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Schiz

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schiz[skɪt͜s]... skits(寸劇:複数形)とschizophrenia(統合失調症)を掛け合わせた造語です。私が計画性も一貫性も纏まりもなくめちゃくちゃに書いてい… もっと読む
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記事一覧

逆らえない少年

逆らえない少年

青年「やあ、こんにちは、そこの君」
少年「あ、こんにちは…」
青年「死ね!」
少年、喉にナイフを突き立てて絶命する。
青年「何も死ねと言われて死ぬことはないのに…」

青年「やあ、こんにちは、そこの君」
少年「…」
青年「…」
少年、喉にナイフを突き立てて絶命する。
青年「まだ何も言ってないのに…」

青年「やあ、こんにちは、そこの君」
少年「な、なんですか」
青年「なんですかって、ただ挨拶しただ

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「しのごの先輩」

「しのごの先輩」

すき家のバイト先にいる先輩。

人の前世が見えるという。

「お前の前世はまだ作られていない!」などと意味不明なことを言うが、本人曰く、前世とはその人の現世での生き方を反映して現世の自分と過去の人物が紐づくシステムになっとるらしい。だから、前世がまだ作られてなかったり、生き方によって紐づけられる前世の自分が変わったりするらしい。

15の頃にバイク事故で全身血まみれ&複雑骨折の

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リバティ #3

リバティ #3

 リバティというのもいかがなものだろうか。うちではリバティを大切にしていて、僕は小さな頃からリバティとともに育ってきた。まるで兄弟のようだ。小学生くらいまでは一緒で楽しかったけど、中学、高校、大学と進んでいくうちにだんだん前のような関係ではいられなくなってきた。もちろんリバティは大事にしたい。だけど、どうもそれだけではいかなくなってしまって、リバティをないがしろにすることも増えた。でもそもそもリバ

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リバティ #2

リバティ #2

 ああ、リバティ、ね。リバティ、リバティ。スタチュー・オブ・リバティっつったら、そう、自由の女神。明白なる天命を受け、自ら道を切り拓き、独立を手にした者たちはリバティな奴らなんだよな。

 フリーダムとの違いは何なのっていうのはさておいて、このリバティってのは俺たちのすむ世界にも入ってきた。ぬるま湯温泉に浸かってたら一緒に入ってきた。よぉって挨拶したら向こうも気さくにハンドシェイクしてきてさ、で、

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リバティ #1

リバティ #1

 ん、君は誰だい。リバチーというのか。なんだそれ。聞いたことないぞリバチーなんて。詫ビ美や寂ビ子は知っているが、そんな訳の分からない輩はこの国にはいないことになっている。お前は非国民だ。直ちにこの国から出ていけ。何、その前にポケットの中を見てみろだと。何々、おや、もしかして百円札か。いや、真っ白な紙切れじゃないか。それが何だって言うんだ。とにかくお前のような訳の分からない非国民はこの国から出ていけ

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美味しいものでも食べなさい

美味しいものでも食べなさい

「手伝ってくれてありがとう。はい、お駄賃、これで何か美味しいものでも食べなさい」

「断固拒否する!」

「えぇ!?」

「俺は入った金は絶対ゲームに使う!これで何か美味しいものを買わないといけないなら受け取りを断固拒否する!」

「いや、別に自由に使ってもらって構わないんだけど、言葉のあやというかさ…。」

「はぁ!?何それ!?何か美味しいものでも食べなさいと言っておいて、実は何か美味しいものに

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レジェンド伝説

ある日ある朝、ひょんなことからふとしたことから特別でスペシャルなパワーの力を手に入れGETしたその少年のその名、つまりすなわち名前はボーイ。
新たなる新しい歴史にヒストリーを刻む冒険のアドベンチャーの旅のジャーニーが今火蓋を切って幕を開けて開始して始まる。
7つの大陸、つまりすなわちセブンコンティネンツに散らばり散って拡散された7つの玉の形のフォルムをしたボール、セブンボールズ(七ツ玉)を見事全て

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1人3役の独り言:テンプレート

妹「おにいちゃん!そのいろえんぴつかしてよ」

兄「ダメダメ。これは私のものだからね。」

妹「え〜。そんなのずるいよ〜。」

兄「そうだ...これは完全に私のものなのだ...!」

妹「ケチ!おにいちゃんの共産主義者!!」

兄「いいや、私は完全なる資本主義者だ。ママという名の『神の見えざる手』の恩恵を受けた資本主義社会の勝者なのだ!!」

妹「そんなの『神の見えざる手』じゃないよ!おめえアダム

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