、段々に土地を造成して
宅地を開発するが、この団地は住戸の1階部分をRC造として土留をしている「スロープ造成」をしているのが特徴。

こういう丘になる場所の開発は、段々になるように敷地を造成するのが
通常ですが、ス

もっとみる
山中湖平野村 バス停(山梨) 菅原大輔氏

山中湖平野村 バス停(山梨) 菅原大輔氏

シーラカンスや坂茂さんの元で修行され
2019年には東京建築賞の最優秀賞も取得されている次世代の建築家。
菅原大輔さんの建築

在来工法と鉄骨ブレースをうまく組み合わせ
構造を担う木組みの美しさを表に見える形で表現していますね

シンプルながら、柱が並ぶ方向と、屋根の垂木方向に角度がつけてあり
それが新しい空間構成を作っています。

発想はシンプルなのですが、施工は結構大変ですね

でも、それを感

もっとみる
渋谷で見れる安藤忠雄建築! 青山フェアリーハウス(旧神宮前のアトリエ)(東京) 安藤忠雄

渋谷で見れる安藤忠雄建築! 青山フェアリーハウス(旧神宮前のアトリエ)(東京) 安藤忠雄

1987年竣工の 安藤忠雄さんの建築

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-38-4

元は神宮前のアトリエとして個人のために建てられたものですが、
現在は結婚式場となっています。

なんとなく建築当時の面影は大分なくなっている様に感じます

化粧された柱や屋上のアルコーブなどは安藤建築ぽくない感じを受けます

このコンクリートの壁に挟まれたアプローチの心地よさは当時のままかなと想像されます

もっとみる
残念って思う? マルタン本社ビル(神奈川県)磯崎新

残念って思う? マルタン本社ビル(神奈川県)磯崎新

竣工1991年 磯崎新アトリエ

鉄骨造 鉄筋コンクリート造 鉄骨鉄筋コンクリート造

超有名建築家 磯崎新さんの建築

バブル後期に建てられた建築で、周りの建物とは明らかに違うとわかる
オリジナリティがある。

四角 丸 三角の形状が鏤められ、外観に独特の幾何学形状を
もたらしています

螺旋階段と鉄骨の柱が屋外に配置されており、外観に変化を作っている。

なんとなくバブルの時代の権威主義的な印

もっとみる